ガチャ243回目:合体技
ひとまず俺は、余ったスキルから吟味してエンリルのスキルを整え、忘れていたオーク連中のスキルも一部皆に割り振った。
まずは『物理耐性Ⅲ』『自動回復Ⅱ』の2つをエンリルに。『ウォークライⅡ』をアキ・エンキ・エンリルに渡し、エンキは『鉄壁Ⅳ』と入れ替え。そして『ウォークライ』の無印をマキ・アヤネに渡す。次に『金剛体』1個をマキに渡し、『俊足Ⅲ』『追跡者Ⅳ』、それからエンキの予備として置いていた『迅速Ⅲ』をエンリルに渡した。
ひとまずはこんな所かな。
名前:エンキ
品格:『
コア:ゴーレムコアⅣ
材質:重層岩
魔力:1600
スキル(8/8):物理耐性Ⅲ、怪力Ⅲ、城壁Ⅳ、盾術Lv2、自動回復Ⅳ、砂塵操作Lv8、ウォークライⅡ、震天動地
名前:エンリル
品格:『
コア:ゴーレムコアⅣ
材質:風力魔装体
魔力:1600
スキル(7/8):物理耐性Ⅲ、自動回復Ⅱ、俊足Ⅲ、迅速Ⅲ、ウォークライⅡ、追跡者Ⅳ、風塵操作LvMAX
んで、残りのスキルは……。
『物理耐性』1個。
『物理耐性Ⅱ』2個。
『物理耐性Ⅲ』1個。
『自動回復』1個。
『自動回復Ⅱ』1個。
『剛力Ⅱ』3個。
『剛力Ⅲ』1個。
『怪力』1個。
『怪力Ⅱ』2個。
『俊足』2個。
『迅速』2個。
『鉄壁』5個。
『鉄壁Ⅱ』4個。
『鉄壁Ⅲ』3個。
『鉄壁Ⅳ』3個。
『城壁』5個。
『城壁Ⅱ』4個。
『城壁Ⅲ』1個。
『金剛体』4個。
『統率』5個。
『統率Ⅲ』4個。
『剣の心得Lv5』3個。
『剣術Lv1』3個。
『追跡者Ⅱ』1個。
『追跡者Ⅲ』3個。
『精力増強Lv3』4個。
『ウォークライ』3個。
ちなみに『精力増強』のスキルは、昨日調子に乗って『Lv1』5個と『Lv5』1つを取得してしまい、気付けば『LvMAX』になっていた。『克己』で調整できるかもというのと、体力減少軽減の効果に目が眩んでしまった。
反省はしている。でもアイラに一矢報いれたので後悔はしていない。
「あら、旦那様。エンリルはあともう1つスキルを覚える余裕がありますわよ」
「ああ、これなんだが……。どうみてもエンリルは物理アタッカーじゃないだろう。鳥だし」
『ポポ』
「ってことは、魔法型を想定してるのね」
「『風魔法』ですね。それを思うと、私達が覚えてしまった『風魔法Lv4』が勿体ないですね」
「あの時は仕方ないさ。売りに出しても売れる保証はなかったし、アイラの鞄に入れっぱなしにするのも勿体なかった。それに、なんだかんだで使ってるでしょ、『風魔法』。無駄にはなってないって」
『炎魔法』のLv1に、攻撃用のファイアーボールと照明用のトーチがあるように、他の属性にも攻撃用のボール魔法の他に2つ目の魔法が存在する。『水魔法』は水滴。『土魔法』は
彼女達は鎌鼬を上手に使って、料理だったりキャンプ時の薪割だったりと、大いに活用してくれていた。まあ、そんな手段がなくとも彼女達なら別の方法で簡単にやってのけるんだろうけど、手間は減るよな。
「しかし、いかがしましょう。現状ご主人様の行動範囲で『風魔法』を入手したのは『ハートダンジョン』に出現する『レアⅡ』の『黄金鳳蝶』ですね」
「いや、いるじゃん。ここの第三層に」
「『ラミア』……ですか」
「そうそう。まあアレからスキルを得るまでは、本格的な戦力にならないかもしれないけど、『風塵操作』があるからな。多少はやっていけると思う」
『ポポー』
エンキは『砂塵操作Lv8』だけで、槍や盾、鎧を作ったりしてるしな。物体的には触れられない風の力だけど、エンリルのボディーのように指向性を持たせれば実体化もするし、強力な力になるはずだ。たぶん。
……あ、そうだ。
「せっかく砂丘地帯にいるんだし、エンキもいつまでも『砂塵操作Lv8』じゃ可哀想だよな」
『ゴ?』
「今からゴーレムのレアを狩って、『LvMAX』にしちゃおうか」
『ゴゴ!』
『ポポ!』
エンリルが羽ばたいて、エンキの肩に止まった。
『ポポ』
『ゴゴ?』
『ポポ』
『ゴゴ~』
何か相談してるらしい。青い鳥と石の巨人の会話は、なんか和むな。
「ではご主人様、私が釣って参ります」
「いや、アイラは待機で。2人が何かするようだし、見守っていよう」
「畏まりました」
彼らは話し合いを終えたのか、俺の方へと振り向いた。
「好きにして良いぞ」
『ゴ!』
『ポポポ!』
彼らが気合を入れると、エンキが砂地に手を突っ込み、エンリルが大きく羽ばたいた。
するとエンキの前にあった砂場につむじ風が発生。大量の砂を巻き上げ、それは次第に強力なハリケーンへと進化していった。ハリケーンはエンキが生み出したであろう大小さまざまな岩石をふんだんに含んでいて、発生地点に潜んでいた野良のゴーレム達は一瞬で煙へと変わってしまう。
『ポポ!』
『ゴゴ!』
どうやらこのハリケーンは彼らの『砂塵操作』と『風塵操作』による合作であるらしく、思い通りに動かすことが可能らしい。ハリケーンは徐々にその規模を増して行きながら、砂丘に潜むゴーレムを手当たり次第に煙へと変えていく。
「おおー」
そんな光景を俺達は安全地帯で眺めている訳だが……すごいな。
今は彼らがハリケーンの主導権を握っているから良いとして、もしもこんな大規模な攻撃を、モンスターからされたらひとたまりもないぞ。レアモンスターは覚えているスキルを十全に使いこなして襲ってくる。そんな奴らが彼らのような操作系スキル……それも『Lv8』以上を持っていたとすれば、これに近い攻撃を繰り出して来る可能性がある訳だ。
彼らは味方だからこそ頼もしいが、アレと同等の能力持ちが現れたときは厄介だな。……もしもの事を考えて、修行のレパートリーに、彼らの技術を混ぜる事を提案してみるか。
「す、すごい光景ですね」
「念のため、カメラを回しておいて正解でしたわ」
「これ、このままレアモンスターも倒しちゃうんじゃ……」
「あれに巻き込まれては、私ですらお手上げです。ただのレアモンスターでは対処など出来ないでしょう」
アイラの言う通り、砂丘地帯を一周してきたハリケーンは、そのまま出現した『ストーンゴーレム』を巻き込み、一瞬で切り刻むのだった。
【レベルアップ】
【レベルが17から52に上昇しました】
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