第11話 動物との出会い

久しぶりな、ジャン部屋だ。


先ほどまで、ずーっと、違う作品ばかり書かされ、、、

2、3話書いて一旦止めるつもりが、

何だかんだ気がつけば10話くらいだ。。。

どんだけ書けばいいんだ?

とまぁ、

やっと、この部屋に向き合うわけだ。


さて、気を取り直し

今回のお話はユリナが出逢った野良猫とのお話。


もう、何年前になるか、2年前くらいか?

ユリナの職場の駐車場に一匹の黒い猫が居たんだ。

かなり、やせ細っており、足が悪いのかびっこをひいていた。

そんな野良猫だ。


いつも、ユリナ達が乗る車の下や、後ろに寝転びくつろいでいた。


ユリナは、動物とは全く縁がなく、どう接していいかもわからない。


そんなユリナだが、その黒い猫との関係性ができるわけだ。


初めは野良猫だからな、警戒心が強く近づこうものなら、逃げる。


ユリナは、ちょっと離れた所から話しかけていた。


名前も、勝手に「くろ」と呼び

ユリナはくろがいる度に離れた所から話しかけていた。


そのうちにくろは、安全な人間だと判断したのか近づいても逃げなくなる。


そして、何ヶ月かした頃、ユリナ達の後を追うようになっていく。


ユリナは時々、隠れてこっそりと、くろにご飯をあげていた。

近所の目があるからな、おおっぴらには、、ただ、それは、ユリナだけではなく、様々な人がこっそりと、くろにご飯をあげていたんだ。



そんなある夜

ユリナが職場の裏口に出るとくろが寝そべっていた。

ユリナは

「くろちゃん、一緒にお家に連れて帰れたらいいのにね。

そしたら、暖かく、涼しいのになぁ。。」


何気なく、くろに言葉をかけた。


すると、そのまま、販売に行く準備の為に車を開けると、

なんと、くろが車に乗り、座っているのだ。


ユリナは、びっくりだ。😳😳😳

「私の言葉が通じたん?

一緒に帰りたいん?」


そんな不思議な事があった。

そのうちに、

くろは、飼われている事が判明する。


「飼われていたんだね。。」

ユリナはそう呟いた。。


そうして、暫くたったある日

くろは亡くなった。。


毛並みは、すでにおかしく、

突然姿を消した。。。


猫の最期は、姿を消すと聞いたユリナは直ぐに、わかる。


くろの声が聞こえるからだ。

微かな声が。。


それは、ご霊界に旅立った事のお知らせだった。。。


そしてこれで終わりではない。。


そう、亡くなったくろはユリナの側に来たがっていた。


だが、ユリナは飼い主ではないし、

猫ちゃんのご霊界は、別の世界があり、そこには、仏様方々がいるわけだ。


あまりにくろがユリナを求めるのがわかり、俺達は仏様方々とご相談の上、

時々預かる事に。


勿論、お返ししなければならない。

くろが少しずつ、あちらの猫ちゃん達の世界に慣れるように、何度も何度もあちらと俺達との間を行き来した。


勿論、ユリナにはわかる。


そうして、今ではやっと、くろは帰るべき世界へと逝き、過ごしている。



それでも、やはり寂しくなるようで、

今でも、俺達、ユリナを呼んでいる。



動物も人も皆、同じなんだよな。


想いが残れば、中々逝くべき所にいけない。。


そう、思わされた。。。



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