『クリスマス・パーティー』

やましん(テンパー)

『クリスマス・パーティー』

 これは、フィクションです。このよとは、一切無関係です。


 


 社会から脱走したから、忘年会とか、新年会とか、縁がないやましんです。


 しかし、はとさぶろと、カージンゴが、クリスマス・パーティーに呼んでくれました。


 しかも、ヘレナ王女と、ルイーザ王女、弘志くんも来ているのには、びっくりしました。


 場所は、ねこママの店の別館。


 『王女さまが、こんなとこに来ていていいのかい?』


 『そりゃまあ、やましんさんは、作者さまですから、特別かと。』


 『かあ〰️〰️。こんなやつが、作者なんかあ〰️〰️、おわらいだかあ〰️〰️。かかかかかあ。』


 『まあ、そういうなよ、カージンゴくん。きみだって、裏政府のスパイなんだから、まずくないか?』


 『かあ〰️〰️。これは、仕事だかあ〰️〰️。』


 『うそ、ぽ。仕事なら、出張伺い、書いたか、ぽ。』


 『そりゃ、省略かあ〰️〰️。』


 『まあ、まあ、みなさん、仲がよろしいのか、お悪いのか、わかりませんね。』


 ルイーザ王女が笑いながら、からかうように言ったのであります。


 『そもそも、集まってることからみて、仲良しなのでしょう。それにしても、幸子さん、遅いわね、珍しい。あ、来た来た、幸子さん、遅刻。』


 とは、ヘレナさんです。


 『なんかあ、突然、お客様でさあ、お饅頭を沢山持ってきていたから、さすがに、お相手しないと。』


 『あらあ。それは、ご苦労様。で、地獄に落としたの?』


 ヘレナ王女は、地獄の女王さまでもあります。


 『なんか、自殺志願だったけど、一回良く考えることになったんですう。』


 『あらま。幸子さん、また、人助けしたわけか。お仕事になってないわね。お給料、下げようかな。』


 『うそう〰️〰️。女王さま、これには、理由があってぇ。その彼女というのがあ、さらに、大量のお饅頭を〰️〰️………』


 『うそうそ。そこが、幸子さんの良いところよ。クリスマスに、いえ、何時にしても、自殺なんてさせちゃならないわ。お話の中は別として。とはいえ、お話のなかでさえ、ゲーテさまほどの方でさえも、ウェルテルさんを、自殺させて、社会問題になったんだから。だから、正解。』


 『ども。』


 『ほほほほほほほ。それにしても、今年は、ほんとうに、良くない年でしたね。お舟の事故はあるわ、戦争するわ、暗殺はあるわ、沢山の人が将棋倒しになるわ、良く解らない事件はあるわ、病気が未だに 収まらないわ。なにか、良いことはなかったですか。やましんさん?』


 『ない。なんにも。』

 

 『あっさりと。ほんとに? 小さなことでも。』


 『いやあ。ますます、体調悪くなるし、なんにもないなあ。先は短いような。悲観的にならないことなんか、なかったよ。ま、ぼくは、抗うつ薬飲んでるけどね。気分的には、ぎりぎりなんだ。見た目は、あほだけど。』


 『お薬は、評価の基準ではないもの。でも、やましんさん、毎年、何だかんだといいながら、生き延びてるよ。悲観しすぎだよ。』


 と、弘志くん。


 『そらまあ。たしかに、ぼくは、幸運なのかもですね。しかし、楽観できることは、なにもない。逆に、なにがいつあっても、まさしく、ほんとに、解らない社会情勢です。そうした年齢でもあるしね。自然も、人類に敵対的だし。』


 『それは、むしろ、人類が、自然にたいして、敵対的なのよ。』


 と、ヘレナさん。


 『はとの立場から言いますと、ぽ。危なくって、うっかり地上は歩けない、ぽ。むかしは、もっと、ゆったりしていた、ぽ。』


 『そりゃ、はとが、のろまだから、かあ〰️〰️。からすは、素早いかあ〰️〰️。』


 『からすは、でかいだけだからす、ぽ。』


 『なにお〰️〰️。かあ〰️〰️。』


 『まあまあ。からすさんも、はとさんも、なかなか、素早い。ほんと。よく、この雑踏のなかで生きている。感心するよ。』


 と、やましん。


 『ふうん。たしかに、王国も、収益が悪かったわ。あまり、発明品が売れなかった。』


 ヘレナさんも、ルイーザさんも、発明で、王国に多大な収益をもたらしているのです。


 『武器関連は、良く売れたけど。』


 『こらこら。姉さまたちは、死の商人ですか。身内ながら、情けないよ。』

 

 と、弘志くん。


 『どこの国でも、武器はあるわ。多いか少ないかはあるけど。日本は、上得意様。』


 『姉さま、武器のない世界が理想では? とくに、核兵器は。』


 『同意します。が、なかなか、そうも、簡単には、ゆかない。一度作ってしまった武器は、簡単にはなくならない。一度頼ると、なおさら、なくせない。ましてや、国民を守るとなると、これは、やはり、武器はないと、成し遂げられない、と、考える以外にない。まして、ご近所との争いが絶えないと。真理かどうかは別としてね。』


 『成し遂げられないか。ゲーテさんみたいだな。』


 と、やましん。


 『まさしく。ゲーテさまは、理想的なことも書いたけど、実は政府の実務家でもありました。だから、ベートーベンさまとは、近いところもありながら、折り合わなかった。内心では、認めあってもいたと思いますが。われわれには、解らない深い、部分ではありますが。』


 『ならば、やましんごときには、さっぱり、解らない。深遠すぎるよ。世の中には、頭の良い人がたくさんいます。彼らからみたら、つまり、あなた方からみたら、やましんなんか、ばかみたいだ。職場の最上層部には、そういうひとたちが、たくさんいて、ぼくたちは、実際、バカみたいに扱われているように感じたんだ。感じた以上は、そうした意図はあったんだとぼくは、思う。いや、常にあると。だから、反発もあるし、すごく、異常な事件も起こる。多分ね。』


 『ふうん。否定はできないけど、大方は、そんなことは、ありませんわ。どれだけ深遠な思想や知識があっても、政治家や、エリート官僚は、国民に理解を得なければ、最後は必ず、自滅するわ、商売は、ルールに反したら、バチが当たるわ。音楽家は、聴衆に、理解を得なければ、最終的に、意味を成しません。宗教家は、少し違う面があります。たぶん。神秘的であることが、わからないことが、大切なことなのです。ね、お姉さま。』


 ヘレナさんは、タルルジャ教団の第一の巫女なのです。絶対的な存在です。


 ルイーザさんは、第二の巫女。 


 『それは、むかし、教団を起こしたときは、つまり、火星から移住した、二億五千万年前ですが、そうではなくて、極めて透明性の高い、科学と矛盾しない、権力や力に、片寄らない、お金には一切頼らないものに、したかったのですが。まずまずだとは、思いますが? いかが? やましんさん。書いていらっしゃって。』


 『はなしが、やりにくくなったよ。それは、宗教だろうか。』


 『あのですね、それより、来年は、しっかり書いて、くれますよね。ね。』


 と、幸子さん。

 

 『そうそう。誰がなんて言っても、作者が書かなきゃ、はなしにならないですよ。』


 と、ヘレナ=弘子さん。


 『ほんと。お姉さまのおっしゃいますとおりです。』


 と、ルイーザ=道子さん。


 『おいらたちも、だせ、かあ〰️〰️!💦』


 『おいらも、出たい、ぽ。』🐦️


 『にゃんこ。あたしも、よろしくにゃんこ。』


 と、おせんべを持ってきた、ねこママ。😸


 『われらも、よろしく、ごき。』


 と、どこからか、現れたごき少佐。


 『やましんさんに、掛かってる。』


 と、弘志くん。


 『やましんさあん。来たよ〰️〰️。』


 『うあ。』


 登場人物や、怪獣や、生き物さんたちが、どあっと、やってきました。


 ここまで!



            おしまい。

 


 


 


 


 


 


 


 

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