2話

貴族「やったぞ!勇者召喚が成功したぞ!」

スイレン「・・・・・・は?っ!みんな大丈夫!?」

ミズキ「なんとか。」

カエデ「ここどこかな?」

シオン「こいつら誰だ?」

ヤギ「お前ら大丈夫か!?いない奴はいないか!?」

ミサキ「全員います!」

ホライス「どうも、初めまして、勇者様方。ここはホリティス帝国。そして私はこの国の王のフーファル・ホライスといいます。」

ヤギ「えーっと、ホライスさん?我々はなぜこんなところにいるのでしょうか?」

スイレン「胡散臭いな。」ボソッ

ホライス「それは私たちが召喚の儀をし、この世界にお呼びしたからです。今、この国は魔都というところから来る魔物に強大な力で支配されそうになっています。衣食住とお金を提供しますのでどうか、我々を助けては貰えないでしょうか!」

ヤギ「そんな!我々なんかで良ければ!なぁ、みんな?」

モミジ「そうですね。困っている人がいるなら助けるのが人というものです。」

スイレン「・・・・・・ちょっと、瑞希、花楓、詩音、集まって。」コソッ

カエデ「何?睡蓮。」コソッ

ミズキ「まさか先輩、助けないんですか?」コソッ

スイレン「いや、あの人なんか胡散臭くてさ。」コソッ

シオン「あー、それわかる。人を人としてみてねぇっていうか・・・・・・なんか気味が悪いんだよな。」

スイレン「だから、隙を見て出ていこうかと。」

ホライス「本当ですか!?では、みなさんの能力を教えてもらえませんか?能力を見るにはステータスオープンと言えばステータスボードが出てきますので。」

スイレン「これはやっておいた方が良いだろうな。」

四人「ステータスオープン。」

そういった瞬間目の前に名前、年齢、レベルなど異世界漫画でよく見るステータス表が出てきた。

四人「えーっと、能力は・・・・・・は?」

スイレン「待って。ちょっと御三方、能力欄見せて。」

カエデ「え!?何で!?まぁいいけど・・・・・・」コソッ

ミズキ「先輩どうしたんですか?」コソッ

シオン「お前が慌てるなんて早々ないはずだが・・・・・・」コソッ

スイレン「・・・・・・・・・やっぱり。あんたら絶対それをあいつに言っちゃダメ。」コソッ

カエデ「何で?」コソッ

スイレン「花楓の再生は物から人までなんでも直せる。これには時空なんかもはいる。しかもオーバーヒールってわかるか?」コソッ

カエデ/シオン「わかんない/わからん。」コソッ

ミズキ「あぁ。あれか。」コソッ

スイレン「瑞希は分かってるみたいだな。んーっと、簡単に言えば過剰回復のこと。で、それをやれば細胞が・・・・・・破裂する。」コソッ

カエデ「え・・・・・・人死ぬじゃん。」コソッ

スイレン「そういうこと。そして詩音の操作はこれも花楓と同じでなんでも操れる。」コソッ

シオン「あぁ・・・言うこと聞かない奴を強制的に動かせれるってわけか。」コソッ

スイレン「そうそう。理解が早くて助かる。で、瑞希の改変なんだけど・・・これがヤバい。歴史から記憶、人格、物も人も簡単に変えられる。」コソッ

ミズキ「うわぁ・・・起きたことなかったことにするのか。権力者が欲しがりそうな能力ですね。」コソッ

スイレン「そうなんだよ。で、俺の創生なんだけど。なんでも作れる。私が想像した架空のものも現実に存在するものも、人すらも。」コソッ

三人「はぁ!?」

スイレン「静かに!だから、隠蔽して、得意なことにすればいいんじゃないかと思って。私は元々演技が得意だから演技で、詩音は料理得意だから料理で、花楓は裁縫得意だから裁縫で、瑞希は楽器ならなんでも弾けるから演奏でいいんじゃない?」コソッ

三人「賛成!」コソッ

ヤギ「・・・・・・おい!睡蓮、瑞希、夕凪くん、源さん!速く能力をホライスさんに言いなさい!」

スイレン「あっ、すいませーん。能力ですけど、僕は演技でしたよ。」

ミズキ「俺は演奏。」

カエデ「私は裁縫です。」

シオン「僕は料理ですね。」

ホライス「・・・・・・・・・え?本当ですか?」

スイレン「嘘じゃないでーす。」

ホライス「バカな・・・・・・創生、操作、再生、改変がいないだと・・・・・・!?」ボソッ

スイレン「何か言いましたか?‹‹やっぱりその4つが欲しかったみたいだな››」

ホライス「いえ、何でもありませんよ。それでは、攻撃系の能力だった皆さんは衛兵に付いて行ってください。」

ヤギ「よし!行くぞ!訓練して困っている人たちを救うぞ!」

ギィィィ・・・バタンッ!

スイレン「・・・・・・・・・‹‹残ったのは俺ら四人だけだな››」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る