第39話 幼馴染みの誘惑
✽まえがき✽
※性的表現があります。苦手な方はご注意下さい。また、15才以上の閲覧でお願いしますm(__)m
✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽✽
「うう……ん……」
目が覚めた時に、最初に目に入ったのは照らす裸電球の光だった。
近くに無造作にノコギリや小型のチェーンソー、鎌などが置かれた薄暗い狭い空間に俺は寝かされていた。
ここには、以前来たことがある。確か祭りの準備で外に木造の遊び場を作った時に、屋敷のすぐ側にある納屋だった筈……。
ぼんやりする頭で、考えていた。
俺は何故こんなところにいるのだろう?
確か、俺はあかりを守る為に島民会と冬馬達に対抗すべく備えていたところで……。
「真人、目が覚めたのね?」
「!!」
突然、上から見覚えのあるショートカットの女子が覗き込んで来て、俺はハッと身を起こした。
「茜! 何でお前ここに……!」
「ふふっ。上倉さん達に手伝って貰って真人と二人きりにしてもらったの。ここで待ってれば迎えが来て、島から脱出する事ができるわ」
ニンマリ笑う茜に、俺は眉を顰めた。
「はぁ? 相変わらず訳わかんねー事言いやがって! 今、社が大変な事になってるの分かんねーのかよ? そ、そうだ! 保坂さんが俺に何かを打って……! 彼女は敵と通じていたんだ! 早く社に戻らねーと! うっ……!」
気を失う直前の記憶が蘇り、急いで立ち上がろうとすると、俺はクラリとしてその場に崩れ落ちた。
焦る意思とは反対に、何故か体に力が入らない。
茜が後ろから両手を俺の肩にかけ、笑いながら声をかけてくる。
「もう、真人、大丈夫? 鎮静剤を打ったばかりなんだから、急に動いちゃダメだよ。ゆっくり休んで?」
「そ、そんな暇ねー! 今頃社では……!」
裏切った保坂さんが敵を社の中に引き入れているかもしれない。キーとナーがいるとはいえ、あかりの身が心配だった。
「ああ、あの人の男の子を色仕掛けで誑かす生き神の事? あのやらしい女には、冬馬くんを宛てがっといたから、もう大丈夫」
「何だって!?」
「真人がどんな風に言いくるめられて監禁されていたか知らないけど、あの女の目的はただ、いやらしい儀式をして、子種を貰う事。
男なら誰でもいいの! 条件に合う男が手に入れば、真人はもう必要ない筈よ……」
「……! そ、そんな事……」
嘲笑うような笑みを浮かべる茜の主張に一瞬俺は怯んだ。
『生き神様……。小さい頃の約束通り、僕はあなたを迎えに来ましたよ……?』
『っ…!!||||』
『あなたこそ今から社から逃げて! 元許嫁の茜さんに取り計らって貰えば、助けて貰えるのでないの?』
冬馬とあかりのやり取りや不安定なあかりの言動から、あかりは冬馬を第二の贄として迎えてもよいのか? 俺は必要ない存在なのかと疑いが生じてしまったのは事実だった。
けれど……。
『そんなわけ…なっ……』
最後にあかりと話したとき、彼女は辛そうにポロポロ涙を流していたんだ。
そうだ。冬馬を第二の贄として受け入れてもよいと思うなら、俺がどうでもいい存在なら、あんなに悲しそうな涙を流さなくていい筈なんだ。
彼女は今、俺には言えない重いものを抱えていて、それに押し潰されそうになっている。
俺が、彼女を助けてあげなければ……。いや、例え邪魔だと言われても、俺が助けたいんだ。彼女を……!
「お前が何と言おうと、俺は、やっぱり……うん?」
カチャカチャッ。
俺が決意を固めた時、茜が俺のズボンのベルトに手を掛けていた。
「大丈夫。真人は私が慰めてあげる。 もう二度と寝取られないように、これこらはHな事をいっぱいしてあげるからね?」
「は? だから、茜、何言ってんだ? コラ! や、やめろって……!! うわあっ!!///」
「キャッ!」
ズルズルッ! ドサッ!!
強引にベルトを外され、ズボンを下げられると同時に、俺と茜は共に横倒しになった。
「いたぁ……。もう、真人! 動かないで? あんな女忘れさせてあげる」
「や、やめろ、茜……! 」
よく力が入らない上に、
「い、生き神に出来て、私に出来ない事なんてないんだからぁっ!!」
ズルッ!!
「ひぃぃっ!!」
雄叫びと共に、パンツを下ろされ、俺は慄いた。
茜は、仁王像のような怒りの表情で俺を睨みつけると………。
「ハァハァッ! ま、真人……。い、今、気持ちよくしてあげるからねぇっ。ガブッ」
「バカ、や、やめっ……ギャーーーッッ!!!!」
下半身に電撃のような苦痛が走り、俺は断末魔のような悲鳴を上げた。
地獄だっ……!!
誰か助けてくれっ!!!
✽あとがき✽
ああっ……。真人の真人がっ……!。゚(゚´Д`゚)゚。
恐ろしい展開で申し訳ありませんが、来週もどうかよろしくお願いします。
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