第3話

今日は俺の誕生日。

皆祝ってくれるかな。

そう思って家を出た。

「行ってきまーす!」


学校に着くと、真っ先に親友がやってきて、祝ってくれた。

俺が来たのに気づいた莉那も、おめでとうと言ってくれた。

もうすぐ二学期も終わる。手袋を外してバッグにいれた。


午前中が終わり、昼休みになった。

給食の片付けが終わると、クラスメイトの栞さんがやってきた。


「啓人くん、誕生日おめでとう」


「あ、うん。覚えてくれてたんだ。ありがとう」


「こ、これ、プレゼント。

 良かったら使ってくれると嬉しいな。」


「ありがとう!大事にするよ。」


そう答えると、栞さんはそそくさと行ってしまった。少し顔が赤くなっていた気がしたけど、寒いからかな?


栞さんの顔が赤くなっていた理由を知るのは、

家に帰ってからだった。


『啓人くんへ

急にお手紙ごめんね。

誕生日おめでとう!

中に入っていたのは、私とおそろいのボールペンとキーホルダーです。良かったら使ってね。

話題変わるけど、啓人くんって好きな人いるのかな?私はいるよ。ここで発表していいかな?

発表するね。

私は

啓人くんのことが好きです。

付き合ってください。

もっと言うと一年前から好きでした。

お返事はいつでもいいです。

お返事待ってます。

        栞』


〜第4話へ続く〜

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