名前を決めてキャラメイキング終了じゃてのぅ、じゃから…魔法!早うっ!
魔法…それはの、現実に存在せぬ現象であり、技術であるわけじゃ。
ゆえにな、憧れるわけなのじゃが…
「全く使える気がせんのじゃが?」
良くのぅ、『イメージにて事象をコントロールせよ』などと、ゲームやアニメに漫画で見た魔法を例にしちょるがな、それで魔法が放てるならばじゃ、現実でも魔法が使えちょるわいっ!
まぁ、教わる前のお約束としてのっ…
「カ○ハメ大王じゃぁっ!」っとかの。
「お寺さ○じゃっ!」っとかをの。
うむ、全く無意味じゃったわぇ。
「え~っと…
いきなり、不思議な躍りで叫ばれましたけど…いかがなさいました?」っと、不思議そうにの。
いやぁ、そがぁに不思議そうな目で見んでものぅ…照れますわぇ。
「とりあえず、お名前を決めてキャラクタメーキングを完了しましょう」っうことをの。
そうかぇ、まだキャラメイクが終わっちょらんかったのか…
じゃから、魔法が使えんかったのかのぅ?
「名前かぇ?
面倒じゃけぇの、実名でええわぇ。
苗字の山本を除けてじゃな、名前だけの竜馬…そうじゃな、漢字じゃのぅてリョウマでよかろうて。
プレイヤーと一緒にプレイする確率なんぞ皆無じゃしな。
身割れしてもじゃ、老人介護施設からほとんど出ぬ儂じゃてのぅ。
万が一、儂を特定して悪さなんぞ企むと、介護施設の統括サーバ経由から行政にて、即座に捕まるでな。
この歳の延命薬被験者は少ないそうでのぅ、捕まったら世界中のセレブから報復されるんじゃと」
これはの、実際に延命薬適合者を騙したり、害した輩が闇に消えた末路を語る話がのぅ。
噂話なんじゃろうが…噂を知ったジャーナリストがの、加害者の実態を調査したそうなんじゃが…一族郎党全てが居らんかったそうな。
いやの、調べてものぅ、痕跡すら残さずに、全員が失踪しておってな、いくら調べても行き先不明にて分からんかったんじゃとさ。
ゆえにな、噂は本当ちゅうのが、現在の通説じゃてな。
セレブ…恐いわっ!
まぁ、それだけ延命研究が注目されちょるんじゃろうのぅ…
ちなみにじゃ、格差社会は進んでのぅ、金持ちは延命薬にて長生きじゃが、貧困層の寿命はのぅ。
定期的に延命薬適合者が調べられちょるんじゃが、適合誘因薬を飲んじょらん貧困層に適合者が現れるのは希じゃてな。
じゃからな、富裕層以外の者達の寿命は、80~100前後じゃて。
それ以上生きるのは富裕層か延命薬適合者じゃからのぅ。
ちなみに延命薬適合者は、定期的に血液検査や尿検査をの。
これら検査にて、延命薬結果を得てな、延命薬改善しちょるんじゃそうな。
「リトルエデンでは、映像配信者でなければ、まず身バレしません。
ですから本名をプレイヤー名にされている方も多いですので、よろしいのではないでしょうか」っと、天使さんも了解してくれたでな、プレイヤー名はリョウマで決まりじゃて。
「さぁ、名前も決まりましたから、魔法の練習ですね。
リョウマさんが選んだ惑星には魔法がありますが、惑星によっては魔法は使えません。
これは魔素と呼ばれる霊子が存在するかどうかで決まります。
むろんリトルエデン内での現象であり、現実では起こり得ない現象と思われます」
んっ?『思われます』じゃと?
「いや、なんで断言せなんだのじゃ?」
意味分からんわぇ。
「実はですね、この魔素という霊子は、意図して設定されたわけではないんです。
リトルエデンにて自然発生しておりまして、発生した原因は不明となります。
意図して発生させることは不可能ですが、魔素を別惑星へ移動させることや、魔素を産み出す植物を別惑星へ持ち込めますので、その方法で魔法が使える惑星を増やしているんです。
ただ…必ずしも魔素を産み出す植物が定着するわけでもありませんし、魔素自体が霧散する惑星もあります。
ゆえに、魔法が使える惑星を増やすにも限界があるようですね」
ふぅ~むぅ…魔素ちゅう霊子がのぅ…それが現実世界にも存在すれば、現実にて儂も魔法が使えるんじゃろかい?
夢が広がるわいっ!
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