第十三話 迫りくる脅威


隆慈と分かれたアヴナはそのまま探索に向かう。愛剣フラガラッハとともに。

大通りを歩いてその横に突如として現れる脇道に足を進める。

脇道に入った瞬間、急に湿気て視界が暗くなる。


「こんな雰囲気じゃあ。悪いことの一つや二?つやっててもバレにくそうだしなぁ。」


辺りを見渡し、携帯上の地図と見比べる。


「とりあえず現場の写真とるかぁ。」

そして

カメラを向ける。



その瞬間



背筋に悪寒が走る。

(何だこりゃあ、さっきからつぇえ殺気を感じやがる。)


自然に手元のフラガラッハに手を添える。


そしてまるで誰かが囁いているような小さな音が聞こえ始める。

最初は蝉の声だと思ったが、どこか違和感を感じる。

「しゅしゅしゅしゅしゅしゅ、、、」

(人、か?)

そして少しずつその喋っている内容が明らかになる。

「しゅしゅしゅしゅしゅしゅしぃしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしねしねしねしねしねししねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねしねねしねしねしねしねしね死ね死ね死ね死ね死ね死ね、、、」


背後から声がする。

恐る恐る振り返ると

顔を笑顔の表情で縫い合わせたシスターの風貌の奇妙な

女がニヤニヤしながらやって来る。


「死ね死ね死ね死ね死ねし、ね、し、ね、し、し、ね、し、ね。死ね。」


「、、、、、、お前イカれてんじゃねぇのか。」


「あひゃ、あひゃひゃひゃひゃ、あひゃひゃ。おぉおおお主よぉおおおおおおおお。お許しくださいぃいいいいいいいいい、いひぃいいい。この男を汚らわしき力で浄化し、粉砕し、破壊し、抹消し、排除し、殺害すぅることをおおおおおおおおおおぉぉぉぉおおおおぉおおぉおおぉおおお。」


その女は何やら奇声を上げながら、地面に頭を何度も何度も何度も打ちつける。

当然額は血だらけになり、血がドクドクと流れ、少しふらついているように見えた。


そしておもむろに紙?いやカードのようなものを懐から取り出し、何やら呪文を唱える。すると地面に小さな魔法陣ができ、そこから一振りの剣がゆっくりと現れた。


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