第18話 初配信日当日 中編①
(そろそろ咲お姉ちゃんの初配信が始まるのか。参考にするためにもしっかり観ないとね。コメントってしていいのかなぁ。確認しとくか。)
[どうしたの?碧ちゃん。]「咲お姉ちゃんの配信にVTuberとしてのアカウントでコメントしていいのかなぁって思って聞きたかったんだよね。」[それなら全然問題ないよ。むしろどんどんコメントして!きっと心強いだろうからね。]「うん、わかったよ。」[もっと話してたいけど仕事あるから通話切るね。]「忙しいのにごめんなさい。助かったよ、ありがとう。」[いつでも頼ってね。それじゃあ。やっぱり可愛いなぁデヘヘ…](そろそろ始まるはずだけど…あ、始まった始まった。)
『あーあー、音量大丈夫かの?妾は狐火あかねという。これからよろしく頼むのじゃ。』
――立ち絵はまだなのか焦らすなぁ
――のじゃロリに期待だな
――お姉様かもしれないだろ
(さっそくコメントが盛り上がってる。やっぱり凄いなぁ。)
『さっそく妾の姿を見せてやるのじゃ。ほれ、美しいじゃろう?』
――おーーー!
――これは大きいなぁ
――モチーフは狐、いや九尾かな?
――踏まれたい…
『なんか変態が湧いてるようじゃがとりあえず無視して進めるのじゃ。まずは配信タグじゃな。何か良いのはあるかの?』
――あかねLIVE
――狐火生放送
――狐の夜会
『じゃあ狐の夜会にするのじゃ。次はファンネームを決めるのじゃが案はあるかの?』
――九尾の眷属
――九尾の尻尾
――夜会の会員
『う〜ん。どれもよいが眷属にするのじゃ。最後はファンアートじゃな。』
――あかねアート
――狐火アート
――あとは何だろう…
――全然思いつかない
(咲お姉ちゃん困ってそうだしここでコメントするか。)
神代 蒼井:眷属絵師とかどうかなぁ
――え?
――何かいるんだけど…
――なんでいるん?
――同期もよう見とる
『え!?なんでいるの?大丈夫なの?デビュー前だよね?』
神代 蒼井:マネさんに許可はとったよ
『なら大丈夫か。見てくれてたんだー。嬉しい!』
神代 蒼井:口調、口調!
『ゴホン。眷属達よ、そなたたちは何も聞いてなかった。よいな?』
――はーい
――はーい
『あれ?蒼井ちゃんがいないのじゃ。』
神代 蒼井:呼んだ?ちょっと作業しててさ
『良かったのじゃ〜、飽きられたかと思って焦ったのじゃ〜。作業って何をしてたのかの?』
神代 蒼井:さっきの素が出てたやつの切り抜き作ってた
『え……』
――身内に裏切り者いて草w
――www
――草に草生やすなw
神代 蒼井:あと、そろそろ時間じゃないかなぁ
『あ、締めないと。今日は見にきてくれてありがとうなのじゃ。他の4期のメンバーの配信も見にいって欲しいのじゃ。』"ボンッ"『あ、やばい。』
『ば、ばいばいなのじゃーーー!』
――逃げたな
――ロリだ
――のじゃロリかぁ良いなぁ
(最後に畳み掛けるようにwww 凄いなぁ、ボクも頑張らないと……)
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