第9話(後編) やりたいこと:お昼ご飯を食べたい

「ルー。しばらくそいつを動けないようにしておいてください」

「ん」

「それとご主人様。ご主人様にお願いしたいことが……」

「俺に? うん、俺ができることならなんでもするけど」

「ありがとうございます♪ ではこちらへ来て頂けますか?」

「そっちへ? 分かった」


 ルーの足で身動きが取れなくなっているとはいえ、兇獣は見上げるほどの巨躯を持った凶悪な獣だ。

 近付くのは少し怖い気もするが、そんな怖い相手にルーは一人で立ち向かいって一撃で叩きのめしたのだ。


(主人の俺が怖じ気付いてどうする。それはルーに対しても失礼だ)


 怖がるということは兇獣を押さえつけているルーのことを信用していないのと同じことだ。

 俺は丹田(臍の下)に気合いを籠めながら兇獣に近付いた。

 そのとき。


「待って! 待ってください! 今、兇獣に近付くのは危険です!」

「むっ。危険なんてない。ルーがちゃんと動かないように踏みつけてる」

「そういうことではありません! 兇獣は瘴気を纏った獣。その瘴気を魔力抵抗の低い一般人が吸えば下手をすると死んでしまいます!」


 神官服の少女が必死に声を上げた。


「え、そうなの?」

「普通の人ならそうなりますけどご主人様は特別な方ですから♪」

「そっか。ミカがそう言うなら信じる」

「ご主人様ぁ……♪」


 俺の答えを聞いてミカは嬉しそうに頬を染めた。


「と、とにかく私たちの拘束を解いてください! その兇獣は私がすぐに『浄化』しますから!」

「『浄化』? 貴女が? できるのですか?」


 ミカの問い掛けに神官服の少女が力強く頷きを返した。


「私は地母神マーヤを信奉する『創世教会』で聖女を務めるアリスという者。女神の御業みわざをもって各地の兇獣を浄化する役目を担っています」

「聖女、ねえ。本当に貴女が?」

「アリスを愚弄しないでもらいたい! この子は創世教会でもトップレベルの聖女! 地母神マーヤ様の加護を受け、ご神託を得られる正真正銘の聖女だ!」


 疑い深いミカの態度に騎士の少女が敵愾心を剥き出しにしてアリスを庇う。

 そんな少女騎士を冷たく一瞥すると、ミカが俺の意思を確認した。


「どうなさいます? ご主人様」

「『浄化』って確か神聖魔法に属するものだったよね? それが使えるというのならその道のプロにお任せしたほうが良いんじゃない?」

「ご主人様がそう仰るのであればミカは構いまんけど。分かりました。では」


 俺の決定に従ってミカがパチンッと指を鳴らした。

 少女たちを拘束していた蔦が消滅して二人は自由を取り戻す。


「感謝します……!」


 アリスと名乗った少女は蔦から解放されると地面に落ちた杖を掴み、すぐさま兇獣に向けて走り出した。


「待ってアリス! 一人で近付くのは危険だって!」

「ごめんね、ノアちゃん! でもすぐにあの子を助けてあげないと!」


 騎士の制止を振り切って兇獣の側に近付くとアリスは地面に両膝を突いた。

 杖を持って両手を組み、祈りを捧げるように目を閉じる。

 するとアリスの身体が白いオーラのようなものに包まれた。


「創世の女神、地母神マーヤよ。魂を蝕む悪しき瘴気を祓いたまえ!」


 アリスが詠唱すると同時に、その身に纏った白いオーラが輝きを放つ。

 そして――。


「『浄化』!」


 アリスが力強い声と共に魔法を発動させると、ルーに抑えつけられた兇獣の巨躯が白い光に包まれた。

 だがその白い光は兇獣が纏う黒い瘴気に飲み込まれて四散してしまった。


「うそ、どうして……っ!?」

「ああ、やはり無理でしたね」

「え……?」

「この兇獣は野性のフェンリルではなく、リングヴィの森の守護を担う聖獣フェンリルが兇獣化したものです。聖獣は女神と呼ばれる者の従者。いくら聖女と言っても人の身では女神と呼ばれる者の従者に届かないのは当然です」

「そんな……っ」

「でも悲観する必要はありません。貴女たちは……いや、この聖獣もですが、とても運が良かったと思いますよ?」

「どういうことです?」


 ミカの言葉に、ノアと呼ばれていた少女騎士が警戒の表情を浮かべながらアリスを護るように一歩前に進み出た。

 腰を落とし、状況の変化にいつでも対応できるように構えながら、ノアはミカを詰問する。


「兇獣や瘴気については世界的にもまだ不明な点が多いはず。それなのに貴女はどうやら詳しいようだ。貴女はいったい何者です?」


 剣呑な表情で剣を構えてノアはミカを睨み付けた。

 そんなノアの警戒を気にも掛けず、ミカは俺に向かって恭しく頭を下げた。


「どうやらこの聖女とやらはあまり使えない子のようです。ご主人様。この愚かな娘たちにご主人様の力を見せつけてあげましょう」

「お、俺の力ってなに? っていうかミカ、少し怖いよ」

「お気軽に創世を口にするエセ聖女が気に食わないだけです……!」


 そういうとミカは不機嫌そうにプクッと頬を膨らませた。

 そして、それはどうやらルーも同じようだった。


「そもそも地母神ごときが創世の女神であるはずがない。多分、創世神が居ない間に初期設定が歪んじゃったんだと思う」

「そうですよ! 創世神がちょっと管理を放棄していたからって、ここまで世界の状況が変わっちゃうなんてひどい話です!」

「ちょっと?」

「ほんの一万二千年ほどです!」

「いや一万二千年も放置してたら二転三転どころか四転五転ぐらいすると思うぞ」

「それはそうかもですけどぉ。まぁでも今はご主人様がいらっしゃいますし♪」

「ん。主様が管理すればこの世界も少しはマシになると思う」

「管理とか言われてもやり方なんて知らないよ、俺?」

「それはおいおい、ミカたちが手取り足取りねっとりこってりお教え致しますからご安心くださいね♪」

「ん。主様が色々とフォースデンのことを知ってからで良いと思う」

「あ、あの……貴女方はいったい何を仰っているのですか……?」


 ミカたちとの会話を聞いていたアリスが不審な目を俺たちに向けてきた。

 どうやら俺たちの会話が自分たちの常識とかけ離れすぎていて理解できなかったらしく、胡乱げな表情で俺たちを見つめる。


「コホンッ。貴女方のような只人ただびとは知らなくても良いことです」

「ん。気にする必要もないし覚えておく必要もない。今すぐ忘れる」

「さっきから失礼なことばかり! 一体、貴方たちはなんだというのです!」


 奔放なメイドたちの言い様に怒り、ノアは剣の切っ先をメイドたちの主人である

俺に向けた。

 その瞬間、目を怒らせたミカが俺を護るように割って入ってきた。


「貴女は誰に向けて剣を向けているのです!」


 怒気を含んだミカの声。

 その声に、ノアは地に崩れ落ちるようしてガクッと膝をついた。


「ノ、ノアちゃん、平気っ!?」

「そんな……あたしが、この少女に怯えたとでも言うの……っ!?」


 少しの身動きも取れず、ノアは茫然とした表情でミカを仰ぎ見る。


「ミカが威圧したのですから貴女が動けなくなるのは当然です。ご主人様に剣を向けてその程度で済ませることを感謝して欲しいぐらいです」


 ミカは怒りを我慢するように胸のところで両腕を組み、地に膝を突いたノアを見下ろす。


「貴女たちはそこで大人しく見ておきなさい。……ではご主人様、今からこの兇獣を浄化してくださいますか?」

「お、俺ぇ!?」


 突然、話を振られて素っ頓狂な声を上げてしまった。


(ミカ、浄化するっていったいどうやれば良いんだよ?)

(ご主人様なら、綺麗になーれ、って念じながら浄化魔法を使えばOKです♪)

(俺、まだ浄化魔法って使ったことも無いんだけど)

(何事にも初めては存在しますからねー。ご主人様の初めてはいつかミカたちで頂くとして。浄化魔法ぐらいご主人様ならきっと大丈夫♪ ちゃんとできますよ♪)

(ミカがそういうのなら……分かった。やってみる)


 ミカの後押しを受けて俺は目を閉じた。

 頭の中で兇獣の身体が綺麗になるように念じ、


「浄化!」


 胸の中に生まれた熱が掌から兇獣に降り注ぐようなイメージを持ちながら、魔法の名前を口に出した。

 正直、少し恥ずかしい。


「ええと……これで良かったのか?」

「はい、成功です♪ さすがミカたちのご主人様です♪」

「ん。さすが主様」


 二人はまるでテストで良い点を取った子供を賞賛するように、俺のことを褒めそやしてくれた。


「ルー。もう大丈夫ですから足を離してあげなさい」

「ん」

「ま、待ちなさい! 創世教会の聖女アリスでさえ浄化できなかった兇獣ですよ! その男が瘴気を浄化できるはずが――!」


 ない、とノアが言うよりも早くルーは兇獣から足を離した。

 ノアは焦ったように地面に落としていた武具を拾うと、アリスを庇うように防御姿勢を固めた。


「貴女たちもすぐにその兇獣から離れて! 襲いかかってきますよ!」

「そんな心配は必要ありません。ほら」


 ノアの警告に肩を竦めたミカが兇獣に向かって手を伸ばした。

 すると兇獣は鼻を鳴らしながらミカの手に鼻先を押しつけた。


「え……」


 凶悪だったはずの兇獣がまるで飼い犬のように従順になった様子に、ノアは気の抜けた声を漏らした。


「えーっと……この子は助かったってことで良いのか?」

「はい、その通りです。ご主人様の浄化によってこの子を兇獣たらしめていた瘴気は完全に浄化され、聖獣としての力を取り戻しました」

「全部主様のおかげ。いいこいいこ。辛かったね。だけどもう大丈夫だよ」


 ルーの掌に鼻を押しつけて親愛を示した聖獣フェンリルは、俺の前までノシノシと近付いてくると地に頭を着けて『伏せ』の姿勢をとった。


『代行者様とお見受け致します。この度は代行者様に多大なる迷惑をおかけ致しましたこと、地の大精霊マーヤ様の眷属として心よりお詫びいたします』

「へっ? あれっ、もしかして喋れるの?」

『はい。今は念話によって皆様の頭の中に直接話しかけております』

「そうなんだ。それはすごい。さすが聖獣ってことなのかな。とにかく無事に治って良かった。あ、治ったって表現で合ってるのか、これ?」

「そうですね。兇獣は瘴気によって引き起こされる不治のやまいのようなものですから。治った、という表現で合っているかと」

「そっか。じゃあ治って良かったよ聖獣さん。でも後遺症とか残ってない? 俺、浄化魔法を使ったの、実は初めてでさ……。もし痛いところとか苦しいところがあるなら隠さずに言って欲しいんだけど」

『有り難きお言葉。ですが我はもう大丈夫です』

「そっか。なら良かった」

「それにしても聖獣であるあなたが兇獣と化してしまうとは。この森にいったい何が起こっているというのです?」

「聖獣なら瘴気に対して高い抵抗力があるはず。何がどうなってそうなったのか詳細な説明を求める」

『……そうですね。代行者様ご一向であれば解決して頂けるかもしれません。恐れ入りますが我の住処までご足労下さいますか?』

「ご主人様、どうなさいます?」

「俺たちで解決できるのなら、当然、力を貸すよ。……と思うんだけど、二人は構わないかな?」

「もちろんです♪」

「ん。主様はやりたいようにやる。ルーたちはそれを全力でフォローする」

「ありがとう。じゃあ聖獣さん。住処に案内してもらっても良いかな?」

『御意にございます』


 伏せの姿勢からのそりと身体を起こした聖獣フェンリルが、先導するように森の中へ入っていった。


「では参りましょうご主人様♪ ……あ、貴女たちはもう良いですよ。どこぞへと立ち去りなさい」

「ん。感謝は必要無い。さっさと行く」


 二人の冷たい言い方に茫然としていた二人の少女が正気を取り戻した。


「ま、待ってください!」


 立ち去ろうとする俺たちに向かってアリスは制止の声を上げる。


「なぜ貴男は詠唱すらせずに浄化魔法を使えたのですっ!? なぜ貴男の魔法は兇獣が纏う瘴気を祓うことができたのですかっ!? 聖女である私の浄化魔法は効かなかったのに……!」

「それはさっき答えましたよ? ただの瘴気ならいざ知らず、聖獣さえも兇獣化させる強い瘴気には聖女ごときの浄化魔法など通用しないと」

「ではなぜこの方の浄化魔法は効いたのですか? もし私の知らないやり方があるのであればそのやり方をお教え頂きたいのです!」


 アリスは必死な様子で懇願する。

 だがミカの言葉はにべもなかった。


「貴女には無理な話です」

「それでも私は学びたいのです! 対抗する力を持たない多くの人たちが兇獣の牙に掛かるのを防ぐためにも……!」

「はぁ……諦めの悪い人ですね、まったく。良いですか? ミカたちのご主人様は只人とは違う特別なお方なのです。だからご主人様の使った浄化魔法は瘴気を祓うことができた。聖女とはいえ魂の格が只人でしかない貴女では、いくら頑張ろうがご主人様と同じことをするのは無理なのですよ」

「それは貴女方が代行者と呼ばれる方たちだからですか?」

「……フェンリル。なぜこの女が先ほどの念話を聞いているのです?」

『それは……この者はどうやらマーヤ様の加護を得た聖女らしく。聖獣である我の声が聞こえてしまったのやもしれません』

「まったく、迂闊ですよあなた」

『も、申し訳もなく――』


 くどくどとフェンリルに説教するミカを見守りながら、俺は気になったことをルーに質問した。


「加護を得て聖女にって言ってたけど、聖女ってもしかして称号じゃなくて特殊な職業クラスみたいなものなの?」

「その認識で間違ってない。加護は神が与える能力アビリティの一種。認可、加護、守護、寵愛の順で効果の高い能力が与えられる」

「なるほど。じゃああのアリスって子は女神様の加護を持つ、徳の高い神官さんってことなのか」

「でも例え女神と呼ばれる者の加護を持っていたとしても只人では魂の格は低い。只人が聖獣に影響を与えるためにはせめて『巫女』にならなくちゃ無理」

「聖女と巫女ってそんなに違うの?」

「主様に分かりやすくゲームで例えると、神官や司祭という下位職業クラスからスタートして女神の加護を得ると聖女にクラスチェンジできる。で、聖女の更に上位職業クラスが巫女。この上位職業へのクラスチェンジで『魂の格』が少し上がる」

「魂の格……何度か聞いた単語だけど、それって何?」

「説明するのは難しいけど……世界の『ことわり』に対してどれほどの影響力を持っているか、って感じ。あと魂の格が上がると能力の許容量キャパシティが上がる」

「キャパが上がる……それってステータス上限が上がる、みたいな?」

「ん。その通り」

「なるほど。それが魂の格ってわけか」

「魂の格を上げる手段は少ない。古代魔道具アーティファクトを使ったり、女神と呼ばれている者に認められたりするとほんのちょっと上がる。あと原初種や古代種を倒してその魂を吸収すると少し上がるけど、一番上がるのは神精力を体内に取り込むこと」

「神精力ってもしかして……」

「ん。主様が持ってるもの」

「俺かー」


 ――と、ルーに色々と聞いている間もミカの説教は止まらず。

 フェンリルは頭が地面に埋まるんじゃないかってぐらい頭を垂れて反省していて、見るに忍びなくなってきた。


「まぁまぁ。起こってしまったことは仕方ないって」


 ヒューマンエラー――とフェンリルに言って良いかは分からないが、うっかりミスというのは誰にだってあるものだ。

 ミカに平身低頭で謝罪するフェンリルの姿があまりにも不憫で、俺は思わず助け船を出した。


「ご主人様が良いのであればミカは構いませんけれど……。でもこの娘のことはどうされます?」

「うーん……浄化魔法を教えてくれってことだよね。でも俺にはどうすることもできないんだよな」

「それはどういうことでしょう?」

「なぜか使えたから……としか言いようがないんだ」


 俺が異世界から転移してきたからなのか?

 俺が代行者とやらになっているからなのか。

 正直、今の俺は自分のことさえろくに理解できていないのだ。

 だから、なぜ聖獣を浄化できたのか? と問われても、分からないとしか答えようがなかった。

 アリスは俺の顔をジッと見つめ――俺が本心で答えていると理解してくれたのか、溜息を一つ吐いたあと納得してくれた。


「……分かりました」

「なんかごめんね。曖昧なことしか言えなくて」

「いえ。私も少し焦っていたのかもしれません。こちらこそ大変失礼を」


 そう言うとアリスは背筋をピンッと伸ばして礼儀正しく頭を下げた。


「ですが私たちも瘴気の原因を解明のために引き下がる訳にはいきません。聖獣様の御座所まで同行させて頂いてもよろしいですか?」

「え、それは――」


 良いのだろうか?

 迷うところではあったが、不明なことが多い瘴気のことを解明するために情報が必要というのであれば断るのは忍びない。

 サンプルのないまま、不明なできごとを究明することはできないだろう。

 アリスが色々と調べた情報が瘴気とやらの究明に役立つのなら、俺はそれを応援してあげたい。


「聖獣さんはそれでも構わない?」

『代行者様がよろしいのであれば、我は構いません』

「ありがとう。じゃあ、君も同行してくれる?」

「ええっ!? ご主人様、よろしいのですかっ!?」

「うん。兇獣がなぜ発生するのか、瘴気とは何なのか? この世界ではまだ解明されていないことなんだろう? だったら少しでもサンプルがあったほうが良いだろうし。……ダメだった?」

「いえ、ダメという訳ではありませんけど……」

「ミカ。主様には主様の考えがある。文句言わない」

「はぁい……」


 窘めるルーに不承不承といった様子で答えたミカが、改めてアリスたちに視線を向けた。


「ご主人様の許可が下りましたから同行を許可します。だからといって勝手な真似はしないように。良いですね!」


 ミカの忠告にアリスは素直に頷きを返し――俺たちは聖獣の案内の下、フェンリルの住処へ向かった。



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