第40話 お盆後の名残・・・

お盆も一旦は無事に過ぎ。

と言っても、16日頃に帰るご先祖様もいるらしく。


どんな方々も楽しく過ごされた事だろう。


で、今回はユリナのお盆を少し。


彼女にとってのお盆とは、あまり良いイメージがなく、

悪霊だのと恐いものだとしていたわけで。


さて、今年のお盆はと言うと・・・

ユリナの表情は

「・・・😓😓😓」

こんなだった。。。


悪霊は、まぁ、いつもの如くだが、それよりも、自分の生まれ、育った家系のご先祖様が初めてやってきたのと、

ご霊界へと帰っているユリナの両親を見ての事だった。。。


まず、ご霊界にいる父親が訪ねてくる。

ユリナと父親との関係は、良好とは言えたものではなく、生前の父親は、家族を振り返らないような、

ここでは書けないが、酷いもんだった。当然母親は苦労しながらになるわけだが。。。


そんな父親が初めてユリナを訪ねてきた。

ユリナからすれば、酷い父ではあったが、もう魂となっているとし、一応話をしたり、お供え物をしたり。


それは良かったのだが、父親がやってきた事でお祖父ちゃんも来るわけだ。

それに続き、ご先祖様も・・


このご先祖様の態度が何とも・・・

「子孫なんだから、供養をしろ!」

終始こんな感じだった。


ユリナは、「柄の悪い方々だな・・・」そんな風に思う。


そして、その方々が帰られると次は、ご霊界にいる、ユリナの母親が文句を言ってくるわけだ。


「父親には散々苦労させられたのに、なぜ、、供養するの?!」


ユリナ「いや、そうだけど、、もう仏さんになって魂になってるし。。

いいんじゃない?」


そのユリナの言葉が、母親には気に入らないわけだ。


父親は、そんな母親とユリナの会話も知らず、のんびり過ごしている。


ユリナの両親は離婚しており、別々な為、ユリナ側の仏様方々が一緒に過ごさないように配慮をなされていた。


ユリナは、思う。

「うちの両親は、生前と変わらない。。。


人間は、亡くなってもそのままなのか・・・?」


生きていても、あの世にいっても

何らかわりない姿がユリナには、残念にも感じられるのだった。。


酷い父親だったにせよ、母親は『全く悪くない』わけではない。

そう考えているユリナ。


双方、良くも悪くもあり、意味があり両親がいて自分が生まれているわけだ。


俺「どうだったか?お盆は。」


ユリナ「自分磨きは、生前である今なのかもしれないな。。。」


そう思ったユリナなのだった・・・



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