第3話 本心を隠しながらも

俺は内心、サーシャの姿を見たことにより

脳内のアドレナリンが爆発寸前だった。



幕の閉じた裏舞台で、1人ガッツポーズをしていた。



マネージャーを呼び、サーシャを御礼に食事へ誘えないか?をセッティングしてくれと頼んだ。



もちろん……に。



マネージャーは興奮していた。

俺の演奏に、感激した様子だった。



舞台裏では、皆が握手を交わしている。そして……

『やったな!!』と拍手喝采だった。




興奮冷めやらぬところで

俺はマネージャーの姿がサーシャの所に向かったのを確認すると、



ネットでリサーチ済みの

お気に入りの香水パルファムをシャワー後にまとわせ……



すぅっと息を深く吸った。





      🍀🍀🍀



マネージャーが息を荒げて興奮している。



俺が『どうだった?』とスマートに聞くと……



サーシャからの返事は、

意外にもOKだった。その返事を聞いたとき俺は背筋に鳥肌が立ったのだった。




サーシャは黒人のハーフだが、

俺には黒人も白人も関係ないのさ。



そうだろ?

マイケル・ジャクソンでさえ……


BLACK OR WHITE

って歌ってるだろ?



好きになったら、黒でも白でも

構わないさ。




サーシャの美貌は、神々しさを身にまとっている。



俺は、思った……







気合いが入る俺。


待っているサーシャ。



パルファムを漂わせながらサーシャに近付いていく。



『Hi!!myBaby。』



サーシャは俺の存在に気が付くと

艶っぽい目差しで俺を見つめる。




本当は内心、バクバクだけど

サーシャの腰に手を回す。



その手をグイッと俺の方に引き寄せる。



サーシャの顔のアップが美しい。




『myBaby。So.berry beautiful』



『In.my harts……☆♢♢☆☆

※※♢♢♢☆☆』



くちびるを奪おうとした時……




サーシャは、俺の頭にクシャッと手を絡ませてきた。







ゴン!!!




『??!☆☆☆』



サーシャは、俺に頭突きをしてきた。あれ?!キスは??




1枚うわてのサーシャ……



イタズラな笑みを浮かべて

投げキッスをして車に乗り込んだ。




俺は、サーシャの子供の様な可愛らしさに思わず笑ってしまった。



その後、後部座席に並んで座った後に……サーシャからの熱く情熱的なディープキスを俺は

くらった。

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