第2話 疑問と安心の食事
あ、どうしよう。
家から歩いてコンビニに行ける距離とはいえ、小眞恥に何話せばいいかわからん。
「・・・・・」
そうだ。
明日の朝。交番に行くことでも話すか。
「小眞恥」
「はい!なんでしょう!」
「お前の事情は知らんが家がなくて俺の家に偶然来たのなら、交番に行って事情話して警察に引き取ってもらった方が安心じゃないか?」
「嫌です…」
「なんで?」
「嫌なんです」
「事情は聞かないでください!」
「きっとあなたも!!!!・・・」
「どうした?小眞恥?」
そこまで言って小眞恥は泣き出してしまった。
「おまっ小眞恥、泣くなよ」
小眞恥は恥ずかしいのか俯き、無言で泣く。
「「・・・・・・・・・・・」」
「「・・・・・・」」
五分間くらい小眞恥は俯いたまま時間が経ち、
少し落ち着いてから、
小眞恥は服の袖で涙を拭うと。
「すいません。急に泣き出してしまって」
「いやっ、大丈夫だ」
少し動揺してしまっていたが
五分間の間にその動揺は、
ほとんど無くなっていた。
「とりあえず、お前の事情は聞かない」
「聞いたらなにか力になれることがあるかもしれない。でも、小眞恥自身が話したくなったら
話してくれ」
「いつでも聞いてやる」
「ありがとうございます」
警察が嫌なら俺が引き取るしかないが……
・・・しょうがないか。
「この話はもう終わりにしようか」
「はい」
そうすると小眞恥は顔を少し上げ
俺の顔を見て、ニコッと笑ってくれた。
※※※
色々あったものの紫郎と小眞恥はコンビニに着いていた。
「小眞恥は何が食べたい?」
「特にこれといって食べたいものはないですね」
「じゃあとりあえず、店内を一通り見て回ろっか」
「うん♪」
※※※
「ありがとうございましたー!」
「よしササッと帰ってご飯としますか〜」
「私はもう食べてますが」
もぐもぐ。
「食べながら喋んなー」
「はぁーい」
※※※
ガチャ。
「ただいまっと」
「さあご飯食べようか」
「他は冷蔵庫に入れとくぞ」
「はい!食べましょ!食べましょ!」
コンビニで温めてもらってて正解だ!
時間のロスなくご飯が食べれる!
近くにコンビニがあって良かったぁ。
「よし。それじゃあ!」
「「いただきます!」」
「あ――ん」
もぐもぐ。
無意識的にあーんが出てる。
完全に落ち着いてくれたのかな?
はむっ。
「これ美味しいです!」
「こっちも美味しいな!」
「最近のコンビニは凄いからなぁ」
「誰目線ですか…」
「昼以外コンビニにお世話になってる
コンビニ上級者。とでも言っておこうか?」
「・・でもほんと凄いですね!」
「品揃えも多いですしね♪」
無視かよ。
※※※
「ご馳走様でした!」
「はい。ご馳走様でした」
「おなかいっぱいだ」
「そう…っですね〜」
たしかゴミ出し明日だったな。
もうまとめちゃうか。
自分の分のゴミと、小眞恥の分のゴミを
スっと取ってゴミ袋に入れる。
「あっ!取ってくれてありがとうございます!」
「おう」
「じゃあ私、トイレ行ってきますねー」
「場所分かるかー」
「そこまで広くないので分かりますよ!」
それだけ言うと小眞恥は扉を閉める。
親しみやすいのは
こういうところなんだろうなぁ。
まあまだ中学生かそこらだろうし。
そんなもんか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがきです。
どうも、まどうふです。
少しでもほのぼのするなー。面白いなー。
と思ってくれたら嬉しいです!
よろしければ応援のほど、お願いします!
良かったとこ、悪かったとこ
評価していただけると幸いです!
この小説はフィクションです。
実際の人物、団体、事件などには
一切関係ありません。
また、犯罪を推奨するものではありません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます