二月
積む(500文字以下)
喧嘩した時はそれぞれ自室に籠る。それが彼らのスタイルである。
ぶつかり合ってもしょうがない。
そう言うことであろうか。
そして時間が過ぎてどちらかが部屋にやってきて自然と元通り。そんな感じだ。
今日は李仁から湊音の部屋へ。
湊音は相当ご立腹で李仁が隣に来ても無言。
李仁は湊音の頭の上にみかんを積む。それでも湊音は無視をする。
2個積んだところで転がって。でも湊音は反応しない。
「なんだよ、もー。少しは反応しなさいよ」
と言っても無言を貫き通す湊音。
「じゃあわたしの頭につめるかなー」
なんぞおどけてみるがそれも湊音は反応しない。
「そんなに怒らなくていいのに」
「……」
そんなに湊音が怒っている理由というのはサプライズの互いの誕生日ケーキを李仁が見つけてしまったこと。
それはいいとしてもそれを知らないふりして大袈裟に驚いて誤魔化してたから。
それだけで?
と思うかもしれないが……。
「ほんとーに厄介!」
と李仁が今度はヘソを曲げる。
再び二人別室。
だが夜寂しくなった湊音が李仁のベットに入っていく。
「ごめん、大人げなかった」
「ほんと、子供みたい」
李仁は笑って湊音を押し倒した。
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