第4話


海に泳ぎに行ったあの日以来、2人は急接近。


毎日、電話で話ししたり、時間を作っては会ってたわいもない話をしたり…

そのうち、私はヨシオの家にお泊まりするようになり、次第に半同棲状態となりました。


まだ、幼かった私が

後先なんにも考えずにとった行動・・・


ただ、好きだから・・・

一緒にいたかったから・・・


その気持ちだけで

心と身体を許してしまいました。


・・・・・・・・・

19歳の夏

知り合って2ヶ月


これから訪れる苦労もしらずに・・・


ある日、二人でまったり過ごしていたら突然ヨシオが


「お前、妊娠しとっぞ!」

「しかも、女の子」


と言い出した。


はぃー???

突然

アナタハナニモノデスカ・・?


突然の事で、ヨシオが何を言ってるのか理解できず、キョトンとしている私。



しばらくだってようやく私は理解した。


そして、慌てて薬局へ行き妊娠検査薬を手にした。


とてつもない不安感。

色んな思いと、人と、景気が頭の中を駆け巡る


そして、ヨシオの発言が間違いであって ほしい。


行き着く先は、間違いであってほしいとただ祈るばかり。


帰宅するなり急いでトイレへ駆け込む。


検査結果が出るまでの間、眩暈がするほど頭の中を疑問と否定が駆け回る。


*避妊してたのにナンデ?

*使った近藤さん、古かったの?

*ガ○ン汁が濃厚すぎたのかい?

*ナカダ氏・・・記憶にないんですケド!!

**私、結婚するの!?

**この年で?

**早すぎない?

**この人が白馬の王子様!?

**ウソ!でも痛い事すんの嫌


えーっと、えーっと…

他にも沢山考えていたと思う。

ケド 忘れた

数分後・・・


「陽性」反応アリ


マジ!

マジマジマジマジ・・・

マジですかぁーーー!?


ガン ( ̄□ ̄;)!!


もっとも避けたかった現実を目にして、トイレから出れない


どうしよう?


ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ

ひたすら焦る。(*_*;


それからの記憶がない。。。


しばらく経ってヨシオに報告。


私「ヨシオの感‥当たってた…」

ヨシオ「やっぱね‥」

私「どうしよう?」

ヨシオ「とりあえず病院に行こう」

私「うん。」


翌日、近所の産院へ

不安に不安が押し寄せ動悸が止まらない。


医「おめでとうございます。妊娠してますね!」

…5週目だった。

超音波ではまだ見えないくらい極初期だったので、来週また受診する事に。


それから一週間、あまりの衝撃と不安とで

どんな生活してたのかすら記憶にない。


ただただ、

ヨシオの事が好き。一緒にいたい。でも結婚は早すぎる。これが私の生きる道?と何度も何度も自問自答していたのだけは覚えている。


次の週の病院受診。

ハッキリ胎児心拍も確認できた。


医「次は一月後に来てくださいね」


出産を大前提に淡々と話をする医者。


私の気持ちなんて、まだなんにも決まってないのに・・・


ヨシオに尋ねてみた。


私「妊娠・・・どうする?」

ヨシオ「ん〜…。産まんばんたいね」


会話は終わった・・・。

順番は逆になったけど、妊娠に反対しなかったヨシオの一言に、私はまだ気持ちが揺れていたけど

この現実を受け入れ結婚を決意した。


つづく……


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