嘘つきの記憶


薄暗い部屋に差し込む光が

気持ち悪くてカーテンを閉めた

へたった電池で辛うじて

朝日を迎える日々


煮えたぎった誰かの怒号が

頭の中で反響して溶ける

マネキンの様に薄い顔で

朝日を迎える日々


ガラス越しに映る世界は

僕の目にはモノクロみたいに

懐の深くに仕舞った自尊心は

寝返りを打つ度形を変えていく


寂しさのあまり君が泣いた時

隣で僕も泣いていた

君の気持ちを理解出来た訳じゃない

今も僕は泣いているから


ガラス越しに映る世界は

僕の目にはモノクロみたいに

懐の深くに仕舞った自尊心は

寝返りを打つ度形を変えていく


月の光さえ届かぬこの部屋は

そろそろ朽ちていくみたいだ

際限のない欲望とか

子供の頃の夢とかを

溜め込みすぎたせいなのかな

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