四刻 防人家

 沙乃に宝刀本家に呼び出された衣織は、沙乃の付き人に案内された部屋に向かって歩いていた。おそらく、ミーちゃん関連の話だろうな、と思いつつ、部屋の前にたどり着いた衣織は、聞こえてきた声に足を止める。そっと耳をすますと、沙乃の声とともに、男の声が聞こえてきた。


 衣織が邪魔をしないようにその場を離れようとした時、襖が開き、中から男が出てくる。黒髪のサラサラとした髪に、鋭い切れ長の目。男は衣織を見つめて、黙り込んだ。


「……こ……こんにちは……翼さん……」


「……また、背が伸びたな、衣織」


 月光本家の神子、幻燈翼げんとうつばさは、自分より背の高い衣織に鋭い視線を向ける。衣織は怯えた様子で肩をすくめた。


「いくつだ?」

「も、もうすぐ百八十五センチになります……」

「……無駄に図体ばかりでかくなるな、お前」

「こら!」


 翼の後ろから顔を出した沙乃が、翼の頭を叩いた。翼を押しのけて衣織に手を伸ばし、背伸びをしながら衣織の頭を撫でる。


「衣織をいじめんといてっていつも言ってるやろ! なんでいつも、いつも、あんたは衣織を目の敵にするんよ! いくら幼馴染みでも、こればっかりは許さへんよ! 翼! 背、伸ばしたいんやったら牛乳飲み!」


「あ、あの、沙乃さ……」


「別にいじめてない。身長が伸びたなと話していただけだ。なぁ? 衣織」


 翼がにっこりと笑って、衣織が慌てて頷いた。衣織よりも身長は低くいが、翼の切れ長の目は底知れぬ威圧感を放っている。衣織が少し怯えながら、翼から目を逸らした。


「邪魔なようなので失礼するよ。またな、沙乃」


「今度また衣織いじめたら許さへんよ!」


 沙乃の言葉を無視して、翼は手を振りながら去っていった。沙乃がその後ろ姿にイーっと歯を向いた。


「かんにんなぁ、急に呼び出して。ちょっと伝えたいことがあったさかい」


「あの……翼さんにも、話したんですか……?」


「ううん。話とらんよ。翼は頭が固いさかい、今すぐにでも切らなならんとか言いだしそうやしね。さ、入り、衣織」


 沙乃に促され、衣織が部屋の中に入る。用意されていた座布団の上に座りって、沙乃の言葉を待った。


「単刀直入に言うと、話っていうんは、もちろん美雨ちゃんのことや。その後、なにか変化はあった?」


「……はい。数回、美雨ちゃんと一緒に夜の散歩に行ったんですが、どうやら、ミーちゃんは美雨ちゃんの周りに悪い者を引き寄せるみたいです……まるで、美雨ちゃんを餌に、自分の餌を引き寄せているようで……」


「やっぱり、いいもんとは思えへんなぁ。かといって、容易に切ることもできへん。いろいろ調べてみたけど、似た事例も見つからへんかったよ」


「そう……ですか……」


「そこでな、衣織に、美雨ちゃんを連れて行ってほしいところがあるんよ」


 沙乃の言葉に、衣織が不思議そうな顔をする。


「宝刀分家の中でも最高位にあたる、防人家当主、防人山駕(さきもりさんが)に直接会って、話を聞いてきてほしい」


「……分家、ですか?」


「そう。防人家は呪いや儀式に詳しい家なんよ。もしかしたら、ミーちゃんのことも知ってるかもしれへん。ただ……防人家は本家の人間をあまりよく思ってない、というか、当主がいったい何を考えてるかよくわからんのよ。だから、直接行った方が早いと思うわ。できればうちもついていきたいけど、ちょっとやることがあるさかい、先に行っといてくれん? あとからうちも行くさかい」


「わかりました」


 沙乃がにっこりと笑う。


「ええ子やねぇ。頼んだで」


 沙乃と衣織は気が付かなかった。部屋の外で、翼がその話を聞いていたことを。翼はあごに手を置き、少し考えて、静かにその場を去っていく。


 衣織がかすかに人の気配を感じたが、その時にはもう、翼はその場にいなかった。


    ◇


「突然のことですみません……」


「いいんですよ。美雨も楽しそうにしていますし」


「いおり! 見て! 川がある!」


 衣織と美雨は八作が運転する軽自動車に乗って、川沿いの道を走っていた。


 沙乃の指示のもと、八作に事情を説明した衣織は、久しぶりの外出で浮足立っている美雨とともに、宝刀分家の防人家に向かっていた。美雨は窓の外の景色を眺め、笑顔を浮かべている。


「美雨、あまり窓際で日光に当たってはいけませんよ」


「はあい」


 美雨は大人しく窓際を離れる。助手席に座った衣織は、目の前に見えてきた大きな日本家屋を見つめていた。


 防人家にたどり着いた三人は玄関に案内され、しばらく待っていると、中から男が一人現れた。紺色の着物に身を包んだ、黒髪黒目の美形な男。左目の目尻に泣きぼくろがある。


「ようこそおいでくださいました。本家当主様からお話はうがっております。私は防人山駕。この防人家の当主です」


 目を細めて笑う山駕は、妖艶でどこか不気味な雰囲気を漂わせている。美雨が怯えた様子で衣織の後ろに隠れた。


「お久しぶりです、山駕さん」


「これは、これは。八作さんではありませんか。てっきりもう神子と関わりたくなのだと思っておりましたが、あなた様も物好きな方だ」


 山駕が口元に手をおいて、怪しげに笑った。


「裏切者と罵られるような場に、わざわざ戻ってくるなんて」


「……」


 八作が黙り込み、衣織がハラハラしながら二人の様子を眺める。八作は、諦めたようにふっと笑った。


「お変わりないようでよかったです。こちらは神崎衣織君。そして、この子が時輪美雨です」


「ほぅ。お話はかねがね。不思議な髪と瞳の色ですね。興味深い」


 山駕がまじまじと美雨を見つめ、美雨が視線から逃れるように衣織の後ろに隠れる。山駕は、ふふっと笑うと、三人を案内するように背中を向けた。


「こちらへどうぞ。あなたがたが聞きたい話に関しては、私の妻のほうが詳しい」


 山駕が歩き出し、三人はその後ろについていった。


    ◇


 山駕の後に続いて、三人は長い廊下を歩いていく。美雨はきょろきょろとあたりを見回しながら、不安げな顔をしていた。


「きゃあっ‼」


 不意に悲鳴が聞こえ、前を歩いていた三人が振り返る。そこに美雨の姿はなかった。


「あなたが今日訪ねてきたお客さん?」


 美雨は目を丸くしながら、自分を部屋に引きずり込んだ少女のことを見つめていた。綺麗な黒髪をツインテールにした、美雨と同じ歳ぐらいの少女。目元が山駕に似ていて、浮かべる笑みがどこか不気味に見えるのも、山駕の顔によく似ている。


「可愛い女の子だ」


「あなた、誰?」


 少女はふふっと不気味に笑う。


「私、蓮華れんげ。あなたは?」


「……美雨」


「美雨、あのね、私、今とても退屈なの。ママは忙しくて遊んでくれないから、一緒に遊ぼう」


「……美雨、いおりと一緒にいなきゃいけないから……」


「いいの。だって私が退屈してるんですもの。遊ばないとだめ」


 蓮華と名乗った少女は美雨の腕を引っ張って、どこかに連れて行こうとする。美雨は困惑しながら「でも……」と呟いた。その時、部屋の襖が開き、山駕が顔を出した。


「蓮華、お客さんを困らせてはいけないな」


 その隙に美雨は蓮華のそばを離れ、衣織の後ろに隠れた。衣織が困ったような顔をする。


「申し訳ないことをしたね、お嬢さん。この子は蓮華。私の娘ですよ」


「パパの娘じゃないわ」


 蓮華がきっぱりと言い切った。その表情に曇りはない。


「ママの子よ。ママから生まれたから」


「……不思議な子だけれど、仲良くしてあげてくださいね」


 蓮華は無邪気に衣織の後ろに隠れた美雨に近づき、顔を覗き込んだ。


「ねぇ、パパ。パパたちの退屈なお話に美雨を付き合わせるなんて可哀そう。だから、美雨は私と遊ぶの。いいでしょ?」


「……蓮華、私はその子に聞きたいこともあるんだよ」


「私には関係ないわ。大人は大人でお話すればいいの。子供は子供と遊ぶのよ。そうでしょ?」


「……わかった」


「行こう」


 蓮華は美雨の手を引いて連れて行こうとする。美雨は衣織に助けを求めるような顔をしたが、蓮華に強引に連れていかれた。


「可愛らしい子ですね」


 衣織がそう言ったが、山駕はたいして興味がなさそうに、また歩き出した。八作と衣織がそのあとに続く。


「可愛いのですか、あれは」


「可愛くないのですか?」


「わかりません。血の繋がりのある娘。それ以上の感情など、私にはわからない」


 山駕が一室の前で立ち止まった。


「妻が待っています」


 山駕が襖を開く。部屋の中には美しい女性が一人、座っていた。青色の着物に身を包み、長い黒髪を床に垂らした女性は、ゆっくりと閉じていた目を開ける。


「ようこそおいでくださいました。宝刀分家、防人家当主、防人山駕の妻、なずなと申します」

 

美しい声でそう名乗った薺は、右腕を除いた手足がなかった。


    ◇


「驚かれたでしょう。私の身体をご覧になって」


 薺の前に座る八作と衣織に薺がほほ笑んだ。八作が困ったように笑う。


「遠慮なさらなくてもいいですよ。皆、私の姿を見て驚きます。三神、八岐大蛇やまたのおろちの封印のため、贄として身を捧げたその時から、そのような視線、表情には慣れておりますから」


「三神?」


 衣織が思わず声を出し、慌てて口を閉じた。


「三神と呼ばれる、力が強く、名前を持った禍ツ神たちのことですよ。力が強いため、消滅させることがかなわず、封印を施す以外に方法のない、厄介な存在。御三家の分家の中でも最高位にあたる分家が管理しています」


「その通り」


 説明をしてくれた八作に被せるように、薺が言った。


「そして、防人家は三神の一人、八岐大蛇の封印を管理し、十束剣を守っています。私は八岐大蛇の封印のため、この身を捧げた神子。そして、生き残ってしまった神子。堕ちた神子、とでもいうのでしょうね」


 薺の言葉に二人が黙り込む。


「申し訳ありません。私の身の上話を聞きに来たのではありませんね。異様な少女について、でしたか」


「はい。そして、その少女に憑く、異様な存在についても」


「その子は今、ここにはいないのですか?」


「先ほどまでいたのですが……娘さんに連れていかれまして」


「あぁ、蓮華ですか」


 薺が柔らかく微笑む。


「可愛らしい子です。あの男に似ているのが癪ですが」


「あなた方は本当にお変わりないですね……」


「ふふっ。あの者を愛したことなどありませんもの。クズを愛せるのはクズだけですわ」


 薺が不敵に笑い、その表情に、衣織の背中に悪寒が走った。


「本人を見てみたかったですが、蓮華に連れていかれたのなら仕方ありませんね。単刀直入に申しますと、そんな事例、私も聞いたことがありません」


 八作がその言葉に驚いたような顔をする。


「せっかく訪ねてくださったのに、力になれず申し訳ありません。人に憑く禍ツ神、そして、人を食らう禍ツ神など、存在しません。それが禍ツ神でないのでれば、別かもしれませんが」


「……では、なんだというのでしょう?」


「さぁ。私にはわかりかねます。ですが、時輪美雨の両親が失踪した事件が三年前、そして、大災厄が起きたのが三年前。関連性がないとも言い切れませんね。例えば……」


 薺が右手を口元に置いた。


「大災厄の影響によって、宿っていた守神が禍ツ神化した、とか」


「……そんなこと、あり得るのですか?」


「普段、禍ツ神になる神たちは、名も持たない小さな神々。人の負の感情、という小さなものにも歪まされる小さな存在です。ですが、名前を持った守神が禍ツ神化したとなれば、宿主はもちろん取り込まれ、精神を侵されるでしょう。人としての活動はできないに等しい。ただの人形となることでしょう」

「……でも、美雨ちゃんは、ちゃんと生きています……」


 衣織が呟くように言って、薺の鋭い視線が衣織に向けられた。


「その少女の精神が、本当に侵されていないと、どうすれば言い切れるのでしょう」


「……え……」


「精神が侵されているかいないか、それはどうすれば見分けられるというのです。子供は純粋であればあるほど恐ろしい。狂っているものほど、それを隠すのが上手いのですよ」


「……美雨が狂っていると」


「見ていませんからわかりませんが、可能性はあるかと。まぁ、だからなんだという話ですが」


 薺は不適に笑う。その笑みは不気味で狂気をはらんでいるようにいるように見えて、衣織は目を逸らした。


     ◇


 廊下を歩いていた山駕が、ふと玄関に見えた人影に、玄関に向かっていくと、幻燈翼が立っていた。翼は山駕を見て片手を上げる。


「なぜ、月光本家の神子がいる?」


「そう、怖い顔しないでくださいよ、山駕さん。明日には宝刀当主も来るんですから」


「あの少女はそれほどまでに危険なのか」


「少女?」


 翼が不思議そうな顔をした。


「聞いていないのかい?」


「……知りませんね」


「当主殿は月光をあまり信じていないらしい」


 山駕の言葉に翼が眉を顰める。山駕はふふっと不敵に笑った。


「うちには入れないよ。妻が月光はどうもきな臭いと、警戒しているんでね」


「……いいですよ。野暮用で来ただけですから」


 翼が山駕に背を向けて去っていく。その姿を見送って、山駕は家の中に戻っていった。


    ◇


「こっち」


 蓮華に手を引かれるまま、美雨は蓮華の後ろをついて行っていた。


 蓮華は広い家の中を迷いなく進んでいき、台所にたどり着くと、戸棚をあさって、中からチョコレート菓子の袋を取り出した。


「はい」


 蓮華は袋から個包装されたチョコレートを取り出して、美雨に差し出す。美雨は首を横に振って、差し出されたチョコレートを受け取らなかった。


「美雨、甘いもの食べれないの」


「どうして?」


「苦手だから。美味しくない」


「ふうん。じゃあ、なになら食べられるの?」


「コーヒーが一番好き」


「へぇ」


 蓮華が美雨に差し出していたチョコレートの包装をほどき、口に放り込んだ。


「美味しいのに」


「……美雨にはわからないもん」


「もったいない」


 蓮華は口の中でチョコレートを溶かして飲み込んだ。そして美雨をじっと見つめる。美雨が居心地の悪さを感じて「なに?」と問いかけた。


「その後ろのやつ、なに?」


「後ろ?」


「黒くて、モヤモヤしたなにか」


 蓮華の視界では、美雨の後ろで蠢く黒いモヤが見えていた。それは蓮華に指摘された途端、守るように美雨の周りを取り囲み始める。


「ミーちゃんのこと?」


「ミーちゃんっていうの? ふうん。なんか」


 蓮華が口元に手を置いて、不適な笑みを浮かべた。


「飲み込まれてしまいそうね」


「え?」


「ふふっ。私、美雨のこと気に入ったわ。だから、連れて行くなんて許さない」


 蓮華が美雨に近づいて、美雨の手を握った。美雨が困惑した顔をする。


「美雨のこと、嘘つきって言わない?」


「言わない。私は自分が見えるものしか信じないの」


「蓮華様」


 不意に聞こえた声に蓮華と美雨が声のした方を向いた。着物を着た召使が立っている。


「奥様がお呼びです」


「……わかった」


 召使は蓮華に一礼すると、その場を去っていった。その背中を睨むように見つめる蓮華に、美雨が不思議そうな顔をして、蓮華の顔を覗き込む。


「……あんな人、知らない」


「え?」


「行こう、ママが呼んでる」


 蓮華が美雨の手を引いて歩き出した。


    ◇

 

 防人家が管理する裏山に続く川の上流、十六夜滝いざよいだきの裏側にある祠。その前に人影が一つ。


 その人物は迷いなく祠の裏側に回り、祠の後ろにある、木でできた格子の扉に手を伸ばした。格子の扉には大きな札が張られていて、封印が施されているのがわかる。その札を躊躇なく剥がし、格子の扉を蹴破って、人影は中に入っていった。


 扉の中には石の台座に刺された一本の剣があった。人影はニヤリと口元を歪ませると、剣に手を伸ばし、ぐっと力を込めて、剣を引き抜こうとする。


 剣は音を立てながら引き抜かれていき、ついに、石の台座からその刃が抜かれた。その瞬間、あたりに黒い水が吹き出し、人影は口元を覆う。


「……蛭子様の御心のために……」


 黒い水は徐々に形を作っていき、赤い目が光り輝いた。


    ◇


 蓮華が美雨の手を引きながら部屋の前にたどり着き、襖を開けた。中にいた三人が一斉に蓮華と美雨の方を向く。美雨は薺の姿を見て、一瞬驚いたように目を見開いた。


「蓮華、お客様を困らせてはいけないでしょう」


「困らせてないわ。美雨と遊んでいただけ」


 薺が右手を差し出して、蓮華はようやく美雨から手を放し、薺に抱き着いた。薺が蓮華の頭を撫でる。美雨はその様子をじっと見つめていて、衣織がそれに気が付いて不思議そうな顔をした。


「ねぇ、ママ。嫌な感じがするの」


「嫌な感じ?」


「なにかが来るわ」


 蓮華がそう言った瞬間、大きな咆哮が聞こえた。その声は裏山から家の中に響き渡り、部屋の襖が大破した。あまりの大きさに家にいた人々が耳を塞ぐ。しばらく響いた咆哮は家を軋ませ、山にいた鳥が飛び立って、咆哮がやむと、薺があり得ないという顔をした。


「……そんな……まさか……八岐大蛇が……」


 空の色が黒く染まっていく。すぐそばにある川が強い風に煽られ、大きな飛沫をあげた。空に集まってきた黒い雲から強い雨が降って来て、川の色が汚く変わる。


「……目覚めた……‼」


 山の方から、八岐大蛇の咆哮が響いた。

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