スタートまでの距離

自分の書いたものを読んでもらいたい欲はある。それはそれは、ものすごくある。


インドの山奥で修業したヤマトタケシさえお金も欲しいさ名も欲しいと歌う。誰の中にも承認欲求モンスターは生息している。


ところが、読まれる努力をしたくない。


わかってくれる人だけ読んでくれれば、などと恰好つけている訳では全然なくて。むしろそれを言い訳にしている。


分かってる。分かってるねんで。


だけど、市場調査してターゲット絞ってジャーニーマップ作ってコンタクトポイントに告知して、なんて仕事でもないのにやりたくない。ましてやそれに応じて話を作るなんて器用なことはできない。こちとら趣味で書とんねん。


それは読んでもらうために必要な努力であって、同人であるからには編集や流通の仕事もしなきゃいけない。その通り。本当にその通り。


面倒くさいねん。そんな仕事のストレスでこっちは物語を書いてんねん。


プロモーションは必要な作業。宣伝はけして卑しい行為ではない。コンテンツ過多なこの時代に欠くべからず真っ当なタスクです。正当な努力あってこそ初めて運試しのステージに立てる。


真面目に生きろ、自分。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る