一〇〇点でなく満点

世界はどこまでも灰色で、白や黒なんて机の上にしかない。あくまでそれは言葉の綾、理解を得るための極端な例に過ぎない。


好き嫌い、良い悪いだってそう。真っ白でも真っ黒でもない。痘痕も靨だったり坊主難けりゃ袈裟まで憎くかったり、自分の感情に呑まれているだけ。


つまり、一〇〇点なんてなくて満点がある。まあこれも言葉の綾です。


物語やコンテンツの話にしても、好きなもの合わないもの問わずここはよいけどここはどうかな、なんてところが必ずある。


もうね、単純に個人の好き嫌いで言い切ってしまえば簡単なんだけれども。ここから自分や他人を納得させるための理屈や屁理屈が始まるわけです。


そんなの気にしない、気にしたところで意味のない人はともかく、それって自分のプロフィールになるもんね。世間の目を気にしなきゃならない人は理論武装が必要になる。好き嫌い、良い悪いに理屈が要るんです。


いや、それこそ好き嫌い、良い悪いと違う。そういうもんやから。


まあね、こと人に見せる評価は理屈で固めようとするけれど、度が過ぎると関係のない情報を持ち出して褒めたり貶したりし始めるので要注意です。

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