第17話 初配信日当日 前編②
そんなこんなで時間があっという間に過ぎてい…かなかった。碧はこの日の習い事は初配信日ということもあり、休むつもりで既に連絡済みだった。それが失敗だったといえよう。なにかしらのことをやっていれば碧の緊張も多少は紛れただろう。しかし、碧はすることが全くなかった。正確にはやることはあったのだが、もう終わらせてしまったのだ。
(あ゙ぁぁぁーー、緊張するー。でも今から緊張してちゃあ配信開始時間までもたないよ…)
一方碧の母親はというと……
根拠もなく碧の初配信の成功を確信していた。故になんの心配もしていなかった。しかし落ち着いていたかというとそうではなく、愛娘の配信が楽しみ過ぎてずっとソワソワして自室でウロウロしているのだった。
会社にいる碧の父親もまた……
「碧の配信楽しみだーーー!」『社長、仕事してください。手が止まってますよ。今日は早く家に帰りたいんでしょう?』「あぁ、そうだったな。さっさと終わらせて帰らなきゃいけないんだった。」『いつもこのぐらいやる気を出してくれるといあんだけどなぁ…』「ん?なんか言ったか?」『なんでもないです。早く仕事してください。』「お、おう。」
碧たちUAP所属VTuberの配信開始時間まであと少し……
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