ガチャ224回目:問題解決

「きゃっ」

「まぶしっ!」

「視界がみどりですわ~」


 『エメラルドの宝箱』を開いたことによって、テント内は緑の輝きに包まれてしまった。眩し過ぎて前がよく見えない。


「ご主人様、箱の中身を取ってください! そうすれば光は収まるはずです」


 俺はアイラの言う通り、いつまで経っても消えない輝きの中へ手を伸ばす。すると、柔らかい何かが手に触れた。それを掴んで引き上げると、輝きと共に『エメラルドの宝箱』がふっと消えた。


「ん、袋……? なんだこれ。この雰囲気、どこかで……」


 手の中にあったのは、何の変哲もない腰巾着だった。

 けど、その腰巾着が纏う雰囲気は不思議なもので、どこかで感じたような気配を感じさせた。


「ご、ご主人様……。まさか、それは……」

「『真鑑定』」


 名称:異次元の腰巾着

 品格:≪遺産≫レガシー

 アイテムレベル:53

 説明:異次元の空間にアイテムを収納する魔法の鞄。アイテムレベルに応じて収納量と時間遅延が増減する。口の大きさを無視して出し入れができる。


「わぁお。……そういえば、アイラの鞄は今まで見ていなかったな」


 名称:異次元の手提げ鞄

 品格:≪遺産≫レガシー

 アイテムレベル:42

 説明:異次元の空間にアイテムを収納する魔法の鞄。アイテムレベルに応じて収納量と時間遅延が増減する。


「……ああ。明らかにアイラの鞄より高性能なのが出ちゃった」


 俺は皆に『異次元の腰巾着』の性能を説明した。


「いつかは出すと思っていましたが、まさかこんなに早く……」

「す、すごいですわ!」

「見るからに特殊なレアモンスターだったもんね。何が出てくるやらと思ったけど」

「流石ショウタさんですね」


 アヤネが目を輝かせ、マキが身体を寄せてきた。俺は二人の頭を撫でつつも、早速腰巾着に手を突っ込んでいるアイラに使い心地を確認した。


「アイラ、どう?」

「……ご主人様が読み上げた通りかと。体感でも、今までの鞄と比べてかなりの大容量であることがハッキリと伝わってきます。その上、口の大きさを無視するとなれば……。例えばこのテント。設置状態のままでも収納するなんて荒業も可能かと」

「おお」


 そりゃすごい。使い所はわからんけど、夢があるな。


「ん? それじゃあこの前の、キャンピングカーまるごととかも?」


 その言葉に、アイラは目を丸くした。どうやら彼女の発想の上を行ってしまったようだ。


「……試してみる価値はありそうですね」

「車を腰巾着にって……。相変わらずぶっ飛んだ事を考えるわね」

「ものすごい光景になりそうです……」

「ふわぁ……」

「まあ、入るかどうかは試してみないとなんともだけどね」

「そうですね。ただ、ご主人様が仰ったのは、テントの代わりにするためのものでしょう。であれば、車部分が不要になる訳ですし、それならいっその事、小型の家やプレハウスなどを購入するのも手ですね」

「なるほど」

「そのためにはこの『異次元の腰巾着』の収納限界を測る必要がありますね……」


 アイラが何やら考えを巡らせている。早速『思考加速』が役に立っていそうだな。

 その辺は、俺じゃ素人だしアイラに任せておくか。


「まあ、そっちの案が駄目だったとしても、エンキの予備パーツ問題や、余り出すゴブリンの装備類は何とかなるよな」

「はい。本当にご主人様の運命力には驚かされます」

「ダンジョンボスではないけど、それに類するモンスターだったんだ。そいつが落とさないなら、しばらくは縁が無かっただろうさ」

「そうね、あんなモンスター初めて見たもの。宝箱の質も金の2ランクも上だったし、なるようになったんじゃないかしら」

「じゃ、確認したいことは全部消化できたし、ガチャを回しますかね」


 俺は『レベルガチャ』を起動し、2回分のガチャを回した。


『ジャララ、ジャララララ!』


 結果は白3、緑5、紫9、赤3だった。


『SR 器用上昇+60』

『SR 魔力上昇+55』

『SR 知力上昇+60』

『SSR 腕力上昇+150』

『SSR 頑丈上昇+150』

『SSR 頑丈上昇+155』

『SSR 俊敏上昇+150』

『SSR 腕力上昇+90、器用上昇+90』

『SSR 魔力上昇+90、知力上昇+90』

『SSR スキル:気配感知』

『SSR スキル:跳躍Lv1』

『SSR スキル:自動マッピングⅢ』

『UR 頑丈上昇+190、俊敏上昇+190』

『UR 魔力上昇+190、知力上昇+190』

『UR スキル:真鑑定Lv1』

『UR スキル:鑑定偽装Lv1』

『UR スキル:スキル圧縮』

『SUR スキル:雷の刻印』

『SUR スキル:氷の刻印』

『SUR 武技スキル:無刃剣』


 「無料ガチャ」では青色のカプセルが5個、赤色のカプセルが5個。


『R 腕力上昇+22』

『R 器用上昇+25』x3

『R 俊敏上昇+25』

『SR 器用上昇+60』

『SR 頑丈上昇+60』

『SR 魔力上昇+60』x2

『SR 知力上昇+60』


*****


名前:天地 翔太

年齢:21

レベル:27

腕力:7900(+3920)(+3950)

器用:7982(+3961)(+3991)

頑丈:8220(+4080)(+4110)

俊敏:8260(+4100)(+4130)

魔力:8218(+4081)(+4109)

知力:8270(+4107)(+4135)

運:4334


ユニークスキル】レベルガチャ、★真鑑定Lv4 、★鑑定偽装Lv3、★自動マッピングⅢ(1/3)、鷹の目Ⅱ、魔石操作、弱体化、★スキル圧縮(2/3)

ブーストスキル】金剛外装Ⅲ、★剛力Ⅳ(2/3)、怪力Ⅳ、★阿修羅Ⅱ、金剛力Ⅱ、俊足Ⅳ、迅速Ⅳ、★瞬迅Ⅲ、★鉄壁Ⅳ、★城壁Ⅳ、★金剛体Ⅱ、金剛壁Ⅱ、力溜めⅡ

パッシブスキル】身体超強化Lv2、物理耐性Ⅴ、知覚強化、★思考加速、二刀流Ⅱ、体術LvMAX、格闘術Lv6、★剣聖Lv1、槍術Lv8、弓術Lv3、暗殺術LvMAX、狩人の極意Lv3

PBパッシブブーストスキル】統率Ⅲ、★破壊の叡智Ⅱ、魔導の叡智、炎の刻印、風の刻印、土の刻印、水の刻印、★雷の刻印、★氷の刻印

アーツスキル】予知Ⅱ(1/3)、看破、★気配感知、危険感知、★跳躍Lv3、暗視、衝撃、鎧通し、縮地、忍び足、★追跡者Ⅳ、騎乗(1/3)、反響定位、魔力定位

マジックスキル】念動力Lv1、元素魔法Lv3、空間魔法Lv1、泡魔法Lv1、水流操作Lv3、砂塵操作Lv4、回復魔法Lv1、極光魔法Lv4、宵闇魔法Lv2、混沌魔法Lv2、魔力超回復Lv2、魔力譲渡Ⅱ

スペシャルスキル】★王の威圧Ⅲ(2/3)、★決闘Ⅲ


武技スキル:★無刃剣、紅蓮剣[飛剣・鳳凰]、紫電の矢[雷鳴の矢]


称号:★ゴブリンキラー

管理者の鍵:525(1)、525(2)、810(1)、810(2(1/2))、777


*****


『ボックスの残り 70/140』


「おお?」


 『真鑑定』のレベルアップで何が変わるかと思ったけど、ステータスのスキル表示が一新されてるな。更新のあったスキルなんかに『★』マークがついてる。

 武技スキルにも進化先が表示されるようになったし、新たな武技スキルとか色々確認したいところだけど……。


 称号ってなんだ!?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


以前のアンケートをもとに、ステータス結果を変更しました。ご協力感謝します!


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