『鋼のエルフ』 物語の構成、あるいはふざけた遊びについて

https://kakuyomu.jp/works/16816927860333147009


全編に渡って一定文字量の行間があります。ひと括りにして読みやすそうなところで切っているというのもありますが、遊びのようなもので特に意味はありません。理由は下敷きにしているのがダンテの神曲だからです。


二人が巡る巨人の地下世界も地獄篇の世界をなぞっていますが、内容が神曲かと言われるとぜんぜんそんなことはありません。ただの雰囲気です。


基本的にシグルドに軸足を置いた物語ですが、当の本人は最後まで性別をはっきり描写していません。どっちでもいいや、と思ったのですが、さすがに収まりが悪く最終回ではっきりさせました。なのでラストが二バージョンあります。


また最終回ではエンドクレジットを兼ねて序盤にフルネームを出し損ねた人を救済しました。こうしてみると結構ふざけていますね。真面目な話なんですが。


消したサブタイトル「忌語りの災難」の通り、この物語は『王女の迷宮譚』と同じ世界の話です。時系列としてはそれより前、忌語りが放浪中の頃でしょうか。相互に共通の人名やキーワードが出ていたりします。

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