第25話:姫、大学に合格する。
姫は仏像仮面ブッダーに連れられて月のUFOから帰ってきた。
で、満月の夜に限ってエロ女になっていたのに、今じゃ毎日がエロくなって
しまった。
おまけに一番肝心な俺のこと忘れてるし・・・。
毎日エロくなった姫は、俺の顔を見るなりエッチしようよって迫ってくる。
まるで盛りのついた猫だ。
そりゃ俺だって毎日でもいいけど体力に限界ってものがあるじゃん。
姫は俺たちが恋人同士だったってことも忘れてるくせいに
毎日、俺にエッチしようって、せがんでくるから、しょうがなく
一度だけ、相手をしてやった。
少しはエロモードが落ち着くかと思ったけど、それは甘い考えだった。
一度くらいじゃ、なんの効果もなかった。
俺が賢者タイムに入っても、も一回しようってしつこく迫ってくるから、
ひとりにしてくれ〜って言いたくなる。
でもって、相変わらず姫は朝、二階から降りてくる時パンツ一丁だし・・・。
おっぱいプルンプルンさせながら降りてくる。
朝からいい目の保養。
最初のころは「パジャマか服くらい着ろよ」って注意してたが、無駄だった。
そのうち俺はなにも言わなくなった。
これだけは治っていないみたいだ。
「おはよう〜ツッキー」
「エッチしよ」
「朝からかよ・・・」
「まだ、朝飯も食ってねえんだぞ・・」
「私ね・・・朝からムラムラするの・・・」
「チューして?」
しかたないので俺はチューしてやった。
「朝からムラムラって・・・言うか24時間フルにだろ?」
「無限ループじゃないかよ」
「あのさ・・・なんか俺のこと、ちょっとでもいいから思いださないか?」
「おっぱい舐める?」
「人の話を聞け〜」
「おっぱいって・・・なんかそれ、もう口癖になってるな・・・」
「俺は前みたいに姫とちゃんと恋人どうしに戻ってエッチしたいんだよ 」
「俺に愛情も持ってない女とエッチしてもな、なんとなく虚しくてさ」
「なに、ウブな青少年みたいなこと言ってるの?」
「殴るよ!!」
「って言うか〜浮気したら殺すからね」
「それも口癖になってるだろ・・・」
「今んところ、俺とおまえは兄妹の関係だからな」
「だから俺が誰を好きになっても、おまえに殺される理由はないの・・・」
「分かった?」
「分かんない・・・」
「なんでよ・・・筋が通ってねえだろ〜が」
「もういっぺんUFOに戻って全面的にチエックしてちゃんと直してこいよ」
「俺の記憶を取り戻してこいよ」
「・・・じゃ〜、ちょっと待ってね・・・」
そう言うと姫はキッチンテーブルに思い切り頭をガンガン打ち付けた。
「おい!!、なにやってんだよいきなり・・・」
「姫・・・やめろ・・・やめろって!!」
「頭、思い切り打ったら、記憶がもどるかと思って・・・」
「そんなことくらいじゃ戻らないし・・・だいいち怪我するだろ」
「無理に、そんなことしなくていいよ・・・」
「頭、大丈夫か?」
「記憶が戻る前にキッチンテーブル破壊しちゃうだろ」
「ツッキー、グーで私の頭、殴ってみ?」
「そんなことできるか・・・」
「そんなことしたらドメスティックだよ」
「俺の可愛い彼女を殴ったりなんかできるわけねえだろ」
「だって・・・記憶取り戻したいんでしょ?」
「またラブラブな関係になってエッチしたいんでしょ、私と」
「そう思ってくれるのは嬉しいけど・・・」
「そうだけどさ・・・」
暴力的なんだか、健気なんだか・・・。
俺は、それ以上なにも言えなかった。
そんな日々が続く中、姫は高校を卒業した。
そして進級試験を受けて、めでたく大学に合格した。
俺は知らなかったが、姫はオール満点で試験を合格してたらしい。
頭悪いんだか、いいんだか・・・。
姫が大学に進学して唯一喜ぶのはヨコチだけだろうね。
まあ他にもいるかもしれないけど・・・。
自分にまったく気がない女をいくら思っても、しょうがないってのに・・・。
姫は晴れて大学生・・・だから女子高の制服はいらなくなった。
可愛い制服だったから、コスプレ好きの俺にはいい目の保養できてたのにな。
だから姫とエッチする時、着てもらおうと思って制服は処分せずに
取っておくことにした。
つうか、姫が高校の制服を着なくなったから大学の入学式に普通に
ゴスロリの衣装を着ていたから姫は、目立ちまくりだった。
そして相変わらず姫は朝から晩まで俺の顔を見たらエッチしようって
迫ってくる・・・。
まあ、朝はパンツ一丁だから、すぐにでもできるんだけどな・・・。
でも、これから通学時間って時にエッチする気にはならないわけで・・・。
でも、こうあまりにシツコイと閉口する。
なんとかならんもんかな。
あれだけしようしようって言ってるんだから、完全無視ってわけには
いかない。
ちゃんとケアしてやらないと可哀想だもんな。
じゃないと姫のイライラがピークになると俺に対しても暴力的に
なるから、時々エロを抜いてやらないと・・・。
それに以前みたいにもう未成年じゃないし、やっちゃっても淫行には
ならないし・・・。
大学にやってきたら、俺の横に来てエッチしようって迫ってくるのは
間違いないと思ってたが、案にたがわずだった。
今のところ世間的に兄妹だけど・・・普通にエッチやっちゃってるし・・・。
このままでいいのか?・・・姫の記憶が戻らないと、なんか気持ちが
落ち着かないって言うか、ノラないって言うか、しっくり来ないんだよな。
先のことを考えると俺は大いに悩むところだった。
つづく。
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