第5話
はっ ここは誰?私はどこ?
気がついたら車の中にいた、そんなことある?あるんだなぁこれが。
「やっと気がついた?」
と横から声が
声がする方に視線を向ける。
わお、なかなかの美少女。なんかどこかで会ったことがある?
「ふーゆーあー?」
「さっきも言ったけど忘れちゃった?3-1の相生 静香です。あのときは本当にありがとう」
「ん?うん、そんな感謝されるようなことでも無いっすよ。うん、いやまじで」
「そんな、私は本当に感謝しているんだ、だからぜひ私の家でもてなせて欲しい。」
いやです。
と思わず口から出そうになったが飲み込む。
諦めよう
この手の人間は一度決めたら覆さないだろう。そうして僕はこの日2度目のオートモードに切り替えることにした。
ちなみにオートモードとは僕が編み出した秘技の一つで心を完全に閉ざし、全ての反応を自動で行うというものだ。
まあ、こんなもの拷問されて情報を聞き出されているときぐらいしか有効な使い道はないけど。
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