第7話 トランプ
かえるさんがドアを開けると〜
そこは‼️
トランプの中でした。
子供たちが
トランプで遊んでいます。
そのトランプの中には
たくさんのかえるの絵がありました。
キングはかえるの王様だし
クイーンは、かえるの女王だし
ハートの3には
ハート型の赤いタンクトップに
逆ハート型のスカートを履いた
かえるが
真ん中に3匹描かれています。
かえるさんは、クローバー♣️の
10の中にいました。
クローバーのカードには
黒いTシャツの真ん中に
白でふち取りされた
クローバーがかっこいい
かえるたちが
トランプの数字の数だけ
ポーズをとっていました。
だけど…
かえるさんのいる
クローバーの10だけ
かえるの数が11匹。
急に、1人の子供が
大声をあげました。
「なんか、このカード、
かえるが多くない?」
その瞬間
かえるさんは、ハッとして
身動きできなくなりました。
すると
クローバーの10の中のかえるが
かえるさんの前に
重なるように立ちました。
子供たちが、手に取ったカードを
まじまじと見つめています。
「1、2…8、9、10。
10で合ってるよ。」
「あれー?ごめん。」
子供たちは、トランプゲームに戻ります。
かえるさんは、
子供たちがカードを引くたびに
着替えては、他のカードに
飛び移り
カードの中のかえるさんたちと
遊びます。
ぴょんぴょんぴょんぴょん
あっちこっちを回って
とうとう、全員のかえるさんと
友達になりました。
みんな、ありがとう。
あー、たのしかったなあ。
かえるさんは、みんなと
お別れをして
それからお家に帰りました。
「あー、今日も、楽しかった。」
おしまい。
※
このお話は、なんてことない話なんですが
子供がまだ2、3歳の頃
寝る前の本の読み聞かせのかわりに
聞かせていた創作物語です。
かえるさんがドアを開けると〜
から、始まって
ハッピーエンドで終わり
毎回、新しいストーリー を語る
というのが
子供とのお約束で
いつしか、子供も
かえるさんがドアを開けると〜
の物語を話せるようになっていました^_^
ふと思い出して
書いてみました。
かえるさんがドアを開けると なな @nana7hosi
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