(四)-2

 二人はいくつかの体位の後に、仰向けになって行為を行った。

 巨勢は夢中でレナにエネルギーをぶつけた。二人の音が部屋の中にリズミカルに響いた。

 やがて満足の絶頂に至った巨勢の動きが止まった。そして、巨勢はレナの隣に転がり仰向けになって、息を整えた。

 肩で息をするレナが体を半分、巨勢の方へ向けて胸に手を置き、頬を肩へとくっつけてきた。

 しばらく二人はそのまま天井を見ていた。

 巨勢は急に立ち上がり、力を失った陰茎からぬめりのついたゴムを取り去ってゴミ箱へと投げた。


(続く)

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