第4話
家に、けぇったぞーーー!
帰宅したことにテンションが爆上がりしている。今なら黄色いギザギザのオーラが見えているかもしれない。
玄関横の鏡を見ると、口の端をニヒルに笑う平凡な顔立ち、きもっ。
さて、夕飯まで何をして過ごそうか
ピンポーン
唐突に家のベルが鳴る。
帰ってきたばかりだというのに何事だまったく。
ガチャリと扉を開けるとそこには授業の合間に助けたような気がしないでもない女子生徒。
思わずバン!と扉を閉める。
え?なんで俺の家にいるの?こわいこわい
「急に来ちゃってごめんなさい、あのことでお礼したいと思って…」
ほう…ならとりあえずお礼だけ受け取って帰ってもらう。大丈夫こんなおとなしそうな人だ多少強引に会話を終わらしても許してくれるよ。というかなんで僕の家わかったのストーカー?
「あっストーカーなんかじゃないから安心して?ちゃんとウチの者に調べさせたのよ」
やべぇよやべぇよ、ストーカーより怖いやつだこれ
ウチの者ってなんだよ、もしかして子飼いの兵力を持つ系のお嬢様か?そんなもんは二次元から出てきちゃいかんでしょ
しょうがない、かくなるうえは…
あきらめよう
なんか考えるのめんどくさくなってきたし。どうにかなるでしょ、どうにもならなくなったらどうにかして逃げるよ。
そうして僕は再び扉を開くのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます