第6話 気のせいじゃないかも

ーーーーごめんなさい、、、生まれてきてごめんなさい、、、存在していてごめんなさい...


コンコン 「優衣菜様、おはようございます。大丈夫かですか?」

ハッと優衣菜は覚醒した。何か昔の夢を見ていたような気がする。


「優衣菜様?大丈夫かですか?うなされていたように見えたので声をおかけしたのですが、、、」

優衣菜が目を開けると、部屋に案内してくれた執事が起こしてくれたようだ。


「あ、、、ありがとうございます。助かりました。」とりあえず起こしてくれたお礼を言い、起きあがろ うとした。


「あ、あの...勘違いならそれでいいのですが、体調が悪かったりはしませんか?」 執事は起きあがろうとする優衣菜を止めつつ、そんなことを聞いてきた。


「いや...そんなことないと思いますけど...」

本当は頭がガンガンしていたが、転生してきたというイレギュラーで、意味のわからない状況に脳 がパニックを起こしているだけだと思い、休ませようとする執事を断った。


「そう、、、ですか。何かあったら遠慮なく呼んでくださいね。それでは、お食事の用意ができており ますが、どうなさいますか?」


「ありがとうございます。。。少しだけいただきたいです。」

優衣菜はこれからどうなるかわからない今、少しでも食事をとっておいた方がいいと思い、ご飯を 食べることにした。

少しふらつきながらも、起き上がった優衣菜は、いい匂いのするご飯を見つめた。 とても美味しそうで、暖かそうな湯気が出ている。

「いただきます。

ふーっっっっ   おいひい!!!とても美味しいです!こんな美味しいもの初めて食べた〜!!」

優衣菜はニコニコとして食べ進めていった。




やっぱり体調不良は気のせいじゃないかも、、、と思い始めたのは、食欲はあまりなかったはずなのに、いつのまにか結構食べ進めていて、半分くらいはぺろりと平らげてしまったあたりだっ た。

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