1話

それは、急に起こった。顧問の柳木先生、詩音、花楓も含めて体育館にいた全員が異世界召喚されたのだ。一人一人に能力があって、言えって言われたけど、言ったらヤバそうなんで隠蔽したら、要らないからって魔都に放置された。最初は面倒見るって言ったのに・・・・・・今俺達は魔都のある家に住んでいる。それまでいろんなことがあった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ある日の昼下がり。嵩藤(たかふじ)高校の体育館に演劇部部員30名と見に来た生徒2名がいた。

スイレン「人を殺すことの何が悪いというのだ!」

ミサキ「なっ・・・・・・!沢山の人を殺しておいてなぜそんなことが平然と言えるの!?」

スイレン「なぜだと?はっ!貴様も物理ではないとはいえ、言葉で人を殺しているではないか!そして私の妹を・・・・・・!」

ミサキ「それはっ・・・・・・」

スイレン「それなのにお前はそれを棚に上げて人殺しをするなと言う。お前もたいがい私と変わらないじゃないか!」

モミジ「だが、本当に殺すやつよりかはまだましだ。」

スイレン「はぁ。やっぱり一般論はわからないね。善悪なんて人によって違うのに。まあいいさ。私は死刑を免れられない。言えることは言った。警察さん、連れて行き給えよ。」

モミジ「・・・・・・4月15日12時47分。八車九音。お前を連続殺人事件犯人として逮捕する。」

ヤギ「・・・・・・はい、終了!お疲れ様!」

全「お疲れさまでーす。」

ヤギ「いよいよ校内発表が近づいてる。各々自己練も欠かさないように!それじゃあ片付けして、気をつけて帰るように。」

全「はい!ありがとうございました!」

練習が終わり、みんな体育館でさっきの劇について話している。

スイレン「ふぅ。疲れたぁ・・・」

ミズキ「お疲れさまです、先輩。」

スイレン「おう!お疲れ。どうだった?」

ミズキ「やっぱり先輩の演技には敵わないです。」

スイレン「まあでも、瑞希もけっこう演技得意じゃん。」

ミズキ「先輩には届かないからもどかしいんですよ。その演技力を引き継いでいけないから。」

スイレン「引き継がなくていいわ!」

カエデ「お疲れ〜凄かったね!」

シオン「いつ見ても本当に役になりきるよな。」

スイレン「おん、お疲れ。今日も見に来てたんだな。」

カエデ「うん、まあね。」

ボゥ・・・・・・

スイレン「ん?なんか床光ってね?」

カエデ「え!?ホントだ!」

ヤギ「誰だ!?スポットライトなんか使ってる奴は!」

フウリ「きゃぁぁぁ!?なになに!?」

シオン「え、え?何が起こってんだ?」

ミズキ「なんか某小説の異世界召喚みたいな・・・・・・」

ピカッ!

スイレン「まぶしっ!」

床が強く光り、目の前が真っ白になった。光が収まった後、目に入ってきたのは・・・・・・

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