12:余波 ※掲示板回有

前話にて、以下の改訂を行いました。


ユーゴがドロップ品を回収をし忘れた → 回収した


ご理解の程よろしくお願いいたします。

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼







【災害】真宵手市崩壊ダンジョンについて語るスレpart4【ダンジョン】

781:名無しがお送りいたします

だからテロなんだって。何者かが崩壊ダンジョンを作り出したんだよ


782:名無しがお送りいたします

ダンジョンが何故存在するかもわかってないのに作り出せるわけねえだろw

量子もつれみたいなもんだろ?自然現象でだって同時で何かが起こることもあるんだから、ダンジョンでそれが起こってもおかしくないはず


783:名無しがお送りいたします

追加情報

全国の死者数132人に+60人

軽重傷者数501人に+94人

行方不明者148人


784:名無しがお送りいたします

>783

また増えたな。日に日に増えていく…


785:名無しがお送りいたします

俺真宵手の近く住みだったけどマジでひっきりなしで轟音とか破壊音とか響き渡ってた。多分冒険者とモンスターが戦ってたんだろうけど、マジで住んでる世界が違うって再確認できた


786:名無しがお送りいたします

真宵手市住みニートのワイ32、高校生冒険者に助け出されて命を救われ改心を決意する


787:名無しがお送りいたします

避難から終わって帰ってみたら俺の家が原型とどめてなかった件wwww

www…ww…はは…


これからどうしよう…


788:名無しがお送りいたします

>787 今すぐ写真撮って、今ある分の身分証全部持って行って冒険者協会に行け。あいつら事実確認さえしっかりしてれば滅茶苦茶金出してくれるぞ


789:名無しがお送りいたします

小学校に避難してたんだが、未だに恐怖が取れない。モンスターが結界壊して入ってくんなよ。あの人型もやもや野郎、マジで許さんわ。

冗談じゃなく眠れない日々を過ごしてる


790:名無しがお送りいたします

>789 ご愁傷様。死者が出なかったのが不幸中の幸いやったな

真宵手小って言えばユーゴVS人型モンスターの戦い、マジでヤバかったな。ついでに狐面の高校生っぽい冒険者は一体何者なんだ


791:名無しがお送りいたします

ちな特定スレでは本当に高校生かどうかさえ疑われてる。一級冒険者とそれに張り合うモンスターの間に入っていける高校生冒険者なんている訳ないだろ的な感じで


792:名無しがお送りいたします

SNSでめっちゃ動画拡散されてるよな。活躍した他のプロ冒険者を抑えて『狐面』がトレンド入りしてたのウケるわ

>791 それほぼ8割やっかみやろ。成人済みが学生服を着る理由の方が思いつかんわ


793:名無しがお送りいたします

活躍したって言えば【白亜の冒険団】のリーダーの何とか藤君も動画が拡散されてたな


794:名無しがお送りいたします

正直狐面に食われてたけどな。それでも冒険者始めて半年以下のルーキーが、ソロで崩壊モンスター相手に勝利したのは凄い事なんだが


795:名無しがお送りいたします

なお同期で中学からの同級生の愛原さん…


796:名無しがお送りいたします

ハーレムパーティーを築いているイケメン藤君も、調子乗って出しゃばってプロ冒険者の邪魔しちゃったガールの事も全部どうでもいいんだよ。

それよりも狐面についてもっと情報が欲しい。アイツに助けてもらったから、投げ銭の一つでもしないと気が済まない


798:名無しがお送りいたします

真宵手高校の生徒だろ?何学年かは知らんけど、ここまで人気になったんだからちょっと待ってたら表に出てくるんじゃね?

あの実力が本当なら一回でも配信すればすぐに人気もでるだろ


799:名無しがお送りいたします

ちなみにお面に関しては、ここ→https://○○/yazawaweapon&armorshopで売られている奴らしい。支援のために冒険者たちに配りまくったそうな


800:名無しがお送りいたします

>799 サンクス!買ってくる!


801:名無しがお送りいたします

冒険者じゃないと買えないんですがそれは


802:名無しがお送りいたします

>801 一般人向けにレプリカの販売も予定してるらしいからソレでも買え


803:名無しがお送りいたします

ダンジョン配信者のメイメイって子知ってるか?その子の配信に狐面が一瞬映ってるって話題になってる

→(URL)


804:名無しがお送りいたします

見たわその動画。遠目からだけどやっぱクソ強い。あとロリっ子のメイメイが普通に殺戮マシーンと化していて、やっぱ冒険者って見た目じゃないんやなって


805:名無しがお送りいたします

コメントざわざわで草


806:名無しがお送りいたします

ニートワイ、助けてくれた高校生もかなり強かったんやが、もしかしなくても狐面と同一人物の可能性が微レ存


807:名無しがお送りいたします

>806 武器は?


808:名無しがお送りいたします

>807 拳


809:名無しがお送りいたします

ほな違うか…


810:名無しがお送りいたします

でも強化スキル使ってたで?


811:名無しがお送りいたします

ほな狐面やんけ。おら豚ニート、特徴をきりきり吐くんだよ!


812:名無しがお送りいたします

>811 特徴と言われても、普通の高校生って感じやったが。強いて言えば礼儀正しかったし、他の冒険者とも連携取ってた。

まあそれ以上でもそれ以下でもないし、そもそも個人情報をこんな所に書くのは恩を仇で返すようなものでは?


813:名無しがお送りいたします

>812 使えないねぇ!君仕事できないタイプだねってよく言われてない!?


814:名無しがお送りいたします

そもそもニート定期



新しく投稿する


名前(省略可):

メール(省略可):

コメント:



・関連スレ

【ダンジョン】全国同時多発崩壊ダンジョンについて語るスレpart9【災害】

【緊急】行方不明者特徴投稿・連絡用スレpart2

【災害】比嘉丘市崩壊ダンジョン連絡用スレpart6

【鉄潔の女旅団】崩壊ダンジョンで活躍した冒険者達をたたえるスレ【侍同盟】

【悲報】カナメたん、男入りのパーティーで中級ダンジョンへ【男】

【真宵手市】大量宝箱ドロップの謎【情報求む】





12:余波





 崩壊ダンジョン災害から数日後。田淵は町はずれの路地裏にやってきていた。


「じゃあ、これで…」

「へへ、どうも…」


 そこにはごく普通のサラリーマン風の男がいた。田淵はマジックアイテムをその男に渡し、代わりに10万円を受け取る。


(うっひょお!これだけあったら服も買えるし、旅行にも行けるし、最高じゃねえか…!)


 田淵はそっとそれをポケットに入れる。


「…なあ、君。その程度のお小遣いで満足できるかい?」

「…へ?どういう意味ですか?」

「実はこういうものがある」


 そう言って男は特性の注射器を取り出して田淵に渡した。


「この注射を打てば、ステータスを強化してくれるんだ。是非有効活用してほしい。そして、出来ればでいいから使用感を報告してほしいんだ」

「…いや、俺、こういうのは流石に…」

「この注射一本で、ステータスのレベルを三つ分も上げることができる…と言っても?」

「…マジ?」


 田淵のレベルは現在3。それが三つ上がれば、レベルは6になる。一気にプロ冒険者の仲間入りだった。


「…お、お金は…?」

「テスターとして頼むんだから、無料に決まってる。それに、逆に使用感を教えてくれたらこちらがお金を払うよ」

「じゃ、じゃあ…へへ、ありがとう…!」


 田淵は注射器を受け取って、それをポケットに入れてその場を去った。


 スーツ姿の男もその場を立ち去ろうとする。しかし、そんな密かなやり取りを、高所から見下ろす二つの人影があった。


「マジックアイテムの違法売買の現場発見…っと。流石に会話は聞こえなかったが、写真も撮ったし証拠としては十分だな」

「子どもの方はどうします?」

「受け取った薬が何なのか気になるが…今は放置だ。顔だけ本部に送ってマークするよう言っておけ。どうせ売人捕まえてリスト確保すりゃ遅かれ早かれ芋づる式で全員逮捕だ。それよりも売人を追うぞ。売人とマジックアイテムを放置するのが一番まずい」

「了解です」


 熟練の男と新米の男。見た目は探偵とその助手といった風情だが、手に持った支援デバイスには冒険者協会のロゴがしっかりと刻み込まれている。


「魔素の充填は充分か?よし、行くぞ。【隠密】」

「はい。【追跡】」


 二人は慣れた動きでビルの屋上から飛び降り、音もなく地面に着地。売人を追って路地裏へと消えていったのだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る