チームふたり?
図書室の扉がガラッと音を立てて開いた。
『ごめーん遅くなっちゃったー!図書委員会顧問の谷原です!!!よろしくね!!!(くそデカボイス)』みんな振り向きもせずに本を選び続けていた。なんせこの先生はいつもそうだ。遅刻癖と鼓膜が破れるほどの大きな声。今は4-1の担任らしく、遅刻癖のおかげで生徒達に喜ばれている(笑)
ホワイトボードに書かれた曜日ごとの本の表。
月→中学年
火→低学年
水→中学年
木→低学年
金→高学年
これを見た谷原先生は、『お!金曜日は高学年担当か!璃羽、龍之介、未来!本きまったか~?(くそデカb(((』『決まってませ~ん』少しだるそうに返事をする私たち。そういったか否や、谷原先生が向かってきた。『先生は小学校のころあんまり本読まなかったけど、これめっちゃ読めたぞ!いやあんまり読まんかったんかーい(くそデ(((略』(・・・・・・)3人の間に沈黙が流れる。『あれ?ここ笑うとこだぞ』
『・・・まぁとりあえずこれ考えてみてくれ!面白いぞ!』というと、その場を離れていった。先生が勧めた本は「チームふたり」(吉野真理子 作 マジで素敵な本なので読んでみてください!)だ。「これでいいんじゃない?」と、東さんが言ったこともあり、読み聞かせする本は「チームふたり」に決まった。
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