第11話 目指せ企業勢Vtuber その4
数日後……
"ピロン" (ん?なんか来た。あ、動画審査の結果だ。)「よっしゃーーーーーーーーーーーー通ったーーーーーーーーーーーーー!!」『どうしたの?』「ドヤッ」(嬉しすぎてついドヤ顔しちゃったよ。)『もしかして動画審査の結果?その顔を見れば結果は一目瞭然ね。通って良かった。面接はいつなの?』「今週末だからもうすぐだよ。」『じゃあ面接練習しなきゃだね。お母さんが面接官やるからさっそくやってみよう。』「でも母さん、もうすぐ習い事だよ。」『あ。もちろん覚えてたよ。』(これは母さん忘れてたな)「でも"あ"って言ってたよ。」『気の所為じゃない?』(もういいや。)「そういうことにしとくよ…」『ほっ。』(見るからに安心してるよ、まぁ良いけど。)「もう時間になるから習い事行こっ。」『そうだね。行こっか。』「うん。」
『習い事も終わったし、今度こそ面接練習しよっか。』「よろしくね、母さん。」『じゃあ始めるよ。』「うん、お願い。」こうしてボクと母さんでの面接練習が始まった。
『まず、貴女の名前を教えてください。』「佐々木碧です。」『では志望動機はなんですか?』「元々色んな習い事をして、その成果を誰かに見てもらいたいと思ったからです。」『次にVTuber活動への意気込みを教えてください。』「自分の得意なことを活かして見てくれる人達を元気にしたいです。」『このセリフを読んでみてください。』(そう言ってボクは紙を手渡された。)「わかりました。"お兄ちゃん、お姉ちゃん。だーい好き。"」『グハッ』(恥ずかしかった…。でも、いくらでもやってやる!なんか面接官さんが悶えてる…なんで?)『では貴女の思う他の人に負けないポイントはどこですか?』「出来ることの幅とクオリティだと思います。」『夢を教えてください。』「国籍問わずたくさんの人に見てもらえるVTuberになるのが夢です。」『VTuberとしての活動はどのくらいの頻度で出来そうですか。』「毎日出来ます。」『最後に提出していただいた動画についての質問です。アテレコは他のアニメでも出来ますか。』「はい。他にも出来るアニメがあります。今出来ないアニメも1、2日の練習で出来ると思います。」『これで面接は終了です。結果は追ってご連絡します。』「ありがとうございました。」(やれるだけのことはやった。後はUAPからの連絡を待つだけだ。やり切ったとはいえ不安だなぁ。)
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