第6話 歯医者さん

ひよっこ 一歳くらいかな?

はじめての歯医者さん。

フッ素を塗ってもらいました。


そこは、ベビーカーごと

診察室に入れる仕様で

子供用のDVDもあって

とても

子連れに優しい歯医者さんで

先生も男の先生だけど

とてもとても優しい。


そんな先生と

共同作業でひよっこの歯に

フッ素を塗る。


「お母さんは自分のお腹に

ひよっこちゃんの両足を

巻きつけるようにして

しっかりと押さえててください。

私の膝に、ひよっこちゃんの頭を

乗せて歯磨きをします。」

先生の指示に、従います。


わかります?

私と先生が膝を突き合わせて

先生側にひよっこの頭

私側にひよっこの足がある状況。


それで、歯磨きが始まりました。

ひよっこ、暴れる暴れる。


とうとう、暴れながら

私の横腹にあったはずの足を

私の腹の真ん中まで移動させ

くの字に曲げてた足を

ぴんと伸ばしました。

まずい。


慌ててひよっこを引き戻す私。




その瞬間、ひよっこの頭が。。

頭が…




先生を頭突きした形になり

コロコロの付いた椅子に座って

歯磨きをしてた先生が…

後ろに突き飛ばされてしまいました。



……。


先生は、何事もなかったように

コロコロと戻ってきて

歯磨き。



ひよっこは泣き喚くし

先生は真剣だし

私は、肩が震えるし


カオス でした。




今でも、ひよっこは

その歯医者さんのお世話になってます。








  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る