第13話 贄に選ばれた理由

「本当に神経衰弱とか、魅了とかかけてないんだけど…。困ったわね、どうしたら分かってもらえるかしら…。」


いや、神経衰弱じゃなくて、心神耗弱…。


目の前の生き神の美少女、四条灯しじょうあかりは、微妙に言い間違えをしながら、頑なに術をかけたと言い張る俺を困惑したように眉根を寄せた。


「あっ。そうだわ!真人の身近な女の人を思い浮かべてみて?」


四条灯は、ポンと手を叩いて俺に提案をしてきた。


「身近な女の人…?」


そう言われて俺は、咄嗟に菊婆や、茜の事を思い浮かべてしまった。


うぐぅっ、さっき俺がやらかした事に対して菊婆からどんなお仕置きが待っているだろうか?殺されてもおかしくないかもしれん…。


茜とは、穏やかならん別れ方をしたが、俺が生き神に対しても、島に対しても、後ろ足で砂かけるような事を仕出かしたと知れば、

「許嫁だったあたしにまで迷惑かかるんだけど?どうしてくれんのよ!!」ぐらい言いそうだな…。うわはぁ…。萎えるわぁ…。


「ええ…。その人への好意が薄まったり、好意が悪意に反転したりしていなければ、心に歪みを与えるような術をかけていないという証拠になると思うのだけど…って、真人?!どうしてそんなに苦々しく嫌そうな顔をしているのっ!?」


四条灯は説明している途中で、俺がぎりぎり歯ぎしりしながら吐きそうな表情をしているのを見て、目を剝いていた。


「だ、大丈夫…。平常運転。祖母きくばあと元許嫁へ対する気持ちは、いつもこんな感じだ…。分かった。変な術をかけられてないって信用するよ。疑って悪かった…。」


「分かってもらえたのはよかったけど、真人はいつも身近な人にどんな感情を抱いているのっ?!」


げんなりと答える俺に、四条灯は引いていた。


「ふっ。お前もなかなか辛い境遇に置かれていたようだな…。」


神山明人は、苦笑いを浮かべている。


「ま、まぁ、取り敢えずは、信用してもらえたのなら、真人にお願いしたいんだけど、キーちゃんとナーちゃんにかけた術を解いてもらえないかしら。」

「え。」


「まぁ、解除したくない気持ちは分かるが、生き神様をお守りする役目の精霊をいつまでもそのままというわけにもいかんだろうな。」


「「がるるるる…!」」


四条灯に両手を組み合わせて懇願され、神山明人にも勧められ、

こちらを牙を剥いて睨み付けている双子の精霊をチラリと見遣り、冷や汗をかいた。


いや、(当たり前だけど)メチャメチャ怒ってんじゃん。こいつら、自由になったら、俺、八つ裂きにされない?


「精霊達には、あなたに対する手出しはさせないようにするわ。約束する。私の命に換えても!」

「…!!」

「「い、生き神様…!何もそこまで…!」」


重々しい表情で頷く四条灯に、俺は気圧され、双子の精霊は、悲鳴のような声を上げた。


「いいわね?キーちゃん、ナーちゃん!

お約束よ?術を解かれても、真人を傷付けてはダメよ?」


「「わ、分かりました…。」」


四条灯に人差し指を立ててそう言い含められ、不承不承という感じで、精霊達は頷いた。


「さっ。真人お願い。」


「いや、でも、そう言われても俺は言われたままにもらった御札を投げただけだから、どうしたら術を解けるかは分からないんだ…。ごめん…。」


心苦しい気持ちで、そう言ったとき、四条灯は、笑って首を振った。


「大丈夫よ。真人の手で御札を剥がしてくれればそれでいいの。」


「え。それでいいのか?」


「ええ。その御札には精霊達の動きを封じる術が仕込まれているようだけど、術の発動条件が、真人の体から出る微量のオーラを吸い、精霊に投げ付けられた時となっているようなの。同じ鍵でなければ解錠できないのと同じように、解除する条件も、真人のオーラを吸わせながら御札を剥がす事となっている筈よ。」


「な、なるほど…!そういうもの…なんだ…。」


四条灯の説明に妙に納得してしまい、うんうんと頷いた俺だった。


「じゃ、じゃあ…。」


四条灯と、神山明人の期待の視線を感じながら、俺はそろりと双子の精霊に近寄った。


「「ギロリ。」」

「っ…!!」


キーとナーに白い目(まぁ、キーは、元々白銀の目であったので、実際は、白銀と、赤の目)で見られ、ビクッとしながら、俺はへっぴり腰になりつつ、二人に貼られた御札に手を伸ばし…。


ペリッ。ペリッ。


「っ〰〰〰〰〰〰!!」

同時に剥がすとダッシュで精霊達から遠ざかった。


「「生き神様ぁっ!!」」


しかし、解き放たれた精霊達は、俺には目もくれず、生き神である四条灯に真っ直ぐに抱き着いていった。


「わあぁん!だから、言ったではありませんか!真人あのどバカは贄に相応しくないと…!!」


「うわぁん!そうですよ!真人あのどアホやっぱりとんでもない事を仕出かしたではありませんか!!」


「あらあら、キーちゃん…、ナーちゃん…。」


涙ながらに訴えるキーとナーをそれぞれ、右手と左手に抱きながら四条灯は、小さい子をあやすようにヨシヨシとその頭を撫でた。


「もう一人の候補にしとけばよかったんですよぉ!!」


「そうですよ!今からでも遅くありません!そこにいる真人できそこないは、ほっっぽって置いて、もう一人の方を贄にしましょうよ!!」


「キーちゃん…。ナーちゃん…。」


代わる代わる訴えられ、四条灯は困ったような顔をしていた。


「もう一人の候補って…?」


「「べー!」」


俺が思わず聞き返した時、双子の精霊達は

一斉にべっかんこを向けてきた。


当たり前だが、ただでさえ心象の悪かった精霊達から、取り返しがつかないぐらい嫌われるようになってしまい、俺はため息をついた。


「贄の選択は、生き神様がお決めになる事。お前達の干渉すべき事ではない。そう定められている事ではないのか?」


「「明人…!」」


そこへ、神山明人が厳しい表情で口を挟んだ。


「なれど…、此度の贄の所業は定められた決まりどころか、生き神様や儀式の存在を根幹から愚弄し、否定するもの!」


「怪しい奴らに誑かされた贄のせいで、生き神様や儀式の情報を渡す事になりかねなかったのだぞ!

その為に生き神様が害される事にでもなったらどうするつもりなのだ!」


「……っ。」


キーと、ナーが怒り心頭の様子で明人に食ってかかり、俺は今更ながらにやってしまった事の重大さを噛み締め、青褪めていた。


「お前達の言う事も重々承知している。だが、此度の件は単にこの贄の資質の問題で許されるものではない。

生き神様をお支えする全ての者の失態として、重く受け止める必要がある。

先代の生き神様にも、申し訳が立たぬ出来事事であった…。」


神山明人は、鎮痛な面持ちで目を伏せると、俺に鋭い視線を向けた。


「真人、歯を食いしばれ!」

「…!?」


バキッ!


気付いた時には、神山明人の鉄拳が俺の頬にめり込み、熱い痛みと共に、体が地面に倒れ込むのを感じていた。


「真人ぉっ!!」

「「おおぅっ…!✨✨」」


四条灯が悲鳴を上げ、キーとナーが感心したような声を出した。


「ううっ。いってぇ…。」


受け身をとって、半身を起こしたものの、

熱い頬の痛みに呻いていた。口の中も切れたようで鉄臭い血の味がして気持ちが悪い。


「自分のやらかしたことは、分かっているな?俺からはこれぐらいにしておいてやる。後は、菊婆に任せよう。」


「うぐっ…。」


痛みに顔を顰めながら、神山明人の押し殺した怒りを感じていた。


神山明人が殴る直前まで冷静であった為に、その攻撃が予期出来なかった。

けど、考えて見れば娘の生き神としての初儀式を台無しにした俺に怒りがないわけなかったよな…。

殴られて当然だよな…。


項垂れていた俺の殴られた方の頬に、ふと白い手が伸びて優しく触れた。


「?!」


四条灯が、俺の側に屈んで涙を浮かべていた。


「ごめんなさいね。真人…。異変を感じていながら、私がちゃんと対処できなかった為に、こんな事になってしまって…。私に出来るのはこれくらいしかないけど…。」


「??」


「生き神様は、お優し過ぎますよ…。」

「そうです。この者の自業自得ですのに…。」


後ろの方でキーとナーが何やら不服そうに零している。


四条灯の手の触れた部分が、ほんのり熱を帯びたかと思うと、急に痛みが半減した。


頬の腫れは、だいぶ引き、口の中の傷は、確認できるものの、ごく小さなものになった。


「魔法のように、あっという間に傷を治せるわけじゃないのだけど、生命力を少し多めに送ったので、これで回復はかなり早まると思うわ。」

「!!!」


事もなげにそう言われ、俺は背筋がぞわっとした。

四条灯の生き神としての力を初めて目に見える形で実感した瞬間だった。


すぐに全快できないにしても、回復を早めるとか充分すごくないか…?


同時に怖さも感じた。

この力が世間に知られたら大騒ぎになるのは間違いない。


生き神の存在が常に隠され、その儀式が秘密裏に行われているのは、この力と生き神を守る為でもあるのだの思い当たった。


黒いパーカーの人物が、生き神の力を狙う組織の手先だったりした場合、俺がどれだけ生き神を脅かす事をしていたかを思い知ったのだった。


「では、真人…。今度はお前に話を聞かせてもらう番だな。」


「!!」


神山明人に鋭い詰問口調でそう言われ、

俺は観念したように大きなため息をついた。


事ここに至っては、今更取り繕っても仕方がない。



「分かった。全て話すよ…。」

 

俺は、当代生き神=四条灯、先代の贄=神山明人、双子の精霊=キーとナーの前で、

今までの経緯を全て話した。


学校で冬馬に、生き神が何百年も生きている化け物であり、贄は生き神に怪しい術をかけられ、心神耗弱状態にさせられ死ぬまで生気を吸い取られる(冬馬の父は、実際に贄が心神耗弱状態であるところを見た)

と教えられ、島からの脱出を進められたこと。


冬馬の言われていた船着き場へ行き、モーターボートに乗った、黒いパーカーの人物に接触しようとしようとしたところ、精霊に見付かり、脱出を断念したこと。


お屋敷に入った日の翌日、黒いパーカーの人物が再び現れ、手紙と御札を置いて行ったこと。


その手紙には、生き神は、贄との交わりを通して、生気を吸う化け物であり、島から逃がしてやると書かれていたこと。


そして、それをそのまま信じ、普段から感じていた島の掟や境遇への不平不満もあり、

祭りの儀式を壊し、島を出る事を決心したことも全て…。


「奴らの狙いは分からないが、邪な目的で動いている事は、間違いないな…。」


神山明人は、考え込むようなポーズをとり、

四条灯は、辛そうにため息をついた。


「そんな不安を抱えていたなんて、気付けなくてごめんなさいね…。やはり、儀式の前に詳細を説明していればよかったわ。

菊婆は、真人のお祖母様だから、儀式について心配はないものとばかり思っていたの。」


「生き神様のせいではありません。

この者がどバカなのが悪いのです。」


「その通りです!身内よりも、仲の悪いクラスメートや、見るからに怪しい人物の言う事を信じるとは、どアホとしか言いようがありません!」


「いや、身内といっても、菊婆は、俺に対して厳しい態度しかとらねーし、元から社側の人間だったから信用できねーと思って…。」


キーとナーに責められ、言い訳を口にしながら、俺は今更ながらに自分の愚かさ加減を恥ずかしく思い、俯いた。


そうだよな…。

極限状態だったとはいえ、俺は何故特に仲がいいわけではない冬馬の言葉を信じてしまったんだろう?


あの時の冬馬の表情はあまりに真に迫っていて、嘘だとは思えなかった。


「その風切冬馬だが、その黒いパーカーの人物と繋がっているのかどうか調べてみる必要があるだろうな。」


「結局冬馬は、俺を騙したって事なんだよな?」


神山明人は首を振って答えた。


「まぁ、今の段階では、何とも言えん。奴の親父が健診に来た時、他の権力に利用されないよう、多少バカのフリをしていた事はある。それを心神耗弱状態と見て、生き神様にされたことを邪推、妄想してそのような事を言っている可能性もなくはない。全ては今後の調査次第だな…。


差し当たって今は、お前の贄としての処遇をどうするかだが…。生き神様は、どうお考えになられますか?」


「私は…。」


!!


話を振られた四条灯が俺をチラッと見たので、俺はドキッとした。


「私は真人に罪はないものと思います。そんな境遇に置かれていたら、誰だって身を守るために島を出る決意をすると思います。


むしろ、もっと真人を守り、サポートしてあげる体制を取るべきでした。

しきたりにとらわれ過ぎて、彼に対する配慮が欠けていました。


生き神である私が、率先してするべきでした。今、とても後悔しています。」


な…なんで、俺を責めないんだよ?どう考えたって、勝手に疑心暗鬼になって、暴走ぶっこいた俺が悪いに決まってるのに…!

ただでさえ、過酷な境遇に置かれている彼女が俺なんかの為に後悔に苛まれている様子を見て、俺の胸はズキズキと強く痛んだ。



「そんな…!生き神様は悪くありません!全てはこいつが!」

「そうです!全てこの出来損ないの贄が…!」


キーとナーの罵声を自分がうけとめたかのように、四条灯は涙を浮かべて語った。


「それを言うなら、私も出来損ないの生き神だわ…。ごめんなさいね、真人。本当は、贄を選ぶ時、あなたの他に候補者がもう一人いたの。」


「もう一人…?」


さっき、双子の精霊がもう一人の候補者にした方がよかったと言っていた事を思い出した。


「ええ。贄は、16才〜19才までの未婚の男子で、最も強く光り輝くオーラを持つものに、決定する事になっている。

けれど、今回、ほぼ同じ位のオーラの強さを持つ二人の候補者がいた。真人と、もう一人、僅かに真人より強いオーラを持つもの

との間で私は、直前まで迷っていたの。」      

         

「!!」    



「どちらも、贄としての役割は充分果たせるだけの強い気を持っていた。

迷った末、私は真人を選んでしまった…。

そのせいで、真人に辛い思いをさせてしまって本当にごめんなさい…。」


四条灯は、ポロポロと綺麗な涙を落とした。


「な、なんで、他に強い気を持つ候補者がいたのに、俺を選んでくれたんだ?」


他の候補者に何か問題でもあったのだろうか?

俺が気になって尋ねると、四条灯は、とても言い辛そうに、答えた。


「真人の気は…、とても温かくて優しい感じがしたの。もう一人の気は少し冷たく不自然な感じがした。だから、私…、一緒に儀式を行うなら、優しい人がいいと真人を選んでしまった…。大事な選択で私情を挟んでしまった私は、生き神として失格よね…。」     


!!!


俺はその四条灯の言葉が、キーとナーに責められたときよりも、神山明人に殴られた時よりも、俺にとって何より堪えた。


「うっ…。うふぅっ…。ふぐぅっ…。」


俺は、その場に這いつくばって、嗚咽を漏らし、地面に涙をポトポト零した。


「ま、真人っ??」


四条灯は、慌てて近くにかがみ込むと、俺を宥めるように背中に手を当てた。


「ご、ごめんなさいっっ。そんな理由で選んでしまって、真人を苦しめてっ。許嫁がいたのよねっ?大切な人から引き離されて、屋敷に閉じ込められて辛いわよねっ?

真人がどうしても嫌なら、もう一人の候補に贄になってもらえないか打診してみるわっ。

了承してもらえるなら、可能な限り、真人を外の世界に戻してあげられるように、社からもバックアップを…。だから、真人、泣かないでっ?ねっ?」


自身も涙を零しながら、必死に優しい言葉をかける四条灯に俺は頭を振って否定した。


「そうじゃないっ。俺は君にそんな優しい言葉をかけてもらう資格はないんだよっ。

今までずっと、俺は自分の境遇に不満だった。掟に縛られる島の閉塞的な空気も、

厳格で鬱陶しい菊婆も、俺を嫌って責め立てるばかりの許嫁も、全部が嫌でいつか逃げたい。この環境を打ち壊したいってずっと思ってた。

けど、違った。ダメだったのは、クズだったのは俺自身だったんだよ。


君の言葉を聞いてそれがよく分かった。


ごめん。優しくて温かい人間と思ってくれていたのに、こんなんで、ガッカリしたよな…。ごめんっ…。ふぐぅっ…。本当にごめんっっ…。」


生き神として、俺より遥かに過酷な境遇に置かれながらも、人を恨むことなく、健気に自分の役割を果たそうとする四条灯が唯一選択を許された機会があの贄の選択だったのかもしれない…。

容姿でも成績でも将来性でもなく、ただ真心を信じて俺を選んでくれた…。それなのに、

俺はこの子に一体何をしたんだろう?


この子の信頼も生き神としての尊厳も、何もかもを踏みにじった俺は自分自身を許せなかった。


「俺は君に申し訳ない…。どんな罰でも受けるし、どんな償いでもする。許してくれっ。」


今や、四条灯に死ぬまで生気を吸われたとしても、ゴミみたいな自分にはお似合いの末路のような気さえした。


「真人…。自分を責めないで?何度も言っているように、この件は私が悪かったのだから、罰とか償いなんか必要な…」


「いや、言ってくれ。何か言ってくれないと、俺は自分自身を一生許せない…。」


「だったら…。だったら、真人、一つだけお願いしてもいい?」


「なんでも言ってくれ。」


「今からでも、贄として、私と儀式に臨んでもらえないかしら…?」

「え…。」


目の前の生き神様は、痛いほどに真剣な表情で俺を見詰めていた…。






*あとがき*


読んで頂きまして、フォローや、応援、評価下さって本当にありがとうございます

m(_ _)m


久々にランクインしまして、現代ファンタジー部門540位まで行けました!

感謝です✨🙏✨


次週、時系列としては9話あたりの生き神・四条灯視点の閑話を持って、一章終了となります。二章まではおそらく止まらずに更新でき、その後は不定期になるかと思われます。

今後ともどうかよろしくお願いします。


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