第19話 こんな家系に生まれた事の理由とは。

人は必ず、どこかの家系に生まれ、今生と言う一生をおくる。


ユリナは、小学生位からか

「なぜうちは貧乏なんだ?」

「なんでこんな気狂いのような父親なのか?」

こんな事を思っていた。


そして、「もっと、お金持ちで、優しいお父さんがいる家がよかった。」

こんな事も、考える。


そして、大人になると

「お母さんは、なんであんな父親と一緒になったのか?」

こんな、事を考えるようになる。


その時は、まだ自分が母親のお腹に宿ったからだとは知らなかった。

それを知ったのは、ずっと後の事。


自分がお腹に宿らなかったら、お母さんは、こんな人と一緒にはならないに違いない。

そうも考えるわけだが。


とにかく、ユリナはこの家の子供として第一子で誕生するわけだ。


この生まれた事には深ーい意味があるわけなんだ。


ユリナの祖母が神仏様をかなり信仰していた事、それの影響を受けて育ち、

見えない家系のからくりを少しずつ知る。

これこそが、ユリナが生まれた理由のヒントなわけだ。


ユリナは、この家系をある程度まともな家系の作りに戻す為に生まれてきたと言えるだろう。

だから、先にユリナは母親のお腹に宿ったと言うわけだ。

そうしなければ、家系の子供として生まれる事ができないからである。


いや、別の女性と父親が結婚し、ユリナが生まれたら問題はないのでは?

と考えるかもしれないが、

実は、人が生まれるのも、「ご縁」と言うものがあり、「母親との縁」「父親との縁」また、「過去世で同じ家系に生まれている」など、多くの事柄の

「ご縁」と言うものがあり、生まれて来れるわけなんだ。


ユリナの場合は、母方の祖母との縁が強く、過去世では師匠ともいうような存在な祖母だった。

その祖母からのご縁と、母親との縁がある事。

そして母親と父親の縁があり、はじめてユリナは家系の子供として生まれて来れるわけなんだ。


さて、この生まれた理由は、ご霊界からのお仕事と言えるだろう。


怨霊が増え過ぎた家系に子供を転生させられない事。

そして、そう、1番厄介な怒り狂った神仏をこちらに帰るようにできるのか、又は落とし、二度と神仏としてはおろか、人々に手をかけないように闇に葬るか。

これをする為に生まれなければならなかった。

と言えるのだ。


その目的を果たすべく、様々な準備がご霊界からはなされ、

ユリナの師匠とも言うべく、祖母がおり、母親を介してユリナがいるわけである。


ここまで、理解できればユリナはかなり特別に使命等を背負うと考えるかもしれなが、

このような生まれてくる理由なんて、

人それぞれあるにせよ、誰にだって、

生まれてくる理由があり、役目や、

ご霊界の自分に縁ある神仏様からの

お仕事として今生を生きる人は多くいる。


「自分はそんなものなんて何もないだろう。」

なんて、考える人に程、役目がありお仕事をしているのではないかと。

まぁ、記憶も消されて生まれて来るわけだ。

知らないで当たり前であり、知ったところでなんだと言うのか。


だが、知らず知らずでも、そのレールには乗せられているものであり、お仕事はなされているわけなんである。


それについては、次回にでも。


さて、話を戻すが。

ユリナのような、悪霊やら、怨霊がわんさかいる家系に生まれていたり、

自分の人生が思う様に運ばなかったり。


沢山の困難な事、

人から何かをされ、嫌な思いや、

許せないような事が起きたり。


そういった、順風満帆ではない時にこそ、自分自身は試される。


人間だからな、負の感情は誰しも持ち合わせているもんだ。


だが、様々に霊的な影響を受けたとしても、今一度立ち止まり、感情のままではなく、思考を働かせ、

自分の内側にある自分と言うものがある事を思い出してほしい。


内側にいる自分自身は、今の表の自身を見てどう思うだろうか。。。



ユリナは、生前祖母からのこんな言葉をよく思い出すのだ。


「悪い者(怨霊)に心を弄われても、

 自分と言うものがあるじゃろうが!!」


そう、言いながら叱咤する

祖母の姿を未だに忘れず、心に留めているのである。。。


怨む心も、己の心次第で回避できるのだ。。。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る