第7話 自転車事故

ひよっこ、5歳くらい。

自転車の後ろに乗っけて

道を走っていると


数メートル先で

若い男性と、おばあちゃんが

自転車同士で衝突。

おばあちゃん、倒れる。


「あ!」

そう、思いながら、

私の自転車は、その現場の

すぐそばまで来てました。


若い男性、おばあちゃんに

何か、話しかける。

その後、すぐ、自転車に乗って

立ち去ろうとする。


そこで、私は

自転車から駆け降り

倒れてるおばあちゃんの元へ。

立ち去ろうとする若者に

「助けなよ‼️」

と声をかけたけど、そのまま

いなくなった。


代わりに?たまたま

横を通りかかった男子学生二人が

走り寄って来た。


「おばあちゃん、大丈夫?」

おばあちゃんを起こしながら

自転車も起こしてあげて

「大丈夫だから」という

おばあちゃんにお礼を言われながら

自分の自転車に戻った。


自転車の後ろで

その様子を見てたひよっこ。


「お母さん、なんで

あんなこと、言ったの?」


「へ?」


「助けなよ❗️って、

ぶつかったお兄さんに言ってたじゃん?」


「そうだよ。だって、自分が

ぶつかっといて知らん顔して

行くなんてさ。」


「なんで、あんなこと

言ったの?」


「???」


「お母さんは、何も知らないでしょ?

なんであのお兄さんが急いで

行ったのか。

お家の人が病気で慌ててたかも

しれんやろ?

お母さんは、偉そうに言うけど

人には じじょう ってものが

あるんだからさ」


……。


す、すみません。

確かに、あの瞬間、私、

正義を振りかざしてました。

人の事情も知らずに

人を悪者に仕立て上げてました。



だけど、そうは言ってもさ…(¬_¬)



お前、神様かよ?

と、ひよっこを見ながら思った

出来事でした。


子供はみんな、神童 ですね。


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ゴーゴーひよっこ なな @nana7hosi

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