第2章 東ってどんな人?
初めての当番
委員長『それじゃあ、本が決まった人たちから委員会を終わりたいと思いま~す!』
東さんが委員長に本を持っていき、じゃあ未来たちは帰ってもいいよ~と許可が下りた。今日は木曜日。明日は当番の日だ。朝休み・長休み・昼休みは図書室に行かなくてはならない。楽しみ、だなぁ。自然と笑みが浮かぶ。龍之介と軽く雑談しながら、教室へ向かった。教室では明依ちゃんが待っていてくれた。そのため、急いで帰りの準備をして、教室を出ることにした。明依ちゃんとたわいのない話をしていても、どこか上の空で、その日の帰路はいつもより気分がいい気がした。
金曜日、いつもより早く家を出た。図書室は7時50分までに開けなければいけない決まりなのだ。校門をくぐり、教室へ向かう。なにか心は踊るようにはねていた。
龍之介と合流し、職員室へ図書室の鍵を取りに向かう。図書室の鍵を開け、貸出・返却用のパソコンを起動した。東さんはまだいない。数分経った頃、利用者が現れた。
毎日のように図書室へ来るとうわさされている、 新 だ。『りゅうの~りう~本返す~』軽く話し、返却をした。東さん、、、こないのかな?と考えていると、7時58分、図書室の扉が開いた。「やっほーw俺バスだから遅くなっちゃってさ~w」
東さんが中性的な声で話す。『へ~』なぜか、ため口でもいいような気がした。
龍之介が、(東遅いよ~w)という。東、かぁ。東さんなんて、堅苦しい。そんな気がした。いつも上級生の前では敬語だったのに、この人の前では、なぜか。朝休みは、新以外には誰も来なかったため、東と、龍之介と、私で軽く雑談をして過ごしていた。東って、不思議(笑)そんな不思議な東と話すのは楽しかった。長休みが、楽しみだなぁ♪そう思わずにはいられないほどに。
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