第十一話 侵略者
防衛塔148階層。午前11時。その階層にある大広間はエンペラーシックスしか立ち入ることができない神聖な場所。
床には赤い絨毯が敷かれ、天井にはシャンデリア。まるで世界中の大手の社長のみが集まる高級パーティーの会場のよう。リフレクトはすでに部屋の中にひとりで待機している。
それはエンペラーシックスのもうひとりを呼び出してふたりで話をするため。
待機してから数分が経つと後ろの扉が開かれる。そこにはツルツルの頭に白い髭を長く伸ばした小柄の老人が。老人はリフレクトの背中を見つめる形のまま声をかけた。
「リフレクトがわっちを呼ぶなんて珍しいのぉ」
「急に呼び出してすまないね、オールド」
リフレクトが振り返りオールドと向き合う。
「別にかまわん。特に用事があるわけではないしのぉ」
「平日ずっと警備に従事しているのは退屈かい?」
「ああ。うたた寝をしてしまうほどにな。いくら魔王が現れたときのために政府の人間を護衛するとはいえ、退屈ほど地獄のものはないな。あれほど退屈だと、むしろ魔王が現れて欲しいぐらいじゃ」
政府は日本の中核を担う重要な人物の集まりで、国を動かす最高権力を持っている。
政府は魔王や悪魔が襲撃してきたときに備え、魔術師として最強の実力の誇るエンペラーシックスに月収1千万円を保証する契約のもと、護衛を置くようにした。
あくまでも襲撃してきた場合に備えてのことなので、オールドの言う通り襲撃がなかった場合は退屈な1日で終わってしまう場合もある。それでも契約金はちゃんと支払われ、ここ数年、そんな退屈な日々を過ごしてきている。
「最初は大金を使って豪遊していれば退屈の日々を紛らわすこともできたんじゃが。最近は豪遊に慣れてしまって最初のような刺激を感じなくなってきた」
オールドはサンタクロースのように長く伸びた白い髭をさすりながら話す。
「わっちがもっと若い姿になってこの世に転生したらまた違ったのかもしれんがな」
「転生は亡くなった当時の姿がそのまま反映される仕組みらしいからね。そればかりは仕方がないよ」
「ふん。わっちがお主ぐらいに若かったら、もっと刺激のある体験ができたかもしれんな」
「ははっ。男らしい発想だね、オールド」
「話が逸れてしまった。––––––で? わっちを呼び出した理由はなんじゃ?」
「そうだね。これから話すことは、オールドにとってタイムリーなことだ」
「……ほぉ? 聞かせてもらおうか」
「ミラの存在は知っているね?」
「ああ、エンペラーシックスに入れて欲しいと懇願してきたものか。確かランクはA5だったか? 中々の実力者であると記憶しているが」
「その記憶で合っているよ。そんなミラだけど、いま極秘任務にあたっている最中なんだ」
「極秘任務じゃと?」
「ああ。これは僕とミラ、そしてたったいまオールドを含めさんにんしか知らない」
極秘任務を現在進行形でおこなっていることをたったいま知ったオールドは、当然ながら疑問の顔を浮かべている。
その様子を汲み取ったリフレクトは事の詳細を順に追って説明する。
「まずはこの写真を見てくれ」
リフレクトは真瀬とフリルの写っている1枚の写真を渡す。それは防犯カメラに写っていた映像をプリントアウトしたもの。
オールドはただ写真をじーっと見つめる。
「可愛い女の子じゃのぉ」
「いや、そっちじゃなくて隣の男性のほうを見てもらいたいんだが……」
オールドはフリルから真瀬へと視線を移す。
「この若僧は?」
「驚かないで聞いて欲しい。その少年は魔王である可能性が高い」
「!」
そう告げられたオールドはすぐに顔をあげリフレクトと目を合わせる。表情には出さずとも、どことなく不穏な様子。
「……その根拠は?」
「入隊試験日にひとりだけ遅れてやってきたものがいた。それが写真に写っている綾瀬フリルという女の子だ。そのとき隣にいる少年も一緒にやって来たんだけど」
「彼氏か?」
「知らん。ていうか、頼むから僕の話を聞いてくれ」
ジト目でオールドを見つめ注意するリフレクト。
わざとらしく小さなため息をついたあと、仕切り直して続きを話す。
「彼が魔王である可能性が高いと思った根拠は、魔力量にある」
「魔力量……」
「そうだ。これは魔王と戦ったときに感じた魔力量と似ている。防衛隊のものならまだしも、どこにも所属していない無名な人物があれほどの魔力量を持っているのは実に謎だ」
「わっちが実際に魔力探知をしたわけじゃないからなんとも言えんが……リフレクトがそういうなら間違いないのじゃろう」
「オールドも実際に魔力探知をすれば分かるよ。ただ最初にも言ったが、彼が魔王である確証はない。あくまでも魔力量からの推察だ」
オールドは真瀬に視線を戻す。
「わっちらが戦ったとき、こんな若僧はいなかった気がするが」
「ああ、僕もそれは同意見だ。ちなみに彼の名前は真瀬というらしい。人間っぽいだろ? そこで彼が魔王であるかを確かめるために、ミラに極秘任務をあてているというわけだ」
「任務の内容は?」
「彼が魔王だと確信したうえで倒せそうなら討伐、魔王じゃなければそれを証明する情報を入手して僕の前に連れてくるという内容だ」
「……ふん。リフレクトよ、お主も悪よのぉ」
「なんのことだい?」
「仮にその真瀬とやらが魔王だとして、ミラに勝ち目があると思っているのか?」
「いいや、思っていないよ」
「なら、なぜ行かした? 魔王と渡り合えるのは現状エンペラーシックスだけ。普段から祝福をしていたのならまだしも、あやつはそれをしてこなかった。ただのA5では無駄死にもいいところじゃ」
「そんなことは百も承知だよ。今回ミラを行かせたのにはちゃんとした理由がある」
「理由じゃと?」
「理由は主に三つ。一つ目は真瀬がミラに殺されるところを見せるため。二つ目はミラが真瀬に殺されるところを見せるため。そして三つ目がミラを真瀬に殺させるためだ」
理由を聞かされたオールドは、どれもこれも理解できない動機であるため眉間にシワを寄せ、怪訝な顔を浮かべてしまう。
「言っている意味が分からんのぉ。それに、最後に関してはお主……最初からミラを殺すつもりでいたのか」
「そうだよ、オールド。僕はミラを殺すために真瀬のもとへ行かせた」
「理由を聞いてもいいか?」
「もちろんだよ。そのために君をここに呼んだのだからね」
「……」
「いつの日か、ミラが僕達エンペラーシックスに入れて欲しいと懇願してきたのは知っているね」
「ああ」
「エンペラーシックスは転生者のなかで最高の権力を持ち、最高の実力を持つ組織。数多くの転生者を束ねるにはどうしても絶対の組織は必要だ」
転生者は日本が住んでいる星とは別次元の星に住んでいたもの達。数にして約1億人にものぼる富溢れる先進国。
そんな大勢を束ねるには日本政府のように最高の地位に立ち、絶対の権力と力を持つ組織が必要だった。もちろん、目的は争いや混乱などを防ぎ、国を統一させるため。
そこでリフレクトは当時、人々から希望とされていた勇者一行の肩書きを使って、エンペラーシックスという絶対の権力と力を持つ小さな組織を創りあげた。エンペラーは最高の地位を。シックスは勇者一行の人数を現している。
転生者は潔くその階級制度に従ってくれた。文句を言う人は誰もいない。エンペラーシックスという最高位の組織はあっさりと認められ、いまもこうして人々の信頼のもとで続いている。
「魔術が飛び交うこの日本を創りあげたのも僕達。経済が回らず崩落に陥っていた日本を僕達が魔術を使って発展させ、世界からも注目されるようになり大逆転。いまや日本は世界のGDPで圧倒的一位にまでのぼり詰めた」
日本の人々に魔術を教えたのも、国が豊かになったのも、世界の幸福度ランキング一位を獲得できたのも全部エンペラーシックスの功績によるもの。
「もちろん、全てが完璧とまでは言わない」
この世に人が存在する限り、悪事を企むものもいる。便利な魔術を逆手に利用して強盗や強姦、殺人といったものを起こすように。罪の内容は魔術が発展する前から変わらないが、その過程は明らかに変化していた。
「魔術は非常に便利で強力だ。魔術には無限の可能性を秘めている。だがその反面、危険を伴うことがあるということ」
実際に魔術を使って悪事を働かせるものがいたからこそ、防衛隊という組織を創り上げる発展に至った。
元々は警察官と同じポジションとして創り上げた組織だが、魔術を取り締めるには自分達が魔術を扱えないと意味がない。警察官の仕事に就きながら習得難易度の高い魔術を併用して習うのは時間もお金もコストパフォーマンスとしてはよくないと結論付けられた。
そこでエンペラーシックスは新たに政府の協力要請のもと、大人に比べて飲み込みが早い学生のうちから専門的な魔術を習得させる『魔法教育機関』を設立させた。
10代という若さで防衛隊として活躍できる制度はテレビやネットで話題になり、地球が揺れるほど世界中を震わせた。
魔術が発展する前までは名門大学を卒業し、大手会社に就職するというのが一般的な道筋だった。けど、いまは変わりつつある。
自分が魔術を扱って人々を守るという漫画のような憧れに魅かれた若者達は、防衛隊として活躍することに夢を置くようになった。ここからが、日本が魔術の主流国となり社会現象となったきっかけだ。
いまの小学生に将来なりたい職業ランキングでも、ぶっちぎりで防衛隊が一位を獲得するほどに。
「僕はこの日本を魔術の国へと造り変えることができて本当に良かったと思っている。エンペラーシックスだけでなく、転生者のみんなが協力してくれたからこそ実現できたものだ」
リフレクトは感謝の意を示すように一度目を閉じる。
「なら、なおさらミラを殺すような真似はせんでもよいのではないか?」
「確かにミラには大いに感謝している。彼女の真面目さと率先ある行動力が防衛隊をここまで導いてくれたと言っても過言ではない。––––––でも、いまとなっては邪魔な存在だ」
リフレクトがゆっくりと目を開けると、そこには鋭い目つきが。
「彼女がエンペラーシックスの地位を狙っているのはオールドも知っているだろう?」
「ああ。A5狩りの撤廃を求めているのじゃろ?」
「名目上はね。でもミラの本当の狙いは完全なる殺生の撤廃だ」
「……というと?」
「つまり、いま僕達が月一でおこなっている『祝福』と『蘇生』ができなくなるというわけだ」
「ふむ。それは困るのぉ。なにごとも保険をかけておくことは大事だからな。ミラのやつ、それを目的にエンペラーシックスの所属を狙っていたのか」
「ああ。だから彼女は僕達にあれだけの忠誠心を抱き、力を身に付けてきた。それだけ彼女も本気なのだろうね」
他にもエンペラーシックスの行動や情報を常に共有するため、仕事と称して接近していたこともリフレクトは勘付いていた。リフレクトはそれを危惧し、今後起こりそうな面倒事を起こさないためにも、この機会にミラを抹殺させようと企んで極秘任務を与えた。
「なるほど。それでミラを行かせたわけか。自分の手を汚さず殺すために」
「その通り。それに至っては普段からしていることだから別に驚くことではないだろ?」
リフレクトは笑顔で応える。
「さらにミラを殺した真瀬には殺人容疑として罪を背負わすことができるうえ、いかに悪魔が救えない種族かを人々に知らしめることができる。そして仲間の仇として真瀬を討ち取れば僕達エンペラーシックスの株はさらに上がるだろう」
「……まさかそこまで考えているとはな。それで? 残りの理由である殺されるところを見せるためとはどういうことじゃ?」
「それには綾瀬フリルが関係している」
オールドは写真に目を向ける。
「この女の子か」
「ああ。ミラの情報とフリルの発言をすり合わせると、彼女は千波湖に襲来したB3の悪魔に襲われたそうだ。そこを真瀬が庇い、代わりに悪魔を倒したらしい」
「男が女を庇う。青春よのぉ」
リフレクトはつっこまずに話を進める。
「実力のある元防衛隊のならまだしも、無所属でB3を倒せるのはそう簡単なことではない。彼が魔王の可能性があるというのは魔力量だけでなく、そういう部分もある」
オールドは理解したように小さくうなずく。
「殺されるところを綾瀬フリルに見せるのは、彼女がそれを見て今後どう動くのか気になったからだ」
オールドはリフレクトの言動に理解できていない。
「補足しておくと、綾瀬フリルは真瀬とミラ、ふたりと良好な関係を築き上げている。彼女から見たら真瀬は恩人だし、ミラは共にお花見を楽しんだ仲だ。綾瀬フリルはふたりのことを信頼していることは確かだろう」
入隊試験でフリルと話をしたとき、彼女がどれだけ仲間想いの人間であるかを理解した。彼女は純粋な心の持ち主で、自分よりも他人を助けるという優しさまでも併せ持っている。
だがリフレクトは、そういう優しい人ほど絶望したときの爆発力は、ときに誰も想像がつかない未知な力を発揮することを知っていた。
「はっきり言って真瀬とミラ、ふたりのどちらが勝つか負けるかなんてどうでもいいんだ。重要なのは綾瀬フリルにどちらかが相手を殺す光景をその目に焼き付けてもらうことだからね」
リフレクトはそれが目的でフリルに勉強のためだと偽り、任務として千波湖に向かわせた。
「でも、きっとことは上手く進んでいない。あの真瀬という少年は誰かを殺すような感じには見えなかったからね」
「なら、なぜ行かせた?」
「彼が魔王であるかを確かめるためさ。本物の魔王なら襲い掛かってくる敵を返り討ちにするだろうからね。彼がミラを殺せば魔王、生かせば悪魔じゃない確信が得られるってことさ」
「人質として生かされることだってある」
「それこそ魔王である確証だよ」
「ふむ」
オールドは髭を優しくさすりながら話す。
「じゃが、本当に良かったのか?」
「なにがだい?」
「ミラのことじゃ。あれほどの逸材を殺してしまうなど、防衛隊側の戦力が大幅に落ちてしまうのでは?」
「その点は心配はいらないよ。戦力を失ったのならまた育成すればいい。最近の防衛隊は志が高いもの達が集まってくるからね。すぐに大きな戦力へと成長してくれるさ。特に今年の新入生はね」
「A5狩りについてはどうする気じゃ? その役目もミラが担っていたはず。さすがにエンペラーシックスが直々に動くわけにはいくまい。それともしばらく中止にする気か?」
「とんでもない。中止にするわけないだろ? あれは僕達が神すらも越える力を得るために必要なことだ。これからも廃止にすることはない」
「なら、誰にやらせる気じゃ?」
「ここは実験がてら悪魔にやらせてみようと思う」
「大丈夫なのか? あやつらは意思を持たぬ操り人形。いくら脳内に命令をプログラムできるとはいえ、あやつらはイレギュラーが発生した場合の合理的な判断はできない。その点の対策はどうするつもりじゃ?」
「あいかわらず心配性だな、オールドは。そのときはそのときさ。流れに任せるしかない」
「……万が一バレたら、エンペラーシックスの信頼を損なう。そうなればこっちも不用意に動くことができなくなるぞ」
「その点については心配ないよ。すでに人々は僕達のことを悪魔から助けてくれた救世主だと信じ込んでいるからね。ちょっとやそっとのことで僕達への信頼が揺らぐことはない」
「しかし––––––」
「そのときは殺せばいい。シナリオはこうだ。『悪魔が防衛隊の死体を弄んでいたから仇を取った』、ってね」
「……」
「これは政府の人間から教わったテクニックの一つだ。人は、大きな偉業を成し遂げた人の言うことを真実だと思い込む。つまり、僕達にとって不都合な部分は言葉一つで塗り替えることができるってことだ」
「ふんっ。政府の人間の入れ知恵か」
「おや? 随分と不機嫌そうだね、オールド。なにかあったのかい?」
「いや、単純に奴らとは馬が合わないだけじゃ。気にするな」
「そうか。ならそれ以上は聞かない。まぁでも、その感じだとオールドはさっきのテクニックは使いたくはなさそうだな」
「ああ。リフレクトには申し訳ないが、わっちにその役目は務まらない。やるならお主か他のものにあたってくれ。余計な口出しはせん」
「……ハァ〜。分かったよ。言い出したのは僕だからね。ちゃんと責任は果たすよ」
オールドはそっぽを向きながら眉間にわずかにシワを寄せ苛立っている様子。それを見たリフレクトはこうなったらどうしようもないことを理解しているため、呆れながらため息をついてそれ以上はなにも言わない。
「そんな不機嫌にならないでくれ。いずれこの日本は僕達転生者が侵略するんだ。そうなれば政府の人間を消し去ることだってできるし、あるいは奴らを生かして手中に収めることだって可能になる。それまでの辛抱だ」
そう言うと、オールドは少しだけ機嫌が和らぐ。そう遠くない未来を想像し、気分が落ち着いたのかもしれない。
オールドはリフレクトを横目で見て問う。
「リフレクトよ。お主の話を聞いて、いまなにが起こっているのか大方検討はついた。そのうえで聞こう。わっちになにをさせたい?」
「簡単なことだよ、オールド。いまから千波湖に向かい、ミラ達の状況がどうなっているのかを偵察してきてもらいたい」
「年寄りを遠出に行かせるとは。そういうのは若いモンにやらせたらどうだ?」
「東京から水戸へは遠出のうちに入らないよ。それに毎日が退屈なんだろ? 他のものは気分屋だったり、趣味に没頭していたりで断るだろうし。頼めるのは消去法的にオールドしかいないんだよ」
「……仕方ないのぉ。ま、退屈なのは本当じゃし、ちょっとした旅行だと思えば悪くないか」
「ありがとう。本当は僕が行くべきなんだけど、僕はエンペラーシックスの代表を務めているから中々離れられなくてね」
「気にするでない。偵察だけならそこまで労力は使わんだろうしな。情報を入手次第、すぐに帰還してくるわい」
「ああ、頼んだ。あと心配は無用かと思うが、くれぐれも魔王には気をつけるようにね」
「うむ。なんならむしろ、戦いたいぐらいじゃ」
「あははっ。そういえば最初にそんなことを言っていたね。ま、そこらへんの判断は任せるさ」
オールドは振り返り、扉のほうへと向かって行く。
「帰りが遅くなっても、心配するではないぞ?」
「ああ。分かっている」
オールドはリフレクトに背中を向けたまま手を上げ、扉の外へと出て行く。
その姿を、リフレクトは心配なさそうに笑顔で見送った。
★
真瀬とミラの戦闘から遡ること30分前。茨城県水戸市にある水戸駅。そこに黒の軍服に軍帽、そして黒のマントを羽織った幼い少女が仁王立ちで立っていた。
「形跡からして、ここに降りたことは間違いないのぉ」
さらさらとしたピンク色の髪を足元付近まで伸ばした少女の片手には、土で汚れた軍服の上着に軍帽、そして黒いマントが。
「待っておれ真瀬。長女として、しっかりとしつけ直してやるわい」
神々の侵略者 御船ノア @kiyomasa_eiyo
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