6億を当てた成金ニートの俺が雑な設定で異世界SF転生されたのだが?~怠惰なヒッキー生活からの強制退去に神を恨むがとりあえず使えるチートは使います~
第16話 元ヒッキーがリア充になりつつある件について
第16話 元ヒッキーがリア充になりつつある件について
昨晩は某RPGゲームの主人公のようにお楽しみ・・・いや、一応ね、確認は取ったんだよ?でもね、あそこまで言われて断るのは流石に男としてどうかというやつでして・・・はい、可愛い娘に言い寄られて鼻の下を伸ばしてはいないけどもくらっとしました。
ダウト?伸ばしてたって?・・・いや・・・あんな格好で迫って来られたら、そりゃあねぇ?・・・仕方ないと思うんだ(キリッ)。
まぁ、そのあたりの話は置いといて・・・
昨日二人には結婚とか婚約とか戸籍や子孫に継承に遺産等のお話を質問させて貰った。
何故聞いたって?それで誤魔化そうとしたのだが、結局の所誤魔化せなかったのだがそれでも一応として教えて貰ったのだ。
何と貴族も平民も基本的に自由というのがこの国の結婚概念らしい。
つまり恋人は一人だけでも複数いても、更には異性であっても同性であってもオールオッケーらしい・・・只し、痴情のもつれなどのトラブルに発展した際は、基本的に自分達でどうにかするようにと言うのがルールらしい。
一応、弁護士が仲裁に入る場合があるらしいが、それ自体はかなり稀で正直に言うと下手に間に入ったりすると袋叩きにあったりすると言われているそうだ・・・怖っ!?
一対一の恋愛もそうで浮気された側が所謂ヒットマン的なモノに依頼を出して粛清と言う名の事故に巻き込まれる場合が多いそうだ。
だから護衛依頼を受ける際はしっかりと護衛理由を聞かなければならないと言う暗黙のルールがあるらしい・・・軍と傭兵両方に不文律的なモノで一般的な常識らしい・・・恐ろしあ・・・異世界の恋愛は中々過激なようだ。
そんな自由な恋愛観を持つこの国の人々だが、当然タブーも存在する。
それが強要だ・・・つまり、身分とか権力、或いは暴力で強引に関係を持つ行為を唾棄すべき行為という認識がこの国の人々にはあるらしい。
只、やはりその辺りの常識が通用しないのがやはり一定多数は存在するようだ。
そういった手段で相手に害を与えた場合は、一律で奴隷落ちで強制労働に処されるらしい。
場合によっては国営の娼館(男女ともにある)で強制奉仕などのパターンもあるそうだ。
まぁ、聞いた感じだと複雑になり過ぎた法律が一周回ってかなり簡略化された印象を俺は感じた。
遺産は行政の仲介を生前に申し込む事が出来るらしいのでそちらの方はしっかりと準備していれば問題になる事はあまり無いらしい。
と、ここまでが俺が彼女達を誤魔化そうとして聞いた内容だった。
しっかりと憶えている俺を誰か褒めてくれても良いと思う・・・え!?あっいや、そういう褒め方はちょっと・・・嫌では無いよ、むしろうれ・・・アレ?これはそういう流れ?リリィさん?エルさんも?何故にじり寄ってきて・・・あ〜れ〜!?
さて、こんな感じに色々と三人で話をしていたのだが、その前に強引に話題を変えてリリィとエルの武器をチェックしてみる。
「二人の武器は、まぁ悪くは無いかな・・・」
「灯護さんの武器と比べられると困ってしまいますね。」
「灯護君の武器が強力過ぎなだけだよ〜」
リリィの武器はハンドガンタイプのレーザーガンが二丁に鉄板入りのグローブみたいだった。
それに対してエルの武器はテスト時に使ってたのと似ている長剣一本と短剣が二本という組み合わせだった。
「リリィはハンドガンでの遠距離からの銃撃と近づかれた時の徒手空拳で、エルは長剣と短剣を使い分ける事で斬撃の質とスピードの変化を付ける感じかな?」
俺の感想に二人は頷いた。
「私とエルは既に傭兵ギルドの方に籍を移していますからとりあえずこの依頼を受けてみませんか?」
リリィが取り出した依頼はこのコロニーに巣食うギャング共の討伐だった。
「私達の実力や連携を再確認する為に丁度良いかと思いまして・・・どうでしょうか?」
「・・・なら、とりあえず二人には俺が持っている装備を使ってもらおうかな、後、魔力の使用方法とかも憶えてもらう形で・・・」
「魔力の使用方法?そういうのはエルフやドワーフなどの種族じゃないと使えないのでは?他の人族でも使える方はいるようだけど・・・」
エルが俺の提案に首を傾げたので俺はリリィの両手を取り、
「俺が二人の魔力を刺激して二人がその魔力を感じる事が出来れば二人でも魔力を扱う事は出来るはずだ、どうする?」
「・・・お願いします、今のままでは私達が灯護さんの足を引っ張る事になりかねませんから。」
「うん、そうだね・・・」
二人が了承したので俺は弱く魔力を流した。
「・・・!?ひゃん!?ひゃうぅぅぅぅぅん!?」
「・・・!?え?ちょ!?大丈夫か、リリィ?」
魔力を流したリリィの反応に驚いて俺は思わずリリィを確認する。
「・・・あぅ、あ・・・私は、大丈夫、ですから・・・次はエルにも・・・」
「・・・本当に大丈夫なのか?」
「・・・おねぇちゃんが大丈夫だって言うなら多分大丈夫だよ、それより灯護君私にもお願い・・・」
少し汗ばみ全身を赤らめるリリィから顔を逸して俺はエルの両手を取って・・・
「・・・じゃ、いくぞ?」
「・・・!?んぁ!?ふぁあんぁぁぁぁぁん!?」
先程のリリィよりも蠱惑的な声を出してエルは椅子にもたれ掛かった。
「・・・これ、凄すぎます・・・」
「・・・あ、あう・・・これだけじゃ不安だから今夜ベッドで・・・」
今のをもう1回というので二人が動けるようになってから・・・
「二人に合う武器を選んでからな?」
と言ってから俺達は武器庫に移動した。
二人に渡す武器は大凡当たりを付けていて実際に持ってみてから細かく調整しようと考えていたら・・・
「・・・灯護君、この剣は・・・?」
立て掛けてあった一振りの剣にリリィが引き寄せられていった。
「それは、神剣バルムンクだな。雷を操る強力な剣だけど・・・対話してみるかい?」
剣との対話とは簡単に言うと装備相性というものでこれが高いとレベルや装備条件を無視して装備する事が可能になるものだったが、元のゲームでもかなりのレアケースだった・・・可能レベルまであげると起こらなくなるモノだったからだ。
「・・・さて、リリィにはこの可変型のビームライフルのアシュラをオススメしたいんだがどうだろうか?」
そう言ってリリィの前に置いた銃はかなり大きめのモノで最大の特徴は、
「このライフルはバレルの長さを変える事によって連射速度や射撃精度、狙撃などにも対応出来るのが強みだ。」
俺の説明を聞いたリリィはアシュラを手に取り、
「・・・結構軽いのですね?いえ、通常のビームライフルとあまり変わりはありませんね・・・」
そう言ってリリィは構えたり、バレルの切り替えを試してまた構えたりをしている。
「灯護君、私この子にする。」
エルはバルムンクとの対話を終えてしっかりとモノにしたらしい、明日にでも訓練しなければいけない。
それはリリィにも言える事で、
「それと二人にはこのレーザーガンを渡しておくよ。」
アルガをリリィに、ガルマをエルに渡す・・・これでかなりの戦力アップのはずだ。
「・・・その、灯護さんはよろしいのですか?」
リリィが躊躇いがちに聞いてくる、エルも口にはしないものの同じ表情だ。
「いいんだよ、他にも武器はいっぱいあるからな!」
俺がそう言ってニカッと笑うと二人も笑顔になった、やはり二人とも可愛いな・・・そんな事を考えるとつい先程の魔力について思い出してしまう。
「・・・灯護さん」
「・・・私達、昼も夜も頑張りますから!!」
そう言われて先程のもう一回を思い出す。
その直後、
「「では、先程の続き・・・魔力とやらのレクチャーをよろしくお願いいたしますね?」」
リリィはライフルを背中に背負い、エルは剣を背負って二人は俺の左右の腕を確保した。
俺はそのまま自室まで連れていかれ、二人が疲れ果てて眠るまでレクチャーを続けた。
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