ガチャ159回目:スキル整理

 2人の成長具合に彼女達が盛り上がっている中、俺は次に片付けるべき事項を思い出していた。


「アキ、マキ。会議までにスキルが余るか判断しておかないといけないんだよね?」

「あ、そうそう。一応獲得済みスキルとは別に、今後余りそうになるスキルも算出しておきたいかな」

「それはこちらで判別しますので、ショウタさんは気にせず必要そうなスキルを振り分けておいて下さい」

「了解。それじゃ、まずは『俊足』から何とかしていくか……」


 そう言ったところで、アイラがスキルを種類別に並べて行ってくれる。まずは目の前に山と積まれた『俊足』127個と『俊足Ⅱ』4個だ。

 これを良い感じに『圧縮』すると……。『俊足』3個『俊足Ⅱ』3個『俊足Ⅲ』8個だ。


「俺とアイラで『俊足Ⅲ』を3つずつ使って『俊足Ⅳ』にしておこう。他の皆はいらない?」


 そう聞くも彼女達は首を振った。なんなら、アキとマキは余ったところで使い所がないと断られてしまった。そう思っていると、アヤネがおずおずと手を挙げてくれた。


「で、では旦那様。『水魔法Lv2』を頂けますか?」

「ああ、そうだね。じゃあせっかくだし、『頑丈』が大きく伸びた事も鑑みて『鉄壁』『城壁』を3つずつ。それから『身体強化Lv1』『剛力Ⅱ』『金剛力』『金剛壁』も取得しておいて」

「は、はいですわ!」


 必要そうなものを自ら率先してくれたことが嬉しくて、ついあれもこれもとあげてしまったが……。多かったかな? まあ、アヤネなら大丈夫だろ。


「アイラは追加で『怪力Ⅱ』を」

「はい」


 俺は『迅速Ⅲ』を使って『迅速Ⅳ』にして、と……。これで残りは。


 剛力 5個

 剛力Ⅲ 1個

 怪力 13個

 怪力Ⅱ 2個

 怪力Ⅲ 1個

 阿修羅 1個

 鉄壁 1個

 鉄壁Ⅳ 1個

 城壁 2個

 城壁Ⅳ 1個

 金剛体 1個

 俊足 3個

 俊足Ⅱ 3個

 俊足Ⅲ 2個

 迅速 5個

 統率 13個

 水泳Lv1 1個

 金剛力 1個

 金剛壁 1個

 金剛外装 2個

 砂塵操作Lv1 1個

 砂塵操作Lv3 1個

 破壊の叡智 1個


 ……うん。

 山が消えたから、減ったように見えるが……まだまだあるな。


「例の『ジャイアントロックゴーレム』の『Ⅳ』は如何されますか?」

「ああ、それかぁ……。どっちも『Ⅲ』があと1個ずつで『Ⅳ』になるんだよ。だからここでそれを消費するのは勿体ないから……キープで」


 あ、そういえば。


「この『阿修羅』と『金剛体』ってなに?」

「おっ、ようやく? ショウタ君忘れてるのかと思ったよ」

「いや、正直忘れてた。この量を前にするとどうしても埋もれちゃうというか……」

「ふふ。これは『腕力』と『頑丈』の三次スキルなんですよ」

「三次スキルって……もしかして」

「はい。『剛力』『怪力』の上が『阿修羅』。『鉄壁』『城壁』の上が『金剛体』になります」

「おおー!」


 あのクソデカゴーレム、そんなスキルを持ってたのか。道理で滅茶苦茶強かった訳だ。

 

「じゃあ当然覚えなきゃな」

「あ、旦那様。『真鑑定』で性能チェックをお忘れなくですわ!」

「おお、そうだった。ありがとなアヤネ」

「えへへ」


 アヤネを撫でつつそれぞれの性能を確認した上で、下位スキルの性能も端末で確認する。


 『剛力』:効果時間3分00秒 再使用20分。効果中腕力1.5倍

 『怪力』:効果時間1分00秒 再使用10分。効果中腕力2倍

 『阿修羅』:効果時間3分00秒 再使用10分。効果中腕力3倍


 『鉄壁』:効果時間3分00秒 再使用20分。効果中頑丈1.5倍

 『城壁』:効果時間1分00秒 再使用10分。効果中頑丈2倍

 『金剛体』:効果時間3分00秒 再使用10分。効果中頑丈3倍


 今のところ、これらのスキルはレベルが1上昇するごとに効果は1割増し、効果時間1.5倍、再使用時間1割短縮。といったところだったが……。

 うん、完全に上位互換だな。これは。 


 あとは『砂塵操作』と『破壊の叡智』も視て、取得もしておいた。


「ああそうだ。前回の『お願い』分の『迅速』は、残り何個だったっけ?」

「最初は8個だったけど、以前おじ様に直接1個渡しに行ったでしょ? だから、残りは7個ねー」

「手持ちは5個か。なら、あと2個に関してはまた次回にって伝えといて」

「わかりました。ショウタさん、残りのスキルはもういいんですか?」

「うん、今はいいかな」

「……わかりました。ではそのように準備しておきますね」


 マキが以前言っていたけど、『統率』はステータスへの恩恵が大きいから出来れば取っておいてほしいんだろうけど……。各協会にいる支部長に恩を売るなら早い方が良いと思うんだよね。

 それに、ここからさらにステータスが上がっても、使いこなせる気がしないし。


「ありがと。いつも助かるよ」

「それが私達の役割ですから。では、残りの仕事を片付けてきますね」


 そう言うとマキは、アキと一緒にパソコンを端末と接続して、動画の編集作業を始めた。

 進捗としては、俺がゴーレムと戦っている間に『ワーウルフ』までの分は編集済みらしく、残るはゴーレム系2種のみらしい。

 そんな2人を横目に、俺はガチャを回す事にした。


『ジャララ、ジャララララ!』


 結果は緑2、紫5、赤3だった。


『SR 器用上昇+45』

『SR 魔力上昇+45』

『SR 知力上昇+45』

『SSR 頑丈上昇+110』

『SSR 腕力上昇+75、器用上昇+75』

『SSR 魔力上昇+75、知力上昇+75』

『SSR スキル:力溜め』

『SSR スキル:看破』

『UR 腕力上昇+200』

『UR 頑丈上昇+130、俊敏上昇+130』


 「無料ガチャ」では青色のカプセルが5個。


『R 頑丈上昇+18』

『R 俊敏上昇+18』

『R 魔力上昇+18』x2

『R 知力上昇+18』


*****


名前:天地 翔太

年齢:21

レベル:32

腕力:3136(+1925)(+1176)

器用:2869(+1758)(+1076)

頑丈:2925(+1793)(+1097)

俊敏:3146(+1931)(+1180)

魔力:2855(+1751)(+1071)

知力:2772(+1699)(+1040)

運:2744


スキル:レベルガチャ、真鑑定Lv3、鑑定偽装Lv2、自動マッピングⅡ(2/3)、鷹の目(2/3)、知覚強化、金剛外装Ⅲ、身体超強化Lv2、剛力Ⅲ(2/3)、怪力Ⅳ、阿修羅、金剛力Ⅱ、俊足Ⅳ、迅速Ⅳ、鉄壁Ⅲ(2/3)、城壁Ⅲ(2/3)、金剛体、金剛壁Ⅱ、統率Ⅲ、予知Ⅱ、看破、二刀流Ⅱ、体術Lv9、格闘術Lv2、剣術Lv5、槍術Lv8、弓術Lv2、暗殺術LvMAX、狩人の極意Lv2、跳躍Lv2、縮地、騎乗、元素魔法Lv3、空間魔法Lv1、泡魔法Lv1、水流操作Lv1、砂塵操作Lv4、回復魔法Lv1、魔力超回復Lv1、魔力譲渡(2/3)、力溜め(1/3)、破壊の叡智(1/3)、魔導の叡智、王の威圧Ⅲ、魔石操作、スキル圧縮


武技スキル:紅蓮剣、紫電の矢


トロフィー:ホブゴブリン、マーダーラビット、ボスウルフ

管理者の鍵:525(1)、810(1)、810(2(1/2))


*****


『ボックスの残り 40/130』


 ほんと、強くなったなぁ……、俺。

 そう言えば、進化してた『雷鳴の矢』は、このリストには表示されて無いんだな。でも、感覚としては呼び出せば使えそうな気配がある。

 ひょっとしたら『紅蓮剣』も、進化の余地があるのかな?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


この作品が面白いと感じたら、ブックマークと★★★評価していただけると励みになります!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る