第15話 重なる不幸

パトカーに乗せられたサーシャは消え入りそうな意識の中で…


痛みに耐えていた。


パトカーはサイレンを鳴らして、病院へと急ぐ!!




サーシャはついに意識を失った。








病院のベットで目覚める頃には、

お腹の赤ちゃんが、、、流産してしまった事を、

医師から告げられた。




サーシャは悲しみの余りに感情を失いかけた。



だが……同時に、、、





こんな時こそ……私は歌わなくては。と……



何処かからフツフツと《使命感》に似た感情も抱きつつあったのだ。




そして……心の傷が癒えぬままに

病院を2週間程で退院するが、




家に居ても、何から始めるべきか??をサーシャは悩んだ。



テルの温もりが

赤ちゃんの命が、、。



全ての幸せを失ったサーシャには


もうゴスペルしかない!






【私には今の感情を歌で表現する事が……テルと赤ちゃんへの恩返しだわ。】



そこで、ただゴスペルをする訳では無かった。



サーシャはネットを開いて、、、

ゴスペルグループを作るために、



自分と同じ様な体験をした女性達を募った。






世界は狭い様で広い。


たくさんの経験談を読んでいくうちに……



サーシャの心の中には



そして……スローガンを掲げた。









サーシャ主催のコンサートに向けて皆を招集して、


サーシャの指導の元で




たくさんの女性達はゴスペルの練習を重ねていくのであった。



途中、挫折しそうな女性も中には居たが……

皆で励ましあった。



前を向いて





生きていこう!!……と。

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