第16話 不幸の重さは比べようが無いわ!
サーシャのゴスペルグループの中には、16歳の女の子も居た。
その子は、なかなか理由を話したがらなかったが。
ゴスペルに触れて、その素晴らしさに心を踊らせていた。
彼女は、父親に強姦された挙句に
子供を堕胎したのだった。
サーシャはその女の子、マリーを可愛がった。
時には、母親の代わりになり、自宅へと暖かく迎え入れて
朝までたくさん語り合った。
段々とグループのメンバーの女性らは、、ゴスペルを歌っていくうちに表情が豊かになって来た。
皆がサーシャを慕うようになって来た。たまにはみんなで
ワインを朝まで飲んでバカ騒ぎしたり、
夕食をたくさん皆で作り、
【この料理はこうでこうで……】と日々、楽しく過ごしていた。
サーシャの壊れかけた感情も、みんなとたくさんの時間を過ごしていくうえで、
どこか救われた様な気がしてきた。サーシャは、、、新しく幸せというものを見つけつつあった。
そう……私には仲間が居る!
歌がある!!
皆の息がひとつになった時、、、
きっと素晴らしいゴスペルが産まれるわ!
サーシャは確信に満ちた希望を持ち始めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます