第9話 自信

クリスマスという事で、ケーキとクリームパスタ、サラダとクリスマスの料理っぽい食材を買ってきた。


俺が料理を始めると冬音さんが俺のとこに来た


「ねぇ、なんで家に帰ろうなんて言ったの?」


「だって、冬音さんが居なくなっちゃうと思って」


「え?」


「俺、やっぱり冬音さんが居ないと困るんですよ。」


「困るって?」


「冬音さんが大好きだから、離れたくないし傍にいて欲しいって思うんですよ。」


「うん…」


「それに冬音さん以外の人に褒められても嬉しくない。俺は冬音さんがいい!」


「…ねぇ、もう呼んでくれないの?」


「え?」


「呼び捨てしてくれて、タメ口だった時の悠音くんすごくカッコよかったし、ドキドキしたの。」


「ほ、本当ですか!?」


「うん。だから、自信持ってよ。悠音くんはすごくカッコいいよ?」


「うん、じゃあそうするね!」


「ありがとう」


冬音さ…冬音がそう言ってくれたのがすごく嬉しくてご飯の後、もう一度告白しようと決めた


「やっぱり、悠音くんを振った人たちは後悔すると思うよ?」


「どうして?」


「だって悠音くん優しいし、イケメンだし、一途だもん。だから勿体ないことしてるなって。」


「ありがとう。実は俺、今までの元カノには嫉妬と言うか独占欲とか無かったんだけど、冬音にだけはその気持ちがある。」


「そうなの?」


「うん。正直、合コンでいきなり告白して上手くいくなんて思ってなかったし、自分にも自信なんて無かった。でも、冬音だけは誰にも取られたくないって思ったら自然とああいうことが出来ちゃった」


そう言って俺はニコッと笑って冬音を見た


「…そんなに私のことが好きなの?」


「うん、大好き!」


「そ、そう…」


俺は冬音が顔を真っ赤にして微笑んでいるのを見てまた嬉しくなった。


話しながら料理をしていると、冬音がソワソワしながら見ていた。


「もうすぐ出来るからもう少し待っててね?」


「うん。」


頭を撫でるといつものツンデレじゃなく素直で可愛い冬音だった



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