第53話 目に見える、見えない。どちらに時間を費やしているか。

いきなりな質問を読者の皆様に投げかけたい

「あなたは、一日の時間の中で

どの位の時間、

『見えるもの』『見えないもの』

を捉えているだろうか。」


きっと、大半な人からは、

「ジャン!、、何言ってるんだ?

見えるものしか見えんだろ。」


こんな答えが返ってきそうだな。


たが、ここで言う

『見えないもの』とは?


考えれば沢山あるんだが。

果たして、考えてわかる見えないものとは?

思いつくだろうか?


・相手からの気持ち、心情、

もしくは、状態など。

・小動物の様子から察する事


などなど・・・


そして自分に対しての見えないもの

・身体の内側から来るもの

不調、痛み、苦しみ


・思いやる気持ち、優しさ、同情など。


こんなのは一部だろう。


何が言いたいのかを、これから話していくよ。


最近、こんな事があったんだ。

いや、こんな人の違いを見つけたんだよ。


それは、こちらの霊的な世界に初めて触れた時の人の症状。


霊的な話だからな、勿論、幽霊やら、お化けといった類も含む。


ユリナは霊能を開いている。

つまりは、幽霊が見えたり、話せたり。


胡散臭いなら、スルーしてくれていい。


ユリナのように幽霊と対面できる能力を持った本人。


それとは別に、

ユリナのように能力者を介して、霊的な世界を聞く人。


俺は、双方で

初めて霊的な世界に触れた時に

本人がつぎのような感覚になったと聞いたんだ。


それが、

・ふわふわした感覚

・頭がぽーとした感じ

・足が地につかない感覚

・ふらふらする


と言った事。


このような感覚になったと、

能力を開いた人からと。

能力者から聞いた人。


両方の人から聞いたんだよな。


で、、

ユリナに尋ねた。

「ユリナは初めて能力を開いた時、感覚はおかしかったか?」


彼女からの返事は変わらないと。

ただ、低級霊だった為、

憑依されて苦しみがあったとな。


そして、ユリナと同じ世界に転生中の仲間のゆうに同じような質問をした。

「初めて霊的な世界に触れた時、

感覚はどうだったか?」


彼もまた、変わらないとの事だった。


俺はちょっと悩むわけだよ。

「この差は一体なんだ?」

とな。


で、、最近、その理由がわかった気がしたわけだ。


それは、日常からその人がどれくらいのバランスで

『見えるもの』『見えないもの』

この二つの世界を、捉えているか。


これに限るんんじゃないかと。


霊的な世界に興味があり、幽霊やら、オカルトが好きな人は、自然にそこにフォーカスする意識があるのでは?


ユリナみたいな感じだと、能力を開く前から、悪霊に対しての話しを祖母から散々聞いて育ったからな、

意識は、自然と悪霊の世界へとフォーカスされる。


だが、

人によっては、

霊的な世界など『見えないもの』に

意識が向かない人もいる。


又は、何らかの事情で意識を向けようがない人もいる。

つまりは、今起こっている現実に追われ、目の前の事を必死に回避せざる得ない人。


例えば、精神病を患う家族に付き合う、

自分に危害を加えられるなど。


向けようがない人。


こんな人は、初めて霊的な世界に触れた時、現実にしか意識がなかったわけだ。


自分の感覚から言えば、

普段とは違う異物を意識に入れるのと同じ。


ある意味の副作用とでも言えるのかもしれん。



見えない世界を信じない人もいる。

そして信じる人もいる。


俺は、最近の人達は、意識の使い方、

脳の使い方が昔の人に比べて、

下手になってきているのではないかと感じる。


昔の人、つまりご先祖様達も含め、

見えないものを敬う心

見えないものを恐れる心


思いやり、慈愛など、


物がなくて貧しい時代の人程、

『見えるもの』『見えないもの』

この二つのバランスが保てたのではないか。


そして物質世界であり、便利な時代。


人の意識は、その見える便利で、

楽しいもの、美味しそうなもの


物、物、物


で溢れかえる今の時代。


どれだけの人が

バランス良く

『見えるもの』『見えないもの』

この二つにフォーカスできているのだろうか・・・


あなたはどうだろうな・・・

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ジャンからの便り 中筒ユリナ @ariosu-siva

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