文字が多すぎる
いや小説でそんなことを言われてもなあ。
確かにぼくの場合、一話で八〇〇〇字から一〇〇〇〇字超えもよくあって、どうやらこの界隈では長い部類に入るとか。聞くところによると五倍は多そうな気がする。
マジかー。二〇〇〇字で一話って会話だけで終わってしまうやん。それってシナリオとちゃうん。それともみな地の文を五七五で言い尽くしてるのんか。
昨今は映画を早送りで見る人もいるらしいし、長回しは悪みたいなことを言う人もいる。小説だって説明過多を廃して会話だけで話が進んで行くのもなくはない。かも知れない。
舞台設定をゲームのテンプレに頼ったとして、人物の描写は絵に任せたとして、それで果たして描いた世界は読み手に伝わっているのか。それとも読み手の想像に任せているのか。
案外、今の読み手は初期のウィザードリィプレーヤーより脳内補完が優れているのかも知れない。ワイヤーフレームのダンジョンに苔生した岩肌が見えると言うより、潤沢なコンテンツの経験からテクスチャを貼り合わせているのか。
まあ日本版のウィザードリィは末弥純のおかげでどんなゲームよりヴィジュアライズされて見えた訳ですから、物語も案外どこか一点豪華主義でも良いのかも知れません。
面白ければ文字数なんてどうでもいいんです。
ちくしょう。
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