第6話 赤いバラ

バラ、赤いバラ、深い赤


バラは好きではないとうそぶく


逆らう心、無駄な自尊心のような気がしてる


私の部屋、誰も居ない私の部屋に深い赤のバラ


嫌うかい


いいえ多分嫌わない、少し角度を変えるかも


赤いバラは好きか


多分好き


涙がこぼれたら浄化になるよ


一人きりの部屋で子供のようにぐずって泣けばいい


赤いバラの波動にくるまれて




私はついさっき焼かれて死んだ。

熱くて苦しかった。


大好きなあなたと離れてしまって悲しかった。


だけどあなたが浸してくれた夏の水、気持ち良かったよ。

ありがとう。大好きだよ。

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