2年目の春 郊外の丘の上から
与方藤士朗
プロローグ
第1話 プロローグ ~よつ葉園の全面移転事業
岡山市内にある養護施設よつ葉園は、大宮哲郎氏の実家の町内でこそないものの、その近くの津島町にあった。
しかし、目の前の国道の輸送量が爆発的に増え、さらには近隣が文教地区として急速に脚光を浴びつつあった。
これまでのこの地で建替するにも敷地が確保できず、仮に建替するならその間の代替地さえも確保できない。
そんなこともあって、よつ葉園はすでに2年前の1981(昭和56)年5月下旬、郊外の丘の上に全面移転していた。
・・・ ・・・ ・・・・・・・
ときは、1983(昭和58)年5月4日。連休の中日である。
久々に岡山に帰省している大宮哲郎氏は、兄の自家用車を借りて、岡山市郊外に移転した養護施設「よつ葉園」に向かった。
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