第14話 悲報

その頃……サーシャは新しく迎える命、赤ちゃんの為に……


ベビー用の服を手作りしていた。



テルとの未来を考えると楽しくて仕方なかった、、、。






その時……コンコン!!とノックをする音がした。



サーシャが扉を開けると……

数名の男性達が、玄関に立っていた。




サーシャは不思議に思い、

『どちら様??』


と問うと、男達は警察の手帳を出した。



サーシャは

【私、、、何かしたかしら?】



首を傾げていると、


『ミスター・テルの奥さんですね?』



まだサーシャには、事情が飲み込めなかった。



『へ??』






『旦那様が乗った飛行機が墜落されまして、、、遺体が発見されました。』








サーシャは頭を鈍器で殴られたような感覚に陥った。



警察は、報告の為に来たとか…


遺体はどちらへ安置しますか?



とか……


葬儀はいつ?とか……




サーシャはまるで夢物語でも聞いてるかの様で



現実に起こっていることが信じられなかった。






警察は、サーシャのお腹を見ながらも

『お気の毒ですが……。』




と話を続けていた。








サーシャは放心状態になっていたが、フッと我に返ると、、、



【事態の悲惨】さを思い知ったのであった。







サーシャは、ショックが大き過ぎて、、お腹が痛み出して


その場で座り込んでしまった。






出血もしていた。



警察の顔色は変わり、、痛みに苦しむサーシャを


病院へ運ぶために、




緊急通報をかけたが、


時すでに遅し……







最愛のテルとの赤ちゃんが流産になりかけている。




事態は急展開だ。


警察はパトカーに抱きかかえた

サーシャを病院まで送り届けようとしてくれた。





サーシャの感情はめちゃくちゃだった。ひたすらマリアに拝んでいた!






『テル!!!助けて!!!』

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