権謀術数渦巻く貴族の世界で許されない程単じゅ……純粋だった公爵子息サマの転落劇。
タイトルやあらすじだけ見ると「ざまあ」系だなと思うわけですが、実際に読んでみるとかなり印象が違ってきます。
無様な姿を指差して「ざまあみろ」と嘲笑するというより、どちらかというと、しきたりやマナーをしっかりと把握していないことに対する冷笑に近いです。
真贋を見抜けなかった男はとことんまで落ちていくのですが、徐々に疎外されていく感じは中々新鮮でした。
実際、【社交】の場では振る舞いなどで品定めなどされてるんだろうなあ……と勝手に思い浮かべていました。