7話 初めての異世界配信は死者多数


「あの……ここはどこ、ですか? どうしてヒカリンが……?」


「うわー……嘘でしょ。【百雷びゃくらい塔の光臨こうりん】うけて無傷って笑えないわよ」


 俺の問いかけを無視して、ヒカリンは明後日の方を渋い表情で仰ぎ見た。

 釣られてそちらに目を向ければ、さきほどの龍がこちらの様子を窺うように宙に浮かんでいたのだ。



「わ、ヒカリンのディスりで倒せへんの?」


「ステータス1%なったんにノーダメージとか笑えへんて」


「あれ? 他にも誰かおるやん?」


 唐突に上空から声が落とされたと思えば、ふわりと風に乗って俺たちのすぐそばに着地したのは、3人組の女性だった。

 それもかなりの美女たちだ。


「ハラハラ三銃士! 遅いっての!」


 ヒカリンが彼女たちに苦言を呈するが、3人はヘラヘラと愉快そうに笑っていた。



『おいおい、ヒカリンの次はハラハラ三銃士かよ!』


『サオリーヌは無限に美人であるな。再現度が高すぎるのである』


『アリシャーヌはやっぱスタイルいいなー』


『◆マリアンヌ可愛いです◆』


『知らない人のために補足である。【パワハラ、モラハラ、セクハラ、許しません! 修羅場に突撃系YouTuber】、見ていてハラハラする美女3人組の登場である』


『このゲームは神か?』


 リスナーのコメントを見る限り、この3人も有名なユーチューバーらしい。

 さらに視界の隅が霞のようにぼやけ、空間の歪んだ先からは新たな美幼女が姿を現した。


「遅れてごめんなさいです、ヒカリン」


 その娘は銀髪紅眼といった珍しい容姿に加え、病的なまでに色白だった。感情の読めない無表情さが余計に彼女のまとう透明さに拍車をかけ、月光から生まれた妖精と言われても信じてしまいそうになるほど美しさが際立っている。

 つまり彼女は、VRゲーム【アーセ】に登場した敵対NPCで、トラックに轢かれそうになった時に救ってくれた幼女そのものだった————



れいは遅れていいのよ。あんたの権能スキルは温存しなきゃだし」


れいれいをするです。れいだけに」



 ……そしてやはり世界一ダジャレの似合わない幼女だった。


『おっさんのチュートリアルPT、どんだけレベル高いんだよ』

『両手に花どころじゃーねーな』

『◆私もおっさんの隣がいいです◆』

『ん、幼女だけ頭の上に何か表記されてないか?』


『【千血の人形姫ブラッディドール】だってよ』

『NPCであるか? だとすると、なぜ他のNPCは名前表記されないのだ?』


 リスナーの言う通り、美幼女にだけNPC名を現すような表記がある。



「ねえ、あれって【狂い神】ちゃうん?」

「封印を解くのが【狂い神】を倒すって、なかなか笑える状況を用意してくれるやんな」

「くそったれな神々や」


「あの龍の見た目……ぼくが知る限り『法と秩序の守護竜オルディネ』の血族に連なる者です」

れい、それってあの白竜戦争の?」

「はい……」


 周囲が真剣そうに会話を進める一方、俺のほうはてんで内容が頭に入ってこない。

 幼女が『僕っ娘』って判明したぐらいで、リスナーのコメントに目がいってしまう。



『なんかシュールだなwww』

『大物ユーチューバーが、そろいもそろってガチトーンで厨二言語かましてるぞw』

『草』



「ねね、ヒカリンちゃん。その男子は誰やねん?」


「男子……? あっ、ハゲてるからわからなかったわ、キャハハハ!」


「おっさんかと思ったわ」


 ハラハラ三銃士の三人がゲラゲラ笑う。

 リスナーも気持ちは同じらしく、視界を流れるコメント群は盛り上がりを見せた。



『おっさん……キャラクリも自分を忠実に再現したのかww』

『そこはリスペクトだわwww』


『ハゲしか勝たん』

『◆一人称視点だから見えませんが、おっさんの作り込んだキャラは見てみたいです◆』


 リスナーやハラハラ三銃士が沸く一方で、銀髪の美幼女だけが氷のような冷たさをまとった瞳でジッと俺を見詰めていた。

彼女はなぜか龍と俺を交互に何度も見返した後に、一切の感情を窺えない声音でポソッと呟く。


「…………どうしてゆーま様が……?」


 チュートリアルの時と同じような反応に俺は言葉が詰まる。

 その辺は俺の方が詳しく聞きたいのだが、なぜか彼女は納得したような顔になり続いて質問してくる。


「そう、ゆーま様もYouTuberです?」


 この場にいる面子とは程遠い規模ではあるけど、一応はそうだと意味を込めて頷く。



「って、悠長にお話してる場合じゃないねん! 【壊れずの鎧アンブレイカル】!」


 それから銀髪幼女が何かを話す前に、ハラハラ三銃士のマリアンヌさんが叫びだしたかと思えば彼女の全身が瞬く間に漆黒の鎧に包まれた。彼女の指摘通り、様子見していた龍がこの場の全員を押しつぶそうとその巨体で突進をかましてきたのだ。


 瞬間、視界がブレたかと思えば、俺は銀髪幼女に抱き留められていた。彼女は眉一つ動かさず、猛スピードで斜面を急降下する。

 ありえない跳躍力に卒倒しかけてしまうが、よくよく彼女の背を見れば蝙蝠みたいな翼が生えていた。


「おわっ、あぶなッ!」

 

 地面すれすれで移動するものだから、恐怖感が半端ない。

 さっきまで自分たちがいた地点を見れば、マリアンヌさんだけが正面から龍と激突している。新幹線が人に突っ込むような光景に、誰もが彼女の五体は粉微塵にはじけ飛ぶだろうと連想する。

 しかし、信じられない事に彼女は龍の頭を抑え込むように踏ん張り続け、地面を激しく削りながらも後退するだけに済んでいた。


「ちょっと……こいつのパワー、尋常じゃないねんッ!」


 いやいや、貴女あなたのパワーもおかしいって。

 質量の差を無視した現象に脱帽せざるを得ない。



「反射しても、押し込まれるううう……上からマウント取るんじゃないねん! このパワハラ野郎があああ!」


 彼女は龍の頭部を無理やり捻り、その勢いを山腹に逸らして激しく衝突させる。そのまま土煙に巻き込まれた彼女はどうにか龍と拮抗していた。

 しかし、龍が咆哮を鳴らせば全身にびっしりと生えた鱗が突如として俺たちめがけて飛翔した。それは触れた物を抉る無数の弾丸そのもので、接触した地面や物体を軽々と削っている。


 他の方々は————

 アリシャンヌさんは空へと幾本もの氷の小道をメキメキと伸ばし、そこを足場に空中移動を繰り返している。サオリーヌさんは風に乗るような仕草で自由自在に宙を舞い、ヒカリンは雷を全身に纏いながら超速で回避している。


 俺と銀髪幼女敵キャラはといえば————


「【仮想紙幣のカード・オブ・決闘者デュエリスト】、ドロー。アイテムカード発動、【創造主の御盾クリエア・エイギス】」


 銀髪幼女が何かのカードをかざしたと思えば光に包まれた荘厳な大盾が顕現する。それは鱗の激突を全て防いでくれた。

 しかし鱗攻撃の衝撃でマリアンヌさんの拘束を破った龍は縦横無尽に空を駆け、容赦なくヒカリンらを攻撃する。時たま、マリアンヌさんがグーパンで龍の攻撃を弾いたり、ヒカリンが稲光と共に激しい衝突を繰り広げているけれど、圧倒的な重量差から押され気味っぽい。


 それを悟ってか、俺の傍にいる幼女は次々とカードを掲げては火の玉や、竜巻なんかを放って援護を続けているけど一向に龍の動きが鈍る気配がない。



「ドロー……いい手札がこない、です……」


「ちい! 長くは持たないッッ、ぐぎゃあああああ!?」


 ついに荒ぶる龍の顎が、激しい肉弾戦を敢行していたマリアンヌさんの下半身を食いちぎった。

 彼女の絶命が空に響く。



「そんなッ、真理まり!?」


 うろたえるサオリーヌさんの横で、アリシャンヌさんが焦燥に駆られた声音で詠唱を完成させる。


「——【白夜に巡る氷獄の鎖】」


 夜の暗闇すらも真っ白に染め上げそうな冷気が充満したかと思えば、アリシャンヌさんが移動手段として活用していた幾筋にも伸びた氷の小道がのたうつ。それらはいつの間にか龍を囲むように重なり、束縛しようとしていた。


 しかし、暴れまわる龍の尾が偶然にもアリシャンヌさんとサオリーヌさんを捉える。

 吹き飛ばされた2人は、常人だったらぺちゃんこになるであろう勢いで地面に衝突。



「いったぁ……あんの【狂い神】、尻に触れんなセクハラ! クソ神!」


「人間が神様に勝てないって……そんなくだらない価値観を押し付けんなや。モラハラやろー」


 俄然、彼女たちはピンピンしていたが、それは龍も同じでヒカリンとぶつかり合いながらも凶器すぎる鱗を無尽蔵に放ち続けていた。

 そんな弾丸が吹き荒れる嵐の中でも、彼女たちは高速で移動するのを止めない。



「クソクソクソ! 真理まりが死んだ! あのクソ神!」


沙織さおり、落ち着いて。ヒカリン! 複合爵位しゃくい級魔法、いける!?」


「この状況下で……!? が、がんばってみるわ!」


 ヒカリンの了承を得たアリシャンヌは即座に何かを口ずさみはじめた。


「空を覆うは生命の根源、形なき海原は星図を呑み、濁流の果てに深淵へと還さん」


 彼女の詠唱が、上空の青を水の青へと変貌させる。本当に空を覆い尽くしかねない大量の水が突如として出現したのだ。


「略奪、暴虐、支配、自由を司る四皇よ、悠久なる海風の流れに身を委ねよ!」


 サオリーヌさんが叫べば、上空に浮かぶ巨大な水の塊がまるで嵐に削られるかのように形を整え始める。ソレは吹きすさぶ風の刃によって、巨大な船を象った。


「——大地を穿ち、海を走る雷槌よ、我が舵取りに応えよ」


 直後、右手に眩い閃光を抱いたヒカリンが、水の船を背後からぶっ叩く。

 それが出航の合図だったかのように、電撃が走る水の巨大船は龍へとその帆先を定めた。


「「「複合爵位級魔法————【終末の箱舟ノア】」」」


 津波、嵐、雷、終末の天候を顕現させた3人の魔法が、空へ逃れようとする龍の胴体を確かに掴む。屈強な体躯を誇る龍は、無数の黒い稲光と風の刃に切り裂かれ、圧倒的な水撃で叩き潰される。

 一度捕まってしまえば逃れられない水中牢獄の中で、龍は苦悶の叫びを上げた。



『ハラハラ三銃士みたいなチャラっとした女子が、真剣に魔法の詠唱してんの笑える』

『うけるわww』

『でもこのゲームちょっとかっこいいな』


『超弩級ファンタジー』

『◆厨二心はくすぐられます◆』

『遠距離特化のパーティーであるか。このチュートリアル戦では、盾役の負担が顕著に表れたのである』


 リスナーは呑気な感想を言ってるけど、俺としては目の前で生きるか死ぬかのやり取りをされてるので少しも笑えない。いや、膝はさっきから笑いっぱなしだけど。



れい! 今なら外れないでしょ!?」


「はいです、地形カード発動! 【剣の盤城ばんじょう古都ことアキレリアス】!」



 ヒカリンの叫びに呼応して、隣の銀髪幼女敵キャラがまたもや何かのカードをビシッと掲げる。

 すると、ありえない光景が目に飛びこんできた。


 それは遥か上空より飛来する、山よりも巨大な大剣。突如として真上に出現した大剣は山脈の空洞、王冠の輪の中に落ちるようにその刀身を龍へと向けている。


 剣が龍に突き刺さるのが先か————

 龍が雷鳴とどろく水中牢獄を抜け出すのが先か————



 龍はもがきにもがき、いよいよ巨大な剣が触れようとする寸前に眩く両眼を光らせた。次の瞬間、煌めく二筋の線が伸び、避ける間もなくハラハラ三銃士の2人へと突き刺さる。

 

「ヴァッ」

「グッ」


 くぐもった苦悶の声が響けば、サオリーヌさんは首から上がなくなっていて、アリシャンヌさんは心臓に大きな風穴を残し、両者は力なく倒れた。

 絶命は明らかで、あまりにもグロすぎる展開に脳の処理が追い付かない。



『うわっグロいな』

『おい見ろ、でかい剣が落ちて龍が真っ二つになったぞ』

『かっけえー……』

『◆尾の部分が光ってます!◆』

『まだ何か魔法をうってくる可能性は無限大である』


 リスナーの予感は的中し、胴体を両断されても龍の尻尾からは幾筋もの光が空中に浮かび上がった。それは何重にも描き組まれた魔法陣となり、ヒカリンへと襲い掛かる。

 猛スピードで逃げ切ろうとするヒカリンだったが、彼女を追いかけるように魔法陣が次々と空へと展開されてゆく。


 それはまるで蝶を捕まえる花々のように咲き誇った。

 そして、ついに一枚の魔法陣が彼女を補足する。


「これっ、強制転移!? レイ、あとはたのッ————」


 魔法陣に包まれたヒカリンは最後まで言い切らずにその姿を消してしまう。

 それを見ていた隣の銀髪幼女は、なぜかポカンと呆けていた。いや、今までずっと表情筋すら微動だにしなかった彼女が、初めてその感情を吐露していた。



 その感情の名は虚無。


 無残な骸になり果てたハラハラ三銃士を見て、ひどくショックを受けているようだった。

 ちなみに俺なんかは、さっきまで美女だった方々が赤黒い物体になっているので目を逸らしっぱなしである。



「……こんなに被害が……ぼくのせい、です……?」



『死にゲーかよ』

『人形姫ちゃんが絶望してるのである』

『◆龍の頭がこちらに来てます!◆』


 リスナーの指摘に、ハッとなる。

 龍は最後の力を振り絞るようにして、そのあぎとを放心状態の銀髪幼女へと向けていた。


 これはこれでいいのか……?

銀髪幼女はVRゲームでは敵キャラだったわけだし、むしろ好都合だったりしないか?

 いやいや、助けてくれてるっぽいし味方?

 でも危険そうな雰囲気がぷんぷんするんだよなあ……お隣さんと同じような意味不明な感じがさ……。


 ああ、ダメだ! 思考が全然まとまらない!

 こんな時はとりあえず————



「視聴者のみんな、ちょっと【千血の人形姫】を倒す方法を考えてくれ」



 そうリスナーに語り掛けると————



『おっさんwww鬼畜すぎて笑うわww』

『助けてもらってるのに幼女を倒す側に回るのはさすがに草』


『圧倒的な掌返しなのである。そこも含めて面白いのである』


『人形姫ちゃん可愛いがすぎる……』

『殺すより仲間にしたくね? 救う方向でがんばれ!』


『おっさん! 【千血の人形姫ブラッティドール】ちゃんの盾になれ!』

『◆なんかズバッと魔法とか出しましょう!◆』




 いやいや。


 マジで身体のあちこちが痛いし、さっきから俺の全五感がこれは紛れもなくリアルだと警鐘を鳴らし続けている。そんな状況下で、身を挺して幼女を庇うなんて論外だ。

『死』という圧倒的な恐怖が俺の身体を軋ませ、その場から一歩も動かないという選択を導き出す。



「————もういいです。死にたい、です」



 仲間の死体を眺めていた幼女が、死の間際にポツリと吐いたのは絶望に染まった一言。

 何もかもを諦めてしまった彼女の死んだ目が、忘れもしない光景を俺にフラッシュバックさせる。


 ————それは医者の診断を受け『一生足が動かない』事実に絶望した芽瑠めるの、妹の無残な姿。

 希望が潰えた妹は、『自分はこれから迷惑ばかりかける存在。自分の存在意義がわからない』と嘆き、静かに涙していた。



 そして今、目の前の幼女も自分の無力に苛まれ、苦しみ、諦めの涙を流していた。

 ————そんな銀髪幼女を見てしまった瞬間から、俺の中の恐怖は吹き飛んだ。



『おっさん、諦めるな!』

『おっさんを信じるのである』

『◆おっさん、がんばってください!◆』



 ふと目に止まった誰かのコメントが、今までずっと誰かに言ってほしかった言葉だったと俺の心に突き刺さる。


 俺は知っている。自分を諦める・・・・・・辛さを。

 なにせ俺は今までクラスのみんなに『おっさん』と呼ばれ、何をするにも『どうせ俺なんか』がと諦め続けてきた。



 でも、本当は諦めたくなんかない。


 自分で自分を諦めてしまった自分が許せなくて、悔しくて————

 だから、自分を諦めてしまった芽瑠にどうにか元気を出して欲しくて——

 だから、目の前の少女にも諦めてほしくなかった。


 信じてくれるリスナーが、応援してくれるリスナーが俺の背中を押してくれる。



「うあああああああああああああああああ!」


 気付けばがむしゃらに走り、何の考えもなく、ただただ幼女の前で両手を広げ巨大な龍と向き合っていた。



「何を————?」



 してるです?


 銀髪幼女の問いは眩い閃光の中に消え、俺は全身を激しく殴打される感覚に陥る。痛みと衝撃で気を失いそうになるが、何が起きているのかを把握するために目を見開く。

 


『なんか龍がおっさんの中に吸収されてね?』

『なにこれ? 合体?』

『◆おっさんの特殊能力は吸収ですか?◆』

『無限の可能性に目覚めたのである』



「……ぁッッぁぁああああああああああああああああ!?」


 俺が苦悶の絶叫を上げると同時に、視界の隅に妙な情報群が現れた。



同命化トレースに成功】

【ユウマ】

【HP7→11 MP4→12 力3→9 色力いりょく4→24 防御3→6 素早さ4→8】


権能スキル 『背信者はいしんしゃ』Lv1→Lv2 『おっさん』Lv3】

【new『高貴なる美少年』Lv1】

【new『アンチ殺し』Lv2】

【new『朽ちぬ肉体』Lv2】



 混乱の極みの最中さなか、俺と衝突したはずの龍は光の粒子となって消え失せた。

 同時に全身に走る痛みはサッと引き、さらなる衝撃が巻き起こる。



「えっ、頭がかゆっ!? あああッ!? なにこれ!? 髪の毛がッッ、生え始めてる!?」


 頭部を抑えた右手には、たしかに艶やかな感触が芽生え始めていた。

 なぜか死滅したはずの毛根が復活したのである。





◇◇◇

あとがき


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◇◇◇

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